夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。

ゼロミュート

忙しい現実(仮)と苦痛の現実(誠)

お兄ちゃん!お姉ちゃん!
見てみて!私も二人みたく長い話作ったんだ!


お!前のより結構分厚めつくったな!
これの作品名は?



えーとうーんと……『ヒロインと狼正義』!



ず、随分と凄い名前ね…8歳で謎めいたような……



むぅ~私はお姉ちゃんみたく推理系の小説は書けないよ~……


ほうほう…………まとめると主人公は警察官で立てこもり事件の人質が主人公と幼なじみ…_____________え、この話ふつーに良くね?



え!お兄ちゃん本当!?



あぁ、この話は出版出来んじゃね?




……………ホントね。最後の血で染まった枯れた白い薔薇に包まれた結婚式なんてロマンチックね…!



お前本当は隠れサイコパスか?www



なによ!いいじゃん!枯れた白い薔薇の花言葉は『生涯を誓う』よ!



本当は愛関係の花がよかったんだけどなんかこっちの方がピンときたんだ!



一生懸命でなによりよ!ねぇ〇〇、この話世間に出さない?



え?



売れるわよこの話、この小説出して10年の私が言うんだもの!






俺も賛成だな。どうする?出すか?







………うん!出したい!











……今頃どうしてっのかな~姉さんは…
こっちも色々大変だけど絶対に〇〇は守る…姉さん、こいつと兄さんがいなくなって小説書かなかったり悲しい系の話しか書かなくなるなんてことすんなよ……それこそ死んだ兄さんに失礼だかんな…

おっと…零華もう起きるな…























零「……今何時……………6時26分…医療室の様子見に行こ…」
















ガチャッ


零「……!さかたん!96ちゃん!目、覚めたんだね!」

さ「おう!」

96「まだ寝てたいけどね~」

零「よかった~今からなんか作ろうと思うんだけどお粥とか食べれそう?」

96「梅干し入りお粥希望。」

さ「卵おじや希望。」

零「了解、作ってくるね~」

バタンッ


よし、作るか
私は調理場へと行き、アツアツのお粥とおじやを作った。
麦茶添えとこ



ガチャッ
零「さかたん~96ちゃーん、作ってきたよ~」

さ「あんがと~」

96「うまそ(  ​´ ︎`  ​)」



ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹" ŧ‹"

ŧ‹”ŧ‹”(*´ч`*)ŧ‹”ŧ‹”

さ&96「うんま!」


志「…っるせ」

う「( ̄□ヾ)ファ~nemi。」

さ「うらさん!まーしー!」

零「起きたね…!」

う「あー…ん?美味そうな匂い…」

零「うらたさんも志麻くんも何か食べたい?飲み物でもいいよ!」

う「ホットココア希望。」

志「蜂蜜入りしょうが湯希望。」

零「おkなのです!」



また調理場へと行きホットココアとしょうが湯を作った。砂糖と蜂蜜分量考えて付け足し可能にしとこうかな



ガチャッ
零「うらたさ~ん志麻くん~作ってきたよ~」

志「あんがと零華ちゃん!」

う「あざっす零華。」


ゴクッ

う&志「「あったまるわ~」」


ギイイイィィィィィ

さ「ん?なんかロビーから音聞こえんかった?」

96「…聞こえたな」

零「?ちょっと見てくるね」




























え……

















零「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」





ロビーに行った私は絶句するしかなかった
だって…



























































































正面玄関前に血だらけのレトルトさんが倒れていたのだから





零「れ、レトルトさん!?ど、どうしたんですか!?しっかりしてください!」

レ「グアっ…あぅ…助けてっくれ…フジと琉真がぁっ」


零「!?フジさんと琉真さんが!?っレトルトさんあなたもヤバいんですからね!?付与魔法、無力浮上!」


私はレトルトさんに浮遊魔法をかけ、医療室へと急いで運んだ

ガチャッ

零「空いてる場所ある!?」

さ「!?レトさん!?」

志「零華ちゃんこっち空いとるで!」


ガチャッ

天「零華!ロビーが血だらけだった…ってレトさん!?」

零「!天月くん!その話は後!包帯とか持ってきて!」

天「うん!………ほい包帯!」

…現在レトルトさんの状態………
、、、左腹部に刺傷、頭部からの出血、左ふくらはぎにも刺傷…その周りは血管が青紫色になって浮き出ている

さ「………!このふくらはぎの刺傷の痕…これ毒や!」

零「毒…!?」

さ「とりあえず俺は解毒薬持ってくる!」

とさかたんはふらついた足取りで解毒薬を取りに行った

レ「ハァッハァッ…ぁる…まぁ……ハァッハァッ…」

!このままだと大量出血で死んじゃう!
何か刃物は…!!

