『休止中』平成を生きる世界最高峰の医者は、戦国時代の名もなき農民に転生したみたいです!

御隠居村長

12歳~隣人との別れ①~

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ゴリラ公爵に転生して、いろいろたくらむ少年の話です。

悪役令嬢と結婚もします。

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 家族との別れも終わり、多少の金銭も得たし、武器も得た。まあ、けっこう鍛えているのだが、その武器を使いこなせるかは、分からない。弟達と毎日練習するしか、ないのだろう。将来、何をするにしても、自分の身は、自分で、守らなくては。


「おーい。大介じゃないかぁ。」


 おっと。

 あれは、お隣りの住民さんだな。

 戦国時代、村同士は多少仲が悪かったりする。しかし、この村の村人同士の仲は、かなり良い。この村は、おそらく特殊なのだろう。と、俺は思っている。


「やあ。太郎さん。」


 太郎とは、この隣人のことである。


「お前、行商の道に行くのか?」

「ええ。もう決めていることですから。」

「そうか。それにしても、俺は、お前に助けられていたよな。俺よりも、かなり年下なのに。」

「そんなこと、ありましたっけ?」


 そんなこと、あったっけ。


「お前にとっては、小さい事だったんだろうよ。」

「はあ。」


 んー。本当に分からん。俺は、いつ隣人の太郎を助けたのだろうか?


「前さあ。俺の息子が、怪我したことあったろ。その時のことよ。」


 あー。そんなこと、あったけ。

 俺は、一応紛争地帯なんかにも、行ったことのある医者だ。

 とは言っても、あんな処置、誰にでも、できたと思う。

 道具が、なくて多少苦労したし、何より、清潔な場所を確保するのが、難しかった。まさか、紛争地帯に行った経験が役にたつなんて。と、俺はその時思ったなぁ。

 何をしたかというと、ただ、足をつなげただけだ。

 足があったから、繋げる。

 全く、難しいことでは、ない。


 紛争地帯の医者は、結構若い人が多かったためか、離れた足や手首すらつなげられない無能ばっかだった。

 まあ、でも、そこそこのベテランの医者だったら、あんなの(一度、離れた部分をつなげること)当たり前だと思う。

 まあ、清潔な場所の確保は、目茶苦茶難しかったけど。

 それ以外は、誰でもできることだ。


「あー。あんなの当たり前の事ですよ。」

「そういえば、大介は、いつ医学なんて学んだんだ?」

「あ! それ気になります。」


 隣人と弟達が、俺に詰め寄って来る。

 うーん。どうしようか? 

 転生したとか言っても、良く理解できないだろうし。


「なんか、何となくですよ。」

「な、何となく。大介、いや大介様、お前、いや貴方様は、凄いんですね。」


 隣人の口調が、丁寧になった。医者というのは、尊敬される職業なんだろうな。医者であれば、新人であっても、「先生」と言われるし。


「ああ。そうそう、お礼もしたいですし、、、ついでに、息子も呼んできますね。少し、待ってて下さいね。」


 ん! 

 これは、長くなりそうだな。

 面倒だ。

 実に、面倒だ。



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