魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第21話 奥の細道
 「おお~、コレは美味そうだ!!」
  俺は大魔王ネルセラと別れ転移で宿の部屋に戻ると丁度扉がノックされた。返事をすると、玄関で会った女性が食事はどうするかと聞いてきた。俺は腹が減っていたのですぐに食べると言うと少し経った後、料理が運ばれてきたのでそれを見て声を漏らした。
  俺の前に並べられている料理はほっかほかの白米に見たことの無いような焼き魚魚、焼き魚に添えられた大根おろし的なものに同じ魚と思われる刺身、極め付きはお吸い物だ。うむ、完全に和食である。しかし、ただの和食ではないのは1目見ればわかる。艶のある輝いた白米に香ばしい香りがとめどなく漂う焼き魚、透き通るように輝く刺身と心が安らぐような味の想像がつかないお吸い物。どれをとっても日本での一般的な和食と良い意味でかけ離れている。
 「いざ、実食!!」
  まずは気になるお吸い物を一口、ズズズ・・・はぁ~、美味い!表現するのは難しいが、食べたことが無い味のはずなのにどこか懐かしい感じもする。味は普通のお吸い物と大差は無いが旨みというかそういうものが段違いだ。
  それからは無我夢中になって食べてしまった。その中でも特に美味しかったのは刺身だ。その魚の名前はモングロと言っていくつか前の代の勇者が命名したそうだ。味はなんと、身体の半分がサーモンでもう半分がマグロの味に酷似している。きっとその勇者もサーモンとマグロだからモングロと名付けたのだろう。
  色々言ったがつまり、最高の食事だったという事だ。
  それから俺は部屋へと戻り、温泉へと向かった。やはり、日本人ならば風呂が嫌いな者など極小数だろう。しかし、俺はそこまででもない。ないのだが様々なラノベを読むと温泉に行くのはもはやテンプレと言っても過言ではないのである。
  温泉に行けば何かある!!そう思いつつ温泉に行ったのだがこれといった事は無かった。が、入浴剤の安らぐ香りに快く感じる温度など心を満たせてくれる最高の温泉だと確信した。温泉とはこれほど素晴らしいものなのかと一気に温泉好きになった気分だ。
  
  そして、そのまま俺は部屋に戻った。適当にダラダラしてふと明日のことを考えると憂鬱になるので早めに意識を落とした。
  コンコン。
  何やらノックの音が聞こえる。俺はもう朝かと思いながら身を起こし、ノックしてきた本人に聞く。
 「誰だ?」
 「ヤカゼ様、朝食のお時間です。王城からこの時間に起こしてくれと承りましたので」
 「ああ、そうか。ありがとう」
 「いえ、それでは5分後にお持ち致します」
  どうやら宿の人だったみたいだ。それにしても王城からということは国王かな。まぁ、そんな事より朝食だ。朝食はいわばその日の始まりとも言える。朝食から朝が始まり、晩飯がその日の終わり。俺はそう考えている。ここの料理はどれも絶品なのでとても楽しみだ。
  
  とりあえず顔を洗い、朝食を待っていると、宣言通りちょうど5分後に朝食が運ばれてきた。その朝食とは、目玉焼きとお味噌汁だ。もちろんただの目玉焼きやお味噌汁では無い。目玉焼きは黄身の部分をつつくといい感じに半熟になっている黄金に輝く黄身が白身にまんべんなくかかり、そこに少しの醤油らしき液体を垂らすと絶妙なマッチングを施すのだ。お味噌汁はそこまで変わった感じではないが豆腐とわかめに酷似した具が入っておりどこか懐かしさを感じる味だった。
 「ヤカゼ様、お連れの方が到着されています」
 「ん?人違いじゃないか?」
  俺は朝食を食べ終わった後、もう一眠りしようかと思っていた。すると、宿の人が連れが来たと言ってきた。当然、そんなことは記憶に無いので人違いだと思うと答えた。
 「その方はリリサ・シロサキ様と仰っていますが・・・」
 「ああ、知り合いだ。今行くよ」
 「かしこまりました」
  
  いったい、白咲さんが俺になんの用だろうか。あ、もしかしたらパーティを組んだから依頼を受けようと誘いに来たのかもしれないな。
  俺はそんなことを考えながら宿の玄関に向かった。
 「ーーーで十分よ!」
 「ーーーこそ、私で十分です」
  すると、2人の声が聞こえた。1人は白咲さんでもう1人はアルテミアの声だと思う。
 「おはよう。どうしたんだ?二人揃って」
 「私が一緒に・・・って賢人くん!おはよう!」
 「それは私の・・・ん?あ、賢人さん!おはようございます!」
  どうやら少し言い争いをしていたようだが、俺が声をかけると二人とも会話を中断して挨拶を返してくれた。
 「それで?なんの話しをしていたんだ?」
 「そ、それはですね」
 「えっと、その・・・」
  俺が質問すると急に目を合わせ無くなり、若干頬を染めながらモジモジしている。
 「け、賢人さんには関係ありません!」
 「そ、そうだよ!」
 「そうか?ならいいけど。で、要件は?」
  そんなに強くお前は関係ないって言われると少し傷つくんだけどな。ま、それよりも何で2人そろっているのだろうか?アルテミアは同じパーティでもないしな。
  「そうでした。賢人さん、これから・・・」
  アルテミアがそう言ってから2人は1度顔を見合って、こちらを向き満面の笑みでこう言った。
 「「学園に行きますよ(行くよ)!!」」
  そうして、俺の実質、第3回目の学園生活が始まるのだった。
  俺は大魔王ネルセラと別れ転移で宿の部屋に戻ると丁度扉がノックされた。返事をすると、玄関で会った女性が食事はどうするかと聞いてきた。俺は腹が減っていたのですぐに食べると言うと少し経った後、料理が運ばれてきたのでそれを見て声を漏らした。
  俺の前に並べられている料理はほっかほかの白米に見たことの無いような焼き魚魚、焼き魚に添えられた大根おろし的なものに同じ魚と思われる刺身、極め付きはお吸い物だ。うむ、完全に和食である。しかし、ただの和食ではないのは1目見ればわかる。艶のある輝いた白米に香ばしい香りがとめどなく漂う焼き魚、透き通るように輝く刺身と心が安らぐような味の想像がつかないお吸い物。どれをとっても日本での一般的な和食と良い意味でかけ離れている。
 「いざ、実食!!」
  まずは気になるお吸い物を一口、ズズズ・・・はぁ~、美味い!表現するのは難しいが、食べたことが無い味のはずなのにどこか懐かしい感じもする。味は普通のお吸い物と大差は無いが旨みというかそういうものが段違いだ。
  それからは無我夢中になって食べてしまった。その中でも特に美味しかったのは刺身だ。その魚の名前はモングロと言っていくつか前の代の勇者が命名したそうだ。味はなんと、身体の半分がサーモンでもう半分がマグロの味に酷似している。きっとその勇者もサーモンとマグロだからモングロと名付けたのだろう。
  色々言ったがつまり、最高の食事だったという事だ。
  それから俺は部屋へと戻り、温泉へと向かった。やはり、日本人ならば風呂が嫌いな者など極小数だろう。しかし、俺はそこまででもない。ないのだが様々なラノベを読むと温