医療室の棚の中に光るものを見つけた

!メス……もうこれでやるしかない!


ズシャッ

結構深めに切ってしまった

零「っあ!…レトルトさん、失礼します…!」

私は手首から流れている血をレトルトさんの腹部に垂らし、呪文を唱えた


零「…残りは毒…」

ガチャッ

さ「解毒薬持ってきたで!」

私達は解毒薬を点滴に移し、レトルトさんの足に射した
 
少しずつ青紫色の血管はなくなっていきレトルトさんの荒々しい呼吸も落ち着いてきた

零「あとは足の部分を塞ぐだけ…」

私は手首をだし、レトルトさんの足に血を垂らし、呪文を唱えた



一段落ついた途端、さかたんに手首を少し強めに握られた

零「っっっっっ~~!」

痛すぎてあとから涙が滲んできた

さ「……こんなに深く切ってもうて…こんなの続けると体ん中の血ぃ無くなるで」

零「さ、さかたん…痛い……離して~…」

私が無理矢理離そうと手首を曲げた瞬間


ズキッッ

零「っっっっっぁ!いっつぁ!」

ポタッ

手首から流れてくる血は床へとどんどん垂れていった

さ「あ~もう手当するで!」

ちょっと顔を膨らませてさかたんは手当をしてくれた

96&志&う『わいらは空気かよ……』

さ「……………_____ほい、できたで!」

零「ありがとさかたん!」

さ「いーえ!ったくもぅ、動物の妖怪は鬼とか天狗と違って体の血の量が圧倒的に少ないんやから気ぃつけえ!」

零「ダイジョウブダイジョu  さ「ほいっ」

零「いだだddddddddddddd」

96「wwwwwwwww」

う「ていうかさ…なんで屋敷移動したのにレトルトここに来れたの?」

ガチャッ

天「だいぶ前に何かあったらってことで屋敷内を座標特定させたよ」

う「なるなる。」

96「何気に登場天月すん!!」

う「うるせー笑」

レ「____________………ん?」

!!!

零「レトルトさん!?」

天「!!おい!レトさん!しっかりしてください!」

レ「…?楽羅……」

!楽羅呼び…

楽「何があったんですかレトルトさん!?フジさんと琉真さんに一体何があったって言うんですか!?」

レ「っぁ……また…家に警察が襲いに来て…戦闘不能になったフジと…赤ちゃん庇った琉真が警察に連れてかれた……」

楽「!!!!!天月くん…!!!」

天「………フジ…ヤサツ区警察署地下1階尋問室……琉真……ヤサツ区刑務署地下3階牢屋!」

楽「!!!みんな呼んでくる!」

ガチャッ


タッタッタッ

ランスドールめ…人をそんなに痛めつけて何がいいんだ…!


私は屋敷内を死ぬ気で走り、みんなを医療室へ行くようにと伝えた





天「___________という訳だ。動ける奴だけフジと琉真ちゃんの救出に10分後向かう。できる限り容姿を変えてくれ、坂田たちはレトさんみてて」

全員「YES,Reader.」

私は急いで部屋に戻り茶髪ポニーテールの女に化け、戦闘服を着て、移動式魔法陣は戦闘時使いずらいことが分かったので魔法で透明の羽を背中に付け、魔導書を懐に入れ、杖を持ちロビーへ向かった


天「行くよ、そらるさんなるべく僕の近くにいてください、まふが警察署までのルートをテレパシーで全員に送るので」

そ「YES,Reader.」



私達はできるだけ速くまふまふさんの指示どうりに進んだ、15分近く経った時警察署らしき建物が見えてきた

私達は近くの木の影に隠れ、作戦会議を開いた


天「僕、まふくん、センラさん、あるふぁきゅんは警察署の方でフジを救出、残りのメンバーは隣の刑務所で琉真ちゃんの救出、先に刑務所の方が先に行き琉真ちゃんを探して、刑務所組は行きは隠れて琉真ちゃんを探し、帰りは強行突破で外に出て、刑務所組が出てきたとき僕らが急いで警察署の方に行き破壊しながらフジの救出、刑務所組、何かあったらこの携帯で連絡して、警察署組は何かあったらまふくんに連絡取らせるから…いいね?」

