異世界を楽しみたい転生者
第111話少年期[100]戦闘開始
作戦決行の時間になり、冒険者達はオークとゴブリンの住処に襲撃を仕掛けた。
作戦は今回の緊急依頼に参加しているパーティーの中で一番ランクの高い魔導の戦斧と、Bランクのパーティー二つが真正面から仕掛け、他のパーティーが左右と反対側から攻めるということになっている。
その作戦を聞いたゼルートは、それって作戦じゃなくねと思った。
だが、そんな事を言っても何の意味もないと思い、口に出さなかった。
そうしてゼルート達は指定の位置に着き、合図が出されると自分達が考えた作戦で動き出した。
「よし、それじゃ作戦通り頼んだよ」
「ええ、わかったわ」
「もちろんだ」
「主よ、約束を忘れないでくださいね」
ゲイルはゼルートに言われた事をきちんと行う代わりに、今回の緊急依頼で呼ばれた時に約束した願いを確認した。
ゲイルの問いにゼルートは口元を釣り上げ、ニヤリと笑いながら答えた。
「ああ、もちろんだ。キング種を見つけたら連絡するよ」
「うむ。よろしくお願いします」
「それじゃ・・・・・・・楽しんでいくとするか」
ゼルートは見る者によっては、後ずさるような笑顔を浮かべていた。
「よっと、おらっ! しっ!! ったく、戦いごたえがないな~~~。まぁ、ただのゴブリンじゃ仕方ないか・・・・・・っと、へ~~~。いいんじゃね、そこそこのパワーだな」
ゴブリンを魔力を纏わせた鉄のロングソードで十体程斬り終わったところで、オークの集団がゼルートに向かった。そしてそのうちの一体が持っていた棍棒をゼルートに振り下ろした。
だがゼルートにそんな何も工夫のない攻撃が当たるはずもなく、簡単に躱された。
「さてと・・・・・・普通に戦ったんじゃ呆気なく終わるだろうし、少しハンデを付けるか」
そう言うと、ゼルートは重力魔法を使い自分の体を重くした。ゼルートは常に自分に五重に重力の魔法をかけている。そこにさらに重さを加えるなど普通の冒険者からすれば自殺行為以外のなんでもないが、ゼルートの場合はステータスがAランクの冒険者と変わらないので、自分の身が危険になるとは一切思っていない。
「これでよし、そんじゃ・・・・・・行くぜ!!」
「「「「「「ブモオオオオオオ!!!!」」」」」」
ゼルートがオークの集団に向かって走り出すと、オーク達もそれに応えるように、ゼルートに向かって走り出し自分の得物でゼルートに攻撃を仕掛けた。
中にはオークの上位種、ソードマンやアーチャー、メイジもいた。
普通なら一人で挑むような相手ではないが、ゼルートはそんなことは関係ないといった様子でオークの集団に斬りかかった。
二体のオークが両側から棍棒、大剣を力いっぱい振るった。当たれば間違いなく体の骨が粉々になるう。
だが、ゼルートにとっては確かに当たればそうなるかもな、といった話だった。
ゼルートは棍棒と大剣が当たるよりも速くオークに近づき、体を一回転させ魔力を纏った剣で真っ二つにした。
ゼルートが使っている鉄の剣ではどう考えても長さが足りず、オークの大きな腹を横に真っ二つなど出来ないが、ゼルートは鉄の剣に纏っている魔力を刃状にして伸ばし、それを可能にした。
「さてと、お次はっとっと。倒し終わった直後を狙うなんて、思っていたより頭が良いな。上位種だし経験の差って感じか」
感心はしているが、ゼルートは放たれた矢をあっさりと避けた。
ゼルートの気配感知力は常人とは比べもにならないほど錬度が高く、スキルを使わずとも今程の攻撃は目をつぶっていても躱せる。
「ん・・・・・・それは俺にとっては別に大したことないけど、周りの奴がやばいな」
オークのメイジが詠唱に入っているのに気づき、急ぎ目でオークメイジを倒そうとしたが、やはり人型の魔物、普通のオークがオークメイジを庇うように前へ出た。
ゼルートはその事にまた若干感心したが、直に対処した。
「オークに関してやっぱり頭が良いな。でも、俺にとっちゃ無意味だ・・・・・・アースランス!!」
俺は通常より大きめのアースランスを生み出しオークとオークメイジを貫いた。
「「ブモモモモモォォォ・・・・」」
アースランスにより体に大きな風穴を開けられたオーク達は悲鳴を上げ、直ぐに息絶えた。
