絶対神の異世界チートハーレム無双!?

guju

ギルド4

ゼロは静かに立ち上がった。

「くそったれが」

そして、有無を言わさずに勢いよく細身の男を殴り飛ばした。


ーードスッ!


鈍い音を響かせたゼロの一撃は、細身の男を軽々と中に浮かし、数メートルほど先の机に頭から突撃する。


「ガァッ」


大きな音を立て、椅子と机が壊れる。
そこに座っていた客が飲み食いしていた酒と料理を、頭からかぶった。


「き……貴様! ウチのボスに何してくれてるんだ! 」

「見ればわかるだろう。 少し不愉快だったのでな……黙らせた」

「お前……」

ゲラゲラと笑っていた男達は直ぐに立ち上がり、腰に携えていた剣を鞘から抜き放った。

「ゼ、ゼロ……何やってますの。相手はこのギルドの


マスターですぜ」

マスター……確かギルド第12席のトップだ。

スピードもさながら、細身ながらも勢いを付けたその剣はずっしりと力強く、さらに魔法の同時使用で多方面から攻撃を仕掛ける魔法剣士だ。

ゼロは、このあとに引き起こる厄介事を想像し、かなり気が重たくなる。

「お前は、ここで殺……「待てやゴラァ! 」……す」


男が言い終わる前に、殴り飛ばされた細身の男が声を荒らげて止める。

「ぼ、ボス!」

「そこの糞がきゃぁ、俺の事を誰か知らねぇみたいだ」

男は上着を脱ぐと、頭からかぶった酒や料理を拭き取り、服を近くに投げ捨てる。
そして、腰にたずさえていた剣を抜くと、いきなりゼロに斬り掛かる。

「オラァ! 」

だが、その剣はゼロの刀により呆気なく止められた。

「貴様、何時武器を……」

両手で剣を持ち、全力で剣を押し込む男に対し、ゼロは涼しい顔で片手で剣を持ち、それを受け止めている。

「いつでもいいだろう。それよりも、この程度か? 」

「貴様ァァァ! 」

男は足で、ゼロの腹を蹴り後へ飛び退く。

ゼロは、避けようと思えば避けられたその蹴りをわざと受け、尚涼しい顔でさらに、笑みを浮かべていた。

「お前の蹴りは、軽いもんだなぁ」

刀の剣先で自分の腹を示し男を挑発するゼロに、地面に座り込んでいるルーシェは気が気でなかった。

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