全「YES,Reader.」

そ「よし…楽羅、クプラ、詩人さん、luz、行くぞ…俺についてこい………任務開始!」

ダダッ


そ「付加魔法、透明。」

スッ

私達はそらるさんの付加魔法で透明になり、刑務所の監視官専用の入口から中へと入って行った



luz「そらるさん!地下へと続く階段ありました!」

とluzくんが小声でそらるさんに話した

そ「よし、行くよ。」


タタタッ

地下1階…………2階……3階、ここだ。

そ「着いた、俺とクプラと詩人さんは左、楽羅とluzは右を探してくれ」


タタッ

随分牢屋の数が多い刑務所ね…ざっと見て廊下100メートル近くはある……


ガンッガンッ

?金属を叩く音…?

?「開いてよ…開けってっ……クソッ!」


この声…琉真さんだ!

楽「琉真さん!」

!琉真さんの手や足にはいくつもの傷があり、頬に痣が見えた
尋問でやられたのか?

琉「え……この声…楽羅ちゃん?どこにいるの?」

!そうか…付加魔法で透明になってるから見えないか

楽「今琉真さんの牢屋の前にいます!今開けるので待ってください!」



私は静かに火炎魔法で牢屋の扉を溶かし、熱が広まらないように扉周りを氷で囲った

楽「琉真さん……待ってください今治療しますから」

琉「私はいいからフジにいを助けて!あのままじゃフジにいが死んじゃう!」

!死んじゃう!?

治療が一段落つき、私はluzくんを呼んだ
楽「…luzくん!こっち来て!……分かりました、フジさんも必ず助け出します。」

luz「楽羅!琉真ちゃんか!」

楽「luzくん多分このまま強行突破しても容姿が把握されているので琉真さんの容姿を少しでいいので変えてください。それができ次第階段前集合で、私はそらるさん達を呼んできます」

luz「了解。」

タタッ


急がないと……!いた!

楽「そらるさん!琉真さんいました!このまま強行突破しましょ!」

そ「見つかったか…クプラ、詩人さん、行くよ」


タタッ



ふぅ…あとはluzくん待ち……あ、来た


luzくんは琉真さんをお姫様抱っこして大急ぎでこちらに来た
琉真さんは金髪ロングヘアー、黄緑色のメッシュで清楚系の服を着て赤面状態で連れてこられた。多分私ら透明状態で姿見えないから少し混乱してるかも


luz「ごめんごめん遅れました?」

そ「いや、俺らもちょうど来た……天月に報告するか」

そう言うとそらるさんは携帯を取り出し電話をかけた

そ「あ、天月?琉真ちゃんの救出成功。これから地下3階から強行突破する予定。」

『了解。こっちもそちらが戻り次第、フジの救出へと向かいます、あ、あと地下3階のどこでもいいので時限爆弾仕掛けといてください15分くらいのを。』

そ「了解。」

ブツッ     ツー  ツー  ツー


そ「ちょっと時限爆弾仕掛けてくる」


そ「だいたいここら辺かな~…よしおけ。じゃ、行くぞ。」


タタッ   タタッ  タタタッ




ガチャッ


私達は一目散に天月くんの元へと向かった




天「!!!!!そらるさん達来た!行くよ!」

私達は入れ替わるように動き元の場所で待機した。


そして天月くんたちが警察署に入って5分ぐらい経った時






ウーーーーー
ウーーーーーーー
ウーーーーーーーーー
ウーーーーーーーーーーー


物凄く大きなサイレンが響き渡った



__________________________________
天月視点

俺達はそらるさん達が戻ってきたのと同時に警察署へと向かった

門付近で中に入るタイミングを見計らっていたら


ウーーーーー
ウーーーーーーー
ウーーーーーーーーー
ウーーーーーーーーーーー

物凄く大きなサイレンが響き渡った

『刑務所地下3階の1つの牢屋が破壊。中の囚人が脱走。至急、捜索に入れ。』


!琉真ちゃんのことか…これで1部の警察官が外に出て琉真ちゃんたち見つけちゃうかもしれない…!

