魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第25話 ダンジョン
 「はぁっ!!・・・よし、これであと半分だ」
  勇者の光り輝く聖剣が一薙、すると、目の前のオーク二体が上下に別れる。
  俺達はあの後、先生についていきダンジョンに入った。そこで転移石を使い、20層に到着した。・・・筈なのだが俺達が転移すると、そこにはラノベで言うモンスターハウスっぽく、50匹程度の魔物の軍勢がいた。軍勢と言っても隊列を組んでいたりする訳では無いが、数が数なので十分に脅威だろう。勇者の聖真がいるから大丈夫だと思うし、今のところ大丈夫何だが・・・・・・聖真が何故か俺に戦わせてくれないのだ。まぁ、このペースならもうすぐ終わりそうだし別に良いか。
 「・・・凄い強さね。まさか勇者がこれ程だったなんて」
 「まぁ、輝夜君は勇者の中でも筆頭だからね。この程度なら楽勝じゃないかな?
 「俺も戦いたいんだが・・・」
 「ダメだ!賢人、怪我をしたらどうするんだ!?待ってろ。今終わらせるから!」
  怪我したらどうするんだ?って直せば良くない?それにいつから俺はそんな軟弱な奴になったんだ?絶対に弱くはないと思うんだが、自惚れてたかな?
 
 「『天に認められし光の龍よ、我が剣に宿りたまえ【ドラゴニートヘブン】』!!」
  瞬間、聖真の剣に目を開けられていないほどの光が宿る。そして、聖真が剣を横に振ると龍が顕現し辺りの魔物を蹂躙していく。
 「・・・ふぅ。終わったぞ」
  聖真は汗を拭い、そう呟く。今の技は光の超級魔法の中でも上位に値する魔法だ。俺でも使えるが、聖真が俺よりも魔物と戦ったということは流石にないだろうからきっと危機に陥ったことも少ないだろう。その中でこのレベルを放てるというのは中々に凄いことだと思う。思うのだが、今使う必要あったか?あのペースなら10分もあれば終わっただろうに魔力と体力の無駄遣いだな。
 「す、凄い・・・・・・」
 「一応、俺の1番強い技だからね。魔力をとても多く使っちゃうのが欠点だけど」
 「じゃあ何で今使ったんだ?」
  何か策でもあるのだろうか。流石に何も無いとかは無いと思・・・・・・いや、聖真なら有り得るな。うん、聖真って意外と結構抜けてるからな。
 「・・・・・・・・・つい」
 「「・・・・・・・・・・・・」」
  案の定だったが俺と白咲さんはともかく他のふたりは呆れた目で聖真を見ている。多分俺と同じで策でもあるのだろうと考えていたのだろう。
 「聖真、残りの魔力はどれぐらいだ?」
 「だ、だいたい5分の2くらいかな・・・」
  おいっ!半分切ってるんじゃねぇかよ!
  ・・・・・・待てよ?ということは戦えるチャンスじゃないか!?俺は戦闘狂という訳では無いが目の前に魔物がいるのにじっとしているのは嫌なのだ。
 「はぁ、仕方ない。ここから先は俺が受け持つから聖真は休んでてくれ」
 「うぐっ、・・・分かった」
 「ちょっと待って。こっから先は私たちがやるわ。白咲様はもちろん私とミアだって十分に戦力になるもの」
  え?俺は?今完全に俺が戦う流れだったよね?
 「あの、エリナ?」
 「私たちが疲れたら交代して貰えるかしら」
 「・・・はい」
  
  それから数時間後、俺達が転移したのは魔物の強さと種類、また他の皆が近くにいないことから少なくても20層以下だということが分かった。だが、今ぐらいの魔物なら聖真1人だけでも余裕で倒せることからこのまま行ける所まで進んでしまおうとの事だった。エリナやアルが言うにはこのダンジョンは50層まで行くと1度地上に戻れるらしい。何故わかるかと言うと行ったことがある人がいるからだ。ならば、勇者である聖真が行けないというのはそうそう無いだろう。
  そして、今はだいたい15層ぐらい下に進んで行ったがそれと同時に戦わせてもらえない俺のイライラも募る一方だった。聖真が疲れるとエリナとアルが戦い、エリナとアルが疲れると白咲さんが戦い、次はまた聖真が戦う。もはやパターン化してきたこのループに我慢の限界だった。
  丁度今は大きな扉の前にいる。その先は不自然な魔力の流れが見えるから魔法陣だろう。ちなみに魔力の流れを見ることも神眼の能力だ。
  俺の神眼には感情を読み取る能力と対象を操作する能力、対象に幻覚を見させる能力に魔力を直視する能力の四つの能力がある。感情を読み取る時はその相手への感情の線が繋がって見える。例えば、国王がアルを愛している時は濃い桃色の線が繋がっている。異性としての愛情は紅色、恋などという愛情は桃色、恨みや憎しみは青色、尊敬は黄色で恐怖や畏怖は黒と言ったところだ。神眼は確かに強力だが弱点もある。まず、同時に違う能力の眼は使えないことと常に魔力を消費すること、眼を切り替える時は30分のインターバルが必要だという事だ。まぁ全てをひっくるめて強いということは変わらないんだが、魔力を結構使うので常時発動もし難い。ちなみに気配は魔力の直視で何となく分かる。説明したとしてもこれはもう感覚としか言いようがない。
 「おい、この先は魔法陣があるみたいだぞ。もしかしたら戻れるかもな」
 「何言ってるのかしら?ダンジョンの扉の奥に何があるのかなんて分かるわけないじゃない」
 「・・・用心に越したことはないだろ。一応、警戒しとけ」
 「あなたに言われなくても警戒ぐらいしてるわよ!」
  さっきからずっとこの調子だ。何故そんなに俺に突っかかって来るのかは知らないが流石に少し不愉快だ。・・・それにしても俺、何もしてないんだよな。このまま帰るのか・・・・・・禁断の森の洞窟にでも行くかな。
 「じゃあ、開けるぞ」
  ギギギィ。聖真が扉を開け俺を含め皆が中に入る。すると、イキナリ床が光だし俺たちを包み込んだ。
 
  勇者の光り輝く聖剣が一薙、すると、目の前のオーク二体が上下に別れる。
  俺達はあの後、先生についていきダンジョンに入った。そこで転移石を使い、20層に到着した。・・・筈なのだが俺達が転移すると、そこにはラノベで言うモンスターハウスっぽく、50匹程度の魔物の軍勢がいた。軍勢と言っても隊列を組んでいたりする訳では無いが、数が数なので十分に脅威だろう。勇者の聖真がいるから大丈夫だと思うし、今のところ大丈夫何だが・・・・・・聖真が何故か俺に戦わせてくれないのだ。まぁ、このペースならもうすぐ終わりそうだし別に良いか。
 「・・・凄い強さね。まさか勇者がこれ程だったなんて」
 「まぁ、輝夜君は勇者の中でも筆頭だからね。この程度なら楽勝じゃないかな?
 「俺も戦いたいんだが・・・」
 「ダメだ!賢人、怪我をしたらどうするんだ!?待ってろ。今終わらせるから!」
  怪我したらどうするんだ?って直せば良くない?それにいつから俺はそんな軟弱な奴になったんだ?絶対に弱くはないと思うんだが、自惚れてたかな?
 
 「『天に認められし光の龍よ、我が剣に宿りたまえ【ドラゴニートヘブン】』!!」
  瞬間、聖真の剣に目を開けられていないほどの光が宿る。そして、聖真が剣を横に振ると龍が顕現し辺りの魔物を蹂躙していく。
 「・・・ふぅ。終わったぞ」
  聖真は汗を拭い、そう呟く。今の技は光の超級魔法の中でも上位に値する魔法だ。俺でも使えるが、聖真が俺よりも魔物と戦ったということは流石にないだろうからきっと危機に陥ったことも少ないだろう。その中でこのレベルを放てるというのは中々に凄いことだと思う。思うのだが、今使う必要あったか?あのペースなら10分もあれば終わっただろうに魔力と体力の無駄遣いだな。
 「す、凄い・・・・・・」
 「一応、俺の1番強い技だからね。魔力をとても多く使っちゃうのが欠点だけど」
 「じゃあ何で今使ったんだ?」
  何か策でもあるのだろうか。流石に何も無いとかは無いと思・・・・・・いや、聖真なら有り得るな。うん、聖真って意外と結構抜けてるからな。
 「・・・・・・・・・つい」
 「「・・・・・・・・・・・・」」
  案の定だったが俺と白咲さんはともかく他のふたりは呆れた目で聖真を見ている。多分俺と同じで策でもあるのだろうと考えていたのだろう。
 「聖真、残りの魔力はどれぐらいだ?」
 「だ、だいたい5分の2くらいかな・・・」
  おいっ!半分切ってるんじゃねぇかよ!
  ・・・・・・待てよ?ということは戦えるチャンスじゃないか!?俺は戦闘狂という訳では無いが目の前に魔物がいるのにじっとしているのは嫌なのだ。
 「はぁ、仕方ない。ここから先は俺が受け持つから聖真は休んでてくれ」
 「うぐっ、・・・分かった」
 「ちょっと待って。こっから先は私たちがやるわ。白咲様はもちろん私とミアだって十分に戦力になるもの」
  え?俺は?今完全に俺が戦う流れだったよね?
 「あの、エリナ?」
 「私たちが疲れたら交代して貰えるかしら」
 「・・・はい」
  
  それから数時間後、俺達が転移したのは魔物の強さと種類、また他の皆が近くにいないことから少なくても20層以下だということが分かった。だが、今ぐらいの魔物なら聖真1人だけでも余裕で倒せることからこのまま行ける所まで進んでしまおうとの事だった。エリナやアルが言うにはこのダンジョンは50層まで行くと1度地上に戻れるらしい。何故わかるかと言うと行ったことがある人がいるからだ。ならば、勇者である聖真が行けないというのはそうそう無いだろう。
  そして、今はだいたい15層ぐらい下に進んで行ったがそれと同時に戦わせてもらえない俺のイライラも募る一方だった。聖真が疲れるとエリナとアルが戦い、エリナとアルが疲れると白咲さんが戦い、次はまた聖真が戦う。もはやパターン化してきたこのループに我慢の限界だった。
  丁度今は大きな扉の前にいる。その先は不自然な魔力の流れが見えるから魔法陣だろう。ちなみに魔力の流れを見ることも神眼の能力だ。
  俺の神眼には感情を読み取る能力と対象を操作する能力、対象に幻覚を見させる能力に魔力を直視する能力の四つの能力がある。感情を読み取る時はその相手への感情の線が繋がって見える。例えば、国王がアルを愛している時は濃い桃色の線が繋がっている。異性としての愛情は紅色、恋などという愛情は桃色、恨みや憎しみは青色、尊敬は黄色で恐怖や畏怖は黒と言ったところだ。神眼は確かに強力だが弱点もある。まず、同時に違う能力の眼は使えないことと常に魔力を消費すること、眼を切り替える時は30分のインターバルが必要だという事だ。まぁ全てをひっくるめて強いということは変わらないんだが、魔力を結構使うので常時発動もし難い。ちなみに気配は魔力の直視で何となく分かる。説明したとしてもこれはもう感覚としか言いようがない。
 「おい、この先は魔法陣があるみたいだぞ。もしかしたら戻れるかもな」
 「何言ってるのかしら?ダンジョンの扉の奥に何があるのかなんて分かるわけないじゃない」
 「・・・用心に越したことはないだろ。一応、警戒しとけ」
 「あなたに言われなくても警戒ぐらいしてるわよ!」
  さっきからずっとこの調子だ。何故そんなに俺に突っかかって来るのかは知らないが流石に少し不愉快だ。・・・それにしても俺、何もしてないんだよな。このまま帰るのか・・・・・・禁断の森の洞窟にでも行くかな。
 「じゃあ、開けるぞ」
  ギギギィ。聖真が扉を開け俺を含め皆が中に入る。すると、イキナリ床が光だし俺たちを包み込んだ。
 
コメント
おバカな死神
続きが気になります!
更新をとても楽しみにしてます!