神王のスローライフまで

グランアース

第二章第14話    ラリティア王国参戦?


一方その頃、マカルと第3王子の戦争は第3王子が優勢となっていた。

ただ、この報告を聞いて良く思った国もいるが反対に良く思わない国もいた。

良く思う国の代表がヘルステイン王国の西側の諸国はほぼ帝国の属国となっていた。
この帝国は、ヘルステイン王国を吸収しようと画策していたが第3王子が反乱を起こすのが帝国で発覚。
その後、第3王子に急接近。
そして、現在の状況に至る。

良く思わない国の代表がリルの国家。ラリティア王国で親ヘルステイン王国である。
もともと、ヘルステイン王国とは後に同盟しようと考えられていたが、現在ヘルステイン王国で内戦が勃発。
どうにかしてマカルガル率いる現王国軍に参戦しようとしている。




「どうしようか。」

こう考えるのも当たり前である。
ちなみに、マカルガルもラリティア王国から支援を受けようと思っているが。自分より多い兵力で包囲されているので連絡が不可能である。

「殿下。」

「どうした?」

「現在首都ヘルステインでは、平民などが含まれています。その...... 」

「馬鹿者!それは、出来ない。」

日に日に、マカルガルは精神的にも追い込まれて行くのである。








その頃、ラリティア王国内の国王も考えていた。

現在の状況が続けば、ヘルステイン王国が変わってしまうのを危惧している。
だから参戦しようが、理由がない...... 
いや、

「あった!あったぞ!!」

この理由を使いますますこの戦争は続いてしまう。

ラリティア王国は後日、ヘルステイン王国にいる、第3王子に国書を届けた。

その内容は、
現在、ヘルステイン王国に我愛娘のリルフィア第2王女が前日に召喚した勇者達と修行に出ている。
なお、この事態が起こってしまい安否不明なので、ヘルステイン王国に我騎士団を捜索に向ける。
もし、何かあれば即刻あなた方を攻撃する
と書かれていた。

ラリティア王国では、リルがどうなっているのかは不明である。
この国書が届いたのは、東が第3王子に味方をして、二週間ほど過ぎた後に届けられた。









その頃、龍一達はというと

第3王子側の軍に捕縛されないようと逃げていた。
兵士はリルと華楓を見て平民だと思い奪い去ろうとして、龍一達と対立。

現在龍一達はラリティア王国に逃亡していた。

何故、見つかったのかはあの宿場町から離れてラリティア王国に帰ろうとしていた時である。

偶然にも第3王子側の反乱軍とばったりであってしまったのだ。
龍一にはキアラがいるから大丈夫では?
と思うがキアラもまた、うまくスキルが使えていないのである。

キアラは普通、これほどの軍隊がいると龍一達に知らせるがこのころはキアラは、何故か寝ていた。
安心していたのか、爆睡していた。

まあ、龍一達を精神的な疲れをとろうとして、龍一の中のスキルを駆使して、何度も何度も繰り返していた。

いくら、システムアシストでも休息が必要である。
なので、この事が起きてしまった。
何と偶然が重なってしまったのである。

で、現在龍一達は第3王子と鬼ごっこを行っていた。

「おい、大丈夫か?、はぁ、はぁ。っはぁ、はぁ」

「だ、大丈夫だ。」

完全に大丈夫ではない。

だが今回は久し振りにラルが頑張ったのだ。

それは、もちろん。
ラルの種族で一番使える、属性を使って。
といっても。怪しまれないように、光属性だが。

おもに、光属性バージョンの連続魔法攻撃のスピアを使って敵を一掃していた。

「ありがとな、ラル」

「これくらい、どうってことはないです!」

元気なことである。

「はぁ、はぁ。ラルって、そんなに強かったのか?」

「ああ、一番強い人を連れてきたからな。」

「それなら、早く言って欲しかった。」

もちろん、最初は龍一達だけで押さえていた。

だが、相手を沈めたら永遠に敵兵が集まって来て対処ができなくなったので、ラルが支援に入ったのだ。

「というか、美少女を見ただけで追いかけて来るなよ。しかも軍隊で。」

そう、相手は軍隊で追いかけてきたのだ。
何とも、馬鹿な指揮官である。

実は、その指揮官。
東の貴族のまとまり役であったりもする。

ということは、7人対2万の鬼ごっこである。
現実では絶対に起きない。

こんな話をしていると平原まで、出てきた、というか追い込まれた。

ラリティア王国まで後、2日のマカル達とであった平原である。

「ヤバイな。完全に追い込まれた。」

「私に攻撃したら、相手はラリティア王国と戦争を望んでいると言うことになるのがわからないのですかね?」

「いや、わからないと思うぞら。そんな王女がラリティア王国の東まで、いくか?」

「いきませんね」

「ほら、まぁ多分ラリティア王国参戦確定だな。」

そう話していると、敵の指揮官が出てきた。

「おとなしく、その娘達を渡してもらおう。私達に先攻投資ができるのだからな。」

といいながら、汚い笑みを浮かべる。

ああ、指揮官であるなのにわからないんだ。

すると、突然俺達の後ろからものすごい量の人が走って来る。

そして、俺達を見た瞬間に声を出す。



「ご無事でしたか?勇者達殿、ラリティア第2王女殿下!」


この言葉をあげたのは。
ラリティア王国近衛騎士団団長ガルシア-シルバーだった。

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