自分達の中で大きな力を持っているメイジが簡単にやられた事に、ゼルートに対する恐怖が生まれた。
だが魔物にも魔物なりのプライドがあり、逃げようとはしなかった。
そして自分達を鼓舞するように大声を上げ、再度ゼルートに襲い掛かった。
それをゼルートは剣で首を斬り落とし、脳や心臓を貫き、ファイヤーボールで頭を吹き飛ばし、アースブレットで体をハチの巣にした。
もちろん死体はアイテムリングで回収している。
「さてと、残るはお前だけだなオークジェネラル」
Cランクの魔物の中でも上位に位置する魔物だ。Bランク以上の冒険者でなければ何人か束になって挑む相手、Cランクに上がって調子に乗った冒険者を多く葬ってきたと言われている。
が、ゼルートはそんな魔物を相手にしても余裕の笑みを浮かべている。
ま小さいときからドラゴンや上位種のモンスターを相手に修行してきたので、ゼルートにとっては仕方ないと言えば仕方ないのだろう。
「ブモモモモオオオォォォォォオオ!!!!!!」
「良い気合いじゃねぇか!!!」
オークジェネラルの大剣とゼルートの剣がぶつかり、合い大きな金属音が響き渡った。
そこからゼルートはスピードを生かし隙を突いて攻撃することや、攻撃魔法を使うことはせず剣の力だけで勝負した。
もちろんゼルートは本気ではない。本気ではないが剣と大剣がぶつかり合うたびにゼルートが競り勝っていた。
その状況に危機を感じたオークジェネラルは、その巨体では考えられない跳躍力で後ろに下がり、大剣術のスキルを使った。
「あれは・・・・・・ダッシュブレイクか」
ダッシュブレイク・・・走りながら斬りかかる技だが、威力はダッシュの速さも力に変わるので、見た目以上にある。
大きな標的を相手にするなら最適な技ともいえるだろう。だが、技が大振りということもあって避けやすい。
もちろんゼルートもよけようと思えば簡単に避けられる。
が、ゼルートは避けようとはせずに真正面から斬りかかった。
「それじゃ、最後の力比べだ。行くぞおおおーーーー!!!」
「ブモオオオオオーーーーーー!!!!!」
そしてオークジェネラルの最大の一撃を込めた大剣と、ゼルートの魔力を纏った剣がぶつかり合った。
作戦は今回の緊急依頼に参加しているパーティーの中で一番ランクの高い魔導の戦斧と、Bランクのパーティー二つが真正面から仕掛け、他のパーティーが左右と反対側から攻めるということになっている。
その作戦を聞いたゼルートは、それって作戦じゃなくねと思った。
だが、そんな事を言っても何の意味もないと思い、口に出さなかった。
そうしてゼルート達は指定の位置に着き、合図が出されると自分達が考えた作戦で動き出した。
「よし、それじゃ作戦通り頼んだよ」
「ええ、わかったわ」
「もちろんだ」
「主よ、約束を忘れないでくださいね」
ゲイルはゼルートに言われた事をきちんと行う代わりに、今回の緊急依頼で呼ばれた時に約束した願いを確認した。
ゲイルの問いにゼルートは口元を釣り上げ、ニヤリと笑いながら答えた。
「ああ、もちろんだ。キング種を見つけたら連絡するよ」
「うむ。よろしくお願いします」
「それじゃ・・・・・・・楽しんでいくとするか」
ゼルートは見る者によっては、後ずさるような笑顔を浮かべていた。
「よっと、おらっ! しっ!! ったく、戦いごたえがないな~~~。まぁ、ただのゴブリンじゃ仕方ないか・・・・・・っと、へ~~~。いいんじゃね、そこそこのパワーだな」
ゴブリンを魔力を纏わせた鉄のロングソードで十体程斬り終わったところで、オークの集団がゼルートに向かった。そしてそのうちの一体が持っていた棍棒をゼルートに振り下ろした。
だがゼルートにそんな何も工夫のない攻撃が当たるはずもなく、簡単に躱された。
「さてと・・・・・・普通に戦ったんじゃ呆気なく終わるだろうし、少しハンデを付けるか」
そう言うと、ゼルートは重力魔法を使い自分の体を重くした。ゼルートは常に自分に五重に重力の魔法をかけている。そこにさらに重さを加えるなど普通の冒険者からすれば自殺行為以外のなんでもないが、ゼルートの場合はステータスがAランクの冒険者と変わらないので、自分の身が危険になるとは一切思っていない。
「これでよし、そんじゃ・・・・・・行くぜ!!」
「「「「「「ブモオオオオオオ!!!!」」」」」」
ゼルートがオークの集団に向かって走り出すと、オーク達もそれに応えるように、ゼルートに向かって走り出し自分の得物でゼルートに攻撃を仕掛けた。
中にはオークの上位種、ソードマンやアーチャー、メイジもいた。
普通なら一人で挑むような相手ではないが、ゼルートはそんなことは関係ないといった様子でオークの集団に斬りかかった。
二体のオークが両側から棍棒、大剣を力いっぱい振るった。当たれば間違いなく体の骨が粉々になるう。
だが、ゼルートにとっては確かに当たればそうなるかもな、といった話だった。
ゼルートは棍棒と大剣が当たるよりも速くオークに近づき、体を一回転させ魔力を纏った剣で真っ二つにした。
ゼルートが使っている鉄の剣ではどう考えても長さが足りず、オークの大きな腹を横に真っ二つなど出来ないが、ゼルートは鉄の剣に纏っている魔力を刃状にして伸ばし、それを可能にした。
「さてと、お次はっとっと。倒し終わった直後を狙うなんて、思っていたより頭が良いな。上位種だし経験の差って感じか」
感心はしているが、ゼルートは放たれた矢をあっさりと避けた。
ゼルートの気配感知力は常人とは比べもにならないほど錬度が高く、スキルを使わずとも今程の攻撃は目をつぶっていても躱せる。
「ん・・・・・・それは俺にとっては別に大したことないけど、周りの奴がやばいな」
オークのメイジが詠唱に入っているのに気づき、急ぎ目でオークメイジを倒そうとしたが、やはり人型の魔物、普通のオークがオークメイジを庇うように前へ出た。
ゼルートはその事にまた若干感心したが、直に対処した。
「オークに関してやっぱり頭が良いな。でも、俺にとっちゃ無意味だ・・・・・・アースランス!!」
俺は通常より大きめのアースランスを生み出しオークとオークメイジを貫いた。
「「ブモモモモモォォォ・・・・」」
アースランスにより体に大きな風穴を開けられたオーク達は悲鳴を上げ、直ぐに息絶えた。
自分達の中で大きな力を持っているメイジが簡単にやられた事に、ゼルートに対する恐怖が生まれた。
だが魔物にも魔物なりのプライドがあり、逃げようとはしなかった。
そして自分達を鼓舞するように大声を上げ、再度ゼルートに襲い掛かった。
それをゼルートは剣で首を斬り落とし、脳や心臓を貫き、ファイヤーボールで頭を吹き飛ばし、アースブレットで体をハチの巣にした。
もちろん死体はアイテムリングで回収している。
「さてと、残るはお前だけだなオークジェネラル」
Cランクの魔物の中でも上位に位置する魔物だ。Bランク以上の冒険者でなければ何人か束になって挑む相手、Cランクに上がって調子に乗った冒険者を多く葬ってきたと言われている。
が、ゼルートはそんな魔物を相手にしても余裕の笑みを浮かべている。
ま小さいときからドラゴンや上位種のモンスターを相手に修行してきたので、ゼルートにとっては仕方ないと言えば仕方ないのだろう。
「ブモモモモオオオォォォォォオオ!!!!!!」
「良い気合いじゃねぇか!!!」
オークジェネラルの大剣とゼルートの剣がぶつかり、合い大きな金属音が響き渡った。
そこからゼルートはスピードを生かし隙を突いて攻撃することや、攻撃魔法を使うことはせず剣の力だけで勝負した。
もちろんゼルートは本気ではない。本気ではないが剣と大剣がぶつかり合うたびにゼルートが競り勝っていた。
その状況に危機を感じたオークジェネラルは、その巨体では考えられない跳躍力で後ろに下がり、大剣術のスキルを使った。
「あれは・・・・・・ダッシュブレイクか」
ダッシュブレイク・・・走りながら斬りかかる技だが、威力はダッシュの速さも力に変わるので、見た目以上にある。
大きな標的を相手にするなら最適な技ともいえるだろう。だが、技が大振りということもあって避けやすい。
もちろんゼルートもよけようと思えば簡単に避けられる。
が、ゼルートは避けようとはせずに真正面から斬りかかった。
「それじゃ、最後の力比べだ。行くぞおおおーーーー!!!」
「ブモオオオオオーーーーーー!!!!!」
そしてオークジェネラルの最大の一撃を込めた大剣と、ゼルートの魔力を纏った剣がぶつかり合った。
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