異世界を楽しみたい転生者

Gai

第71話少年期[62]貴族金持ち過ぎんだろ

正直に言えば凄いの一言だな。

オークションなんて前世じゃ、ネットでしかなかったからな。
オークションに出された物はたくさんあった。
ランクの高い鉱石や宝石。
どこぞの国の名工が造った剣、鎧にアクセサリー。それにドレスまであったな。
鑑定眼を使って全部見てみたけど全部本物だった。まあ、さすがにオークションで偽物をだすバカはいないか。

取り合えずその中でも驚いたのが亜竜の剥製だったな。ワイバーンって言うCランクの魔物だったはずだけど単純な強さだけならBランクだって父さんが言ってたな。

にしてもドラゴンの剥製か・・・確かに迫力があって良い飾りにはなるかな。

「亜竜とはいえドラゴンの剥製とはなかなか見事なものだな」

「ええ。本当に迫力がありましたね」

「そういえばゼルートが出した物はどれだったんだ?」

「ドップスさんが最後に出すと言っていたので、もうすぐ出てくると思いますよ」

「そうかそれは楽しみだな」

ミーユと話していたら。いよいよ午前の部はラスト一品となっていた。

「さーさー皆さん。楽しんでいただけてるでしょうか。いよいよ午前の部も最後の品となりました。さて、今回ラストの品ですが・・・
正直に言います。私はこのオークションの主催を初てから今まで一番の衝撃を受けました。
出来れば自分で落札したいくらいです」

司会をしていたドップスの言葉に客、席の人達がざわめきだした。てか主催って司会までやるもんだっけ?

「私の予想ですが。オークション史上最高の落札価格になると思われます。その品が・・・・・・
こちらです!!!!」

ドップスが品を覆っていた布をどけると、ラッキーティアが出てきた。

それを見た客達からもの凄い歓声が上がった。特に貴婦人達から悲鳴の様な声が上がっていた。

そして夫に絶対に落札するように、鬼の形相で迫っていた。
俺は心のな中でご愁傷さまと呟いた。

隣のミーユはポカーンとしていた。

そんなにも珍しいのかな?

「皆さんもご存じの通り王都の美術館に飾られてあるラッキーティアです。しかも重さはなんと一ヘイもあります!!!」

ドップスの言葉にまたまた大きな歓声や悲鳴が上がった。

ちなみにヘイはキロと同じ意味らしい。

「落札価格は金貨千枚からスタートです!!!」

そしてすぐさま「千五百!」「二千五百!」

「三千!!」・・・・・

てな感じでどんどん上がっていった。

ちなみに金貨百枚は白金貨一枚と同じ。
白金貨かから始めなかったのは単純に数が少ないからと後から知った。

そして値段はどんどん上がっていき・・・

「十万!!!!!」

「はああああ~~~~~~~!!!!????」

と叫びたくなる声を圧し殺した。

金貨十万枚って・・・黒耀貨十枚だろ!!

前世だと・・・十億円?!

まじか!! 屋敷が建つぐらいの金額か???

「でました十億エル!!! 他にはいませんか? ・・・・・・・それではラッキーティア五ヘイ。一千億エルで落札です!!!!!」

もう一度会場にもの凄い歓声が上がった。

俺は午前の部が終わった後に落札された価格の十億エル。黒耀貨九枚と白金貨百枚でもらった。

さすがに貰うときはてが震えた。

この世界では冒険者になって人生を楽しむという目標があるから。働かずにニート生活とはいかないが、前世だったら絶対にニート生活を送っているだろう。

もらって直ぐにアイテムリングにしまった。

そして午後の部が始まる前に席に戻った。

「一気に金持ちになったなゼルート。これからはどう過ごすんだ?」

「そうですね・・・たくさんお金は手に入りましたけど僕は冒険者としての生活を楽しみたいので、それほど生活は変わりませんね。
そういえばミーユさんはなんでここにいるんですか? 親の付き添いって言ってましたけど、町をお忍びで行くほうが楽しいと思忌ますよ」

ちょっと疑問に思っていた。

そんなにこういう場所が好きそうな感じではないしな。

「・・・ある噂で私の友達が奴隷になったと聞いたんだ。最初は嘘だと思ったんだが、一応諜報部隊の者に調べてもらったら本当だとわかった。
今回のオークションに出るという情報も掴んだ。
だから私が使える金を今日全て持ってきた」

・・・・・・なんて重い話なんだ。

でも友達のためにそこまで出来るってのは素直に凄いと思うな。

でも、なんかこっちをさっきから見てる脂ぎったぎたの、無駄に豪華な服を着た豚みたいなおっさんが妨害してきそうな予感がする。

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