異世界を楽しみたい転生者

Gai

第84話少年期[75]忘れていた予想

ゼルート達は盗賊のアジトに入ってから一旦奴隷、または商人を救出するためルウナとミールと別れることになった。

「それじゃあ予定通り救出したらアジトの出口で待っていてくれ」

「ああ、わかっている。言う必要はないかもしれないが、頑張ってくれゼルート、アレナ」

ルウナの言葉にゼルートとアレナは笑顔で返した。

「一人も逃がさないように叩き潰してくるよ」

「ありがとね。ルウナも気を付けてね」

ミールの方もセイル達に応援の言葉を貰っていた。

ゼルート達がルウナとミールち別れてから一本道を進んで行くと、大きな広場が見えた。
中では盗賊達がルウナの報告どうり酒を飲んでいた。

(とりあえずは奇襲だよな。水や火とかはやめといたほうがよさそうだな。かといって風や雷、氷とかだったら一発で終わって試験にならなさそうだしな。ここは土にしておくか)

「俺が魔法を使って奇襲を仕掛ける。みんなはそれに続いてくれ。陣形は作戦道理だ」

ゼルートの言葉に全員頷き戦闘態勢にはいった。

「それじゃ、行くとするか・・・・・・グランドニードル!!!!」

ゼルートが呪文を唱えると、盗賊達の足元から地面から岩の棘が現れ盗賊の足や太ももなどを刺していった。

それを受けた盗賊達はもちろん・・・・・・

「がああああ!?」

「な、なんなんだこの棘は!!!」

「ぐうああああ!! だ、誰でもいいからポーションをくれええ!!」

「くそ、いったいなんだっていうんだ!!」

「おいあそこ見ろ!! 冒険者達が来たぞ!!!」

悲惨なことになっている。
だがゼルートの思惑とは少しずれていた。

(半分くらいはこれで動けなくなると思っていたけど。アドレナリン? のせいで動ける奴が思ってたより多いな)

いきなりの奇襲に混乱していた盗賊も、近くに置いていた武器を取りゼルート達に襲い掛かってきた。

「へっ、あんな魔法を使ってたからどんな凄い冒険者かと思えばこんなガキかよ。
おいお前ら! 一気に囲んで潰しちまうぞ!!!」

一人の盗賊の言葉により文字通り、ゼルートは囲まれてしまった。

普通の冒険者なら冷静ではいられない状況だが、ゼルートは囲んで潰すという行動に出た盗賊達を見て、呆れた表情をしていた。

(囲ったらなんとかなるとでも思ってんのかな。まぁ、俺としては恰好の餌食だからいいんだけど、さ!!)

「潰されんのはお前らの方だよ」

「ああん!! 調子に乗ってんじゃ・・・・・・」

盗賊が言い終わる前にゼルートは剣術スキルの技を使った。

「斬撃波!!」

ゼルートは回転し斬撃を円状に放った。

スケイルメイルをやプレートアーマーを着た盗賊をいたが、ゼルートの斬撃には魔力も込められており、当然止められることは出来ずにゼルートを襲ってきた盗賊達は体を真っ二つにされ、悲鳴を上げずに死を迎えた。

セイルとローク達は幼馴染ということもありセイルが剣術スキルを、ロークが細剣術スキルを使いお互いをカバーしながら盗賊達を殺していった。

だが身体的な怪我などはあまりないが、精神的な疲労が顔に滲み出ていた。

アレナはラナの前に立ち、向かてくる盗賊を全てカウンターで息の根を止めていた。

ラナを守らなくてはいけないため、その場から動くことが出来ないのでそこを突けば盗賊達にも少しの勝機が生まれるのだが、やはり所詮は盗賊。作戦なんてなにも無く、ただアレナに突撃をしては返り討ちに合い、ラナの魔法によってあっけなく散っていた。

「ふう、雑魚はもう少しで片付くな。だがそろそろ・・・・・・どうやら来たみたいだな」

盗賊達が宴会をしていた広場の奥から身長二メートル越えの大男がやってきた。

盗賊達はその男が来たことにより、若干安心した表情を浮かべていた。

(間違いなくあいつが盗賊の頭だな、冒険者でいうDランクか。いや、Cランクでもおかしくはないな。だが、それよりもあの男いくつかマジックアイテムを持ってるな。俺かアレナが相手をしないとまずいな)

ゼルートの判断は正しかったが判断が少し遅く、ゼルートが試験中に予想していた出来事が起こってしまった。

「お前が盗賊の頭だな。俺が相手だあああああ!!!!」

セイルが一人で盗賊のリーダーに攻撃を仕掛けた。

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