天「まふくん、そらるさん達にテレパシーで先に屋敷に戻っててと連絡して。」

ま「了解。_________________。できたよ。」

天「よし、裏口から入って警察署破壊しながらフジ探して正面入口から強行突破するよ……今だ!」

タタッ

ガチャッ

天「センラ!妖火で裏口燃やして!」

セ「了解っ!」

ボワッ

ゴオオォォォォォォ

天「あるふぁ!監視カメラ破壊!」

あ「おるぁよ!」

バキッ




タタッ

ガウルルル

!?
猛獣犬!

ガアアル

ま「危ない!!!!!守護神、マーラテ。我らの命お救い下さい!!!!!」

ガラスのように透明なバリアが張られ猛獣犬が弾き飛ばされた。そしてまふくんが拳銃を取り出し

ま「ごめんね。本当は浄化してあげたいけど今は時間ないんだ」

ズギヤァァァァン

猛獣犬の脳天をブチ抜いた

ま「……行こ。」

タタタッ

セ「天月くん!地下への階段あったで!」

天「よし行くよ!」

タタタッ

天「……千里眼」


ゴハッ   ゼェッ   ゼェッ 

北から…警察署の向きから考えたら…

天「尋問室は右だ。」

タタタッ




あった!

天「全員戦闘準備OK?」

全「OK。」

バアァン


警1「!?なんだ貴様らは!」

天「俺達の大切な仲間返してもらいます、そして大切な仲間傷つけたテメェらには死んでもらいます」

警2「んだとゴラァ!」

カチャッ

あ「遅い。」

あるふぁは瞬時に警察官の後ろへと回り込み

あ「警察官失格。」


首を勢いよく締め、頭をもいだ。

グシャッ

あ「うわっ警察官とは思えねぇ死に顔!生首キモいね~」

警1「っ!…こんっのクソガキがぁ!!!!!」

ガシッ

天「お前らみてーな形だけの警察官もどきの底辺が女に手ェ出せると思うなよ?お前らずっと親のいねぇ子供殺してきたんだろ?それを楽しんでるクソ共になにかする権利なんてもうどこにもねぇんだよ……死ね。」

ズギヤァァァァン


バタッ

セ「………………………フジくん。よく今まで耐えましたね。お疲れ様でした。帰りましょ、琉真ちゃんたち待っておるで」

フ「……琉……真?無事なのか?」

セ「はい、先程そらるさんが救出しました」

フ「よかっ…た……」

ガクッ

セ「!フジくん!?」

天「気を失ったんだろ、早めに出るよ。まふくん、火炎瓶奥から投げて」

ま「了解。」

パリャンッ

ゴオオォォォォォォ

天「行くよ!」


タタタッ

天「まふくん!爆弾後ろに投げて!」

ま「了解!」

(っ'-')╮ =͟͟͞͞ ブォン


ドカアアァァァァン



ウーーーーー
ウーーーーーーー
ウーーーーーーーーー
ウーーーーーーーーーーー


『脱走!脱走!侵入者発見!脱走者の場所特定!至急魔物を送る!警官は侵入者を捕らえろ!』

!?脱走者…琉真ちゃんのところに魔物を送る!?

天「まふくん!そらるさん達にそっちに魔物が来るから注意の連絡とって!」

ま「了解!_________…完了!」


っ頼む…無事でいてくれ……


_________________________________
楽羅視点


『そらるさん達聞いてください!警察がそちらの場所を特定してしまいました!今からそっちに魔物が来るので気をつけてください!』


そ「……みんな今の聞こえたよな?魔物が来るから警戒しとけ」


luz「…………………………………………………ッ!?!?そ、そらるさん!物凄い速さでこっちに何か来ます!もしかして魔物かも…!」

そ「チッ  早速来たか…………100……40…__________________は?」


楽「っっっっっ!!!!!な、にこれ…



























































魔物じゃなくてマジモンのドラゴンじゃないの!!!」



私達の後ろからやってきたものは魔物ではなく毒々しい色のドラゴンだった



詩「…………ッ!?!?こいつが吐いている息……毒だ!!!!!」

そ「やっぱりそうか……!」

詩「と、とりあえずこのガスマスクつけてください!」

カチャッ


シュコー
   シュコー


楽「…琉真さんも…」

カチャッ

琉「……ありがと…」


ク「さぁて……どう排除するか……」

詩「…とりあえず手当り次第やりますか」

ク「ならお先!」

そ「待てクプラ!!!まだあいつがどんな攻撃するかっ!!?」

バキッン

!?


え……クプラさんが振った剣が…折れた?


luz「………あの鱗の輝き…こいつ銀の盾を埋めた奴や…国で管理されてるだけあるな……」

ク「チッ  じゃぁただの物理攻撃は効かないのかよ…」


楽「じゃぁ魔法でやってみますか…円罪雷光!」


ビカッ
ドゴォォォォォォォォォォォォォォンン


楽「……避けられた…でも羽に当たって少し羽の鱗が剥がれてる…!」


そ「……多分こいつ見た目からにしてもそうだけど光系の魔法効くな…」



ギャラァォァァ



ブォォォン

ドガッ


楽「っあ!」

そ「楽羅!!」

ドラゴンが羽で強風を私たちに向け近くの木まで飛ばされた

そ「……氷山拘束!」

ビシャッッ

そ「詩人さん!今のうちに鎖でドラゴンの口巻いて!!!!!」



ジャラジャラァ


ズキッッ

っ…頭結構打ったな……

ポロッ




え……ヤバい眼帯取れた………!!!!!そうか、これだ!右目を使えば!


私は右目を手で隠しながら前に進みドラゴンの目線の前へと向かった



楽「……塵となれドラゴン!!!!!」


グルルル
     グギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ


パリャンッ




……その目を人には見せるな見せたらお互い呪われる
モンスターにその目を見せたらモンスターは塵となる
このことは誰にも言えない秘密
言ってしまったらお前の魂は地獄に葬られる
召喚術師の掟だ




この契約は呪いでもあり戦闘の鍵にもなる。本当に召喚術師は兵器のようなものね……





ドラゴンは低い声で叫び、苦しみ、そして鱗以外は粉と化した

私は大急ぎで眼帯をつけ、革の小袋を2つ出し、鱗と粉を別々に入れて紐で絞めた。


楽「…排除完了。さ、屋敷に戻りましょ。」

そ「お、おぅ…」





私達はその後無言で屋敷へと戻り天月くん達の帰りを待った









カチャッ

楽「この部屋でちょっと待っててください今お茶持ってくるので…」

琉「…………楽羅ちゃんってさぁ…














妖怪…なんだよね?」

楽「……え?」

琉「妖怪の天月くんやそらるさん、luzくん並に強いんだもん、そんなのがただの人間だなんてありえないよ」


あ~天月くん達が妖怪って知ってるなら言っていいのかな…

楽「……そうですよ。私も天月くん達と同じ、妖怪です。」

琉「!…なんの妖怪なの?」



ボォォン

楽「……九尾…です。」

琉「…………」

ポンッ

楽「……兎の耳?」

琉「…私さ、兎と人間のハーフ、いわゆる半妖なんだよね。しかも呪いつきの。」

呪いつき…たしか生まれつき呪いをもった霊に取り憑かれてその霊が浄化されないと呪いは解けないっていう…

楽「……琉真さんがもっている呪いは?」

琉「………これ。」
と言いながら琉真さんは自分の胸元のボタンをはずした

っ!?


琉真さんの胸元の皮膚には無数のイバラの棘が生えていた


琉「私の呪いは痛みを受けると胸に棘が生える呪い。死ぬのが近ければ心臓の真上に赤い薔薇が咲く。みんなカッコイイとかロマンチックとか言うけど苦痛なんだよね。……この呪いを解く方法は……










この棘を1つ残らず抜き取ることなの。そうしないと霊も浄化出来ない。」


いやそこまでヤバい条件じゃないんかーい!

琉「それにこの棘一つ一つ神経と繋がっているから抜くにも痛みがあるから棘が増える一方。」


楽「………となると………………麻酔だね…」

琉「……麻酔?なにそれ。」

楽「!…医療で使うものなんですけど麻酔を吸ったり液体のを点滴で打つと体が麻痺して痛みを感じくなるんです、ようするに痛み止めみたいな感じですね……でも今屋敷に麻酔あるのかな……ちょっと待ってください」



そういい私は自分の部屋から出て行き、さかたんのいる医療室へと向かった

ガチャッ

さ「!零華!戻ってきたかいな!おかえり~!」

楽「ただいま。あ、ごめん。今は楽羅呼びにして、琉真さんいるから」

さ「琉真ちゃん大丈夫やった?」

楽「…尋問で受けた傷は治療した、ただ…」


私は琉真さんの呪いのことをさかたんに話した

さ「…やっぱりそれ取るには麻酔必要だな…」

楽「…だね。」

さ「…琉真ちゃん自身はどうなん?棘の摘出手術やる気はあるんかいな?それに、琉真ちゃんも女の子や、俺だけが摘出手術するとなると……」

楽「それは私が手伝う。それに琉真さんがこのこと伝えたこと自体呪いを解きたいってことが分かるよ…」

さ「…それもそやな。んじゃ、手術準備してくる!」

楽「え、もう大丈夫なの?準備的にもさかたんの体調的にも」

さ「俺寝すぎると体動かしたくなるからむしろおk。」

楽「…そっか。じゃぁ琉真さん呼んでくるね」













楽「ということなのでこれから摘出手術するため手術室へ向かいます。」

琉「えぇ…すんなりぃ………」











ガチャッ

さ「お、来たな。早速始めるで!ほな、麻酔入れるからここ寝て!」





さ「ん、次目ェ覚めたときは棘はないから安心してや!」

琉「え、それってどうi__________________」

さ「…ほな始めるで。」

そう言いさかたんはメスを出し手術を始めた

さ「!……棘の大きさはミシン針くらいの大きさ…ざっと見て500から550辺り…こりゃ時間かかるで」

スッ    ツーー

さ「……棘自体は案外楽に取れるな…楽羅、ガーゼ。」

楽「…はい。」

さ「……すまん楽羅、ここ、やってくれ。俺がここやったら琉真ちゃんに呪われそうや」

楽「……さすがに気にし過ぎだよ…」

ツーー

ホントだ…メスでやると水イボとるくらい楽だ



ツーー   ツーー   ツーー

なんだろうこの感覚……微かに似ている感覚を覚えている……なんていうか…こう……う~ん………




思い出すな、零華。


楽「!?だ、れ……?」

さ「……?どした?楽羅。」

楽「…なんでもない………」


ツーー     ツーー    ツーー    ツーー    ツーー

なんだったんだろ…今の声…



手術を始めて1時間半くらい経った頃全ての棘が抜き終わった

すると突然琉真さんの胸から黒い何かが竜巻のように現れた

さ「な、なんやこれっ!?」

楽「多分、呪いの元凶…琉真さんに取り憑いてる霊!」


その黒い何かは徐々に形が出来てき、やがて黒い何かは紺色の髪、まるで棘のように傷んでいて、腰よりも低いところまで髪をなびかせた少女へと変わった




………本当にありがとう。あなた達のおかげでこの子から抜け出せた…




楽「…でも…貴方悪霊の類いなんでしょ?悪霊はたしかあの世への行き方を忘れてこの世で魂を蝕まれたって聞いたけど…」




えぇ…私はあの世への行き方を忘れた霊。体だけ蝕まれた悪霊。この子から抜け出せてもあの世へ行けなければまた誰かに取り憑くことになってしまう……



さ「成り行きで済まんのか?」

楽「成り行き…………!そうだ!成り行きだ!」

さ「は!?」

楽「さかたんナイス!それだよ!」

さ「待て待て楽羅。どういうこっちゃ」

楽「風だよ!天月くん辺りに風作ってもらってあの世への行き方を風で導くんだよ!」

さ「!!!!!そういうことかいな!楽羅めっちゃ冴えとるな!!!!!」

楽「あなた、あの世への行き方を私は知っている、風で案内出来るかも!」




本当ですか……!ありがとう………


楽「ううん!でも、天月くん帰って来てるかな…?」

ガチャッ

天「呼ばれた気がしてジャジャジャジャーン!はいどうもみなさんこんにちは天月でーす!」

さ「盗み聞き常習犯に名前変えれば?w」

楽「はいはい、天月くん、盗み聞きしてたんだから内容は理解してるよね…?」

天「まぁね、ルートさえ教えてくれればどこへでも風は飛ばせるよ」

楽「ありがとう!えーとあの世へのルートは……あったあったこのページ。まず死んだ場所から東へと進み_________________________________________________________…これがルート、あなた、自分が死んだ場所、覚えてる?」







アストリック工場……


天「アストリック工場……そこで死んだってことは…何者かに誘拐されて殺されたのか…えーと工場から東だから________________________よし。ルートは確保した。いつでもいいよ」

さ「じゃぁこの手術室窓ないから別室移動しよや!」









 
天「…うん。この部屋なら最初は一直線に進むだけだからここでいいかな」

楽「準備よろしく……………さぁ、行きなさい…あの世でどうかご幸せに……」




ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ




ありがとうございます、狐の妖と犬の妖、天狗の者よ……あぁルト…ナツミ……今そっちに行くわ……










楽「……あの世…ね………後先大変だろうけど幸せに…」



あの世は存在せぬものと人間誰しも断言出来るほどではないが信じてはいない……信じるものは救われるとかあったけど…本当のようね…………



楽「…よし、最後に琉真さんに包帯巻かないと…」


_('∨'*_)⌒)ノシ












楽「___________ふぅ…終わった…私の部屋で琉真さん寝かしとくね」

さ「ヨロシク~」

天「お疲れ様~」

 




パタンツ


はぁ…なんか倒れて戦ってまた倒れての最近だな…………それにしても殺風景な部屋。


楽「……虹のかけら  集めたら...♪*゚
宇宙(そら)の奥が見えた気がしたんだ...♪*゚
土星の  輪を2人で囲んで  歌いたいよ…...♪*゚


桜ノ下で泣いてた君は   星のように遠く  輝いていたんだ...♪*゚
梅雨の季節流れるように  自然とそこにいた君に...♪*゚
笑い 話しかけたいよ…なんて無理な無駄話...♪*゚

天の君と地の僕は巡り会える奇跡あるかなんて...♪*゚
この祝福  奇跡の列車で祝いたいんだ...♪*゚

いつの日にか  また会えたなら  2人で夏の夜空を見よう...♪*゚
揺らめく光と影をひとつにつむぎたい...♪*゚
並行の星座をくぐり抜けて...♪*゚
紅葉に身を沈めよう...♪*゚」

……響くなぁ…部屋に物がないと声が響くって本当なのね…


声が響いた部屋は今は物凄く静かでまるで海底に体を沈ませているようだった

この空間は物凄く寂しかった
…今のうちに内装変えよう……





約2時間後…



楽「っよし!出来た~!!!!!」


天井を青空で空が動くようにリアル映像を流すものを貼った。夜は星空。
ここだけ見たら本当に外にいるみたい
お次に壁、4つの壁のうち2つは本棚に埋めつくされてる、内容7分の5くらいかな?そのくらい魔導書とか
そしてメインは床。
白い大理石の上に魔法で青い色の池に花が浮いている、上を歩くとよくある水面に広がる波のようなものが出来る。これは作るの大変だったよ…

現在時刻………え!?もう夜中の2時!?
時の流れは早いものね…寝るか。

私は琉真さんがベットで寝ているので床で毛布を被って寝た。
















嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!

痛いの嫌!もうやめてよ!助けてっ!宇野原!八重野!…っぅ……裏切り者ぉ!!!!!アンタらの気持ちだけで私が死ななきゃ行けないのよ!!!!!

宇?「…んなこと言ったって、お前なんていらねぇんだから死んだ方がみんなのためだろ?……www」

八?「それに、お前が死んでも悲しむやつなんて…〇〇ぐらいだろ?www俺らは生きる価値はあるけどムカつくおめぇに生きる選択も価値もねぇしwww」

宇「…せいぜい死ぬ前に死ぬより痛い思いして死ねwww」



…………許さ、ない…呪ってや、る……


「お前らのこと死んだ先ずっと呪ってやる!!!!!私を捨てたことを後悔させてやるぅぅ!!!!!」


ズギャァァァァァァン


零「!!!!!……ッハァ…ハァッ……………生きる価値…」


スゥ……スゥ………

規則正しい寝息が聞こえる、琉真さんのだ。


零「……琉真さん…琉真さん…起きてください……??琉真さん……琉真さん~!…琉真さん!!!!!」

…おかしい……何度も呼びかけて揺すっても全然起きる気配がない…さかたん…

ガチャッ

タタタッ

さかたん……どこ…?




さかたんの部屋、食事場を探したがさかたんは見つからなかった

どこにいるのっ……!医療室……

ガチャッ

零「さかたんいる!?」

さ「!零華!朝っぱらからどないした?」

零「琉真さんが…琉真さんが全く起きないの!」

さ「…?どうゆうこっちゃ……麻酔はとっくにきれてるはずなのに…」

零「とにかく、私の部屋に来て!」




_________________________________
うpコメ

勉強という拷問を受け小説が書けない13歳。


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