神王のスローライフまで

グランアース

第二章第15話   逃亡成功

助かった。

ちょうど良いタイミングで、来てくれたな。
ガルシアさん。

「誰だ!」

おおう、敵の指揮官さん切れてるな。

「私の名は、近衛騎士団団長ガルシア-シルバーである!」

「?!なんでこんな場所に近衛騎士団団長がいるのだ!?」

「第2王女、リルフィア-フォン-ラリティアを助けに参ったからだ!」

「!!!」

ああ、完全に近衛騎士団団長が勝ったな。

「この紋章は、ラリティア王国の紋章だ!
今すぐに、第2王女殿下様達の包囲を解除せよ!」

さらに追い討ちしたぞ!
さすがに、もうやらないよな?

「ちっ!撤退するぞ!」

ぞろぞろと引き下がって行く。
さすがに、ラリティア王国とまでは殺る気はないんだろう。








「助かりました。ありがとうございます」

「いえいえ、当然のことをしたまでです。」

「ありがとうございます。ガルシア団長。」

「ははっ!ありがたきお言葉!」


...... なんか、俺との反応が違うな。
やっぱり王女だからかな?

って、なんで嫉妬してるんだ?俺
それよりも、近衛騎士団と見かけない人達もいるから、多分、ラリティア王国の軍隊だろうな。

これ、一戦構えて本格的に進行しようとか思ってるんじゃないかって考えれるぞ、この量。




取り敢えず、俺達全員は馬車に乗って王都ラリティア王国に帰っている。

早い帰りだな。

団長から色々と聞いたが、やっぱりマカルさんと第3王子はぶつかっているらしい。

詳しい情報までは入らないが、大規模な戦争はまだ起こっていなく、幸いにもまだ小規模のぶつかりあいだそうだ。

俺達が助けに行けたら良いが、敵に囲まれているなか首都の城に入るのはかなり厳しい。
それこそ空を飛びながら姿を消さないと無理...... いや、もしかしたら行けるんじゃないか?
でもな、まだ神格化まで出来ないし。
というか、神格化したらこの世界が崩壊するしな。
それ以前に制御?操作?が出来ないし。


うーん、どうしようかな。
国王と第3王子の交渉によって左右するな、この交渉にかかってる。
御願い、国王さん頑張れ!







あっ!

「ラル、ちょっと。」

「何ですか?」

「おねがいな」

「任せてください。では、今夜。」











首都ヘルステイン


「おい!何か上にいるぞ!」

「なんだ、あれは?」

夜中、どちらの陣営も関係もなく上空にあるものを見る。


そして、その上空にいるものは唱えた。


『我、天空の天使王なり 汝、我の前に膝間つけ 我に背きし人の子らよ ソナタらに裁きを与える 故に神との契約において 天罰を与えん アグリメントジャッチ』

そして、光に包まれた。








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