神王のスローライフまで

グランアース

第二章第22話   奪還作戦3



「何度も夢の中で死んでいる?帝国と共に?」


「そうですわ。何度も何度ですわ。
この夢を見るようになったのはおよそ3年ほど前ですわね。最初は変な夢とかたずけていましたがさすがに良く...... いいえ。ここ最近毎晩見ていますわね。」


なんだ?それは、未来予知か?
それよりも夢ということは夜だけか?

「毎晩?」


「ええ、毎晩ですわ。私もおかしいと思い、教会に行きましたわ。そしたら私の能力が新しくあると司祭殿は話されて、解放してみると"予知夢"でしたわ。」


「予知夢?」


「ええ、その名の通りに夢で未来を予知することができます。」


「それは、...... そうか。じゃあ、俺達の場所まで来た理由は」


「そうですわ。私達を...... いいえ。私を助けてください。」


やっぱりな、でも

「なんで、私をなんだ?」


「そ、それはですわね...... 」


「まあ、今急ぐことはないだろう?」


「そ、そうですわ。と、取り敢えずこの話は置いといてこの話の対価を話そうと思うんですけど...... 」


ん?ああ、国王がいるか。
国家同士の話し合いだから取り敢えず


「ラル、お願いするよ。」


「かしこまりました。」









「ふむ、話し合いは終わったようだな。」


「ええ、大変有意義な話し合いをさせていただきましたわ。」


ええ~
こっち見ながら笑顔で話すなよ。

ほら、華楓とリルがなんか警戒してるじゃん。


「そうか。だが、いきなりこられてもこちらとしてもすぐに決まるわけではないぞ。」


「もちろんですわ。3ヶ月ほど滞在できますから。」


「そ、そうか。
では、我がラリティア王国との軍事同盟を結ぶとしてもそちらは何を出すのじゃ?」


すげぇ、あの国王が少し面食らってるよ。

他の人との会話で面食らってるのは初めて見るな。


「そうですわね。こちらとしては対価をできるだけ少なくしたいのですがそれは、かなり厳しいでしょうから
私との政略結婚でもよろしいですよ。
ただし、そこの龍一様ならばの話ですがね。」


イヤイヤイヤ、なんで俺なんだよ。
もっと他にいるだろう。
ほら、この国の王太子とかさ色々と

いや、でも結局勇者に助けてもらうのがあちらの本当の要求だから俺なのか?


だとすれば俺は、また婚約者が増えるのかよ!
もう、
二人もいるのにーーーーーーーーーー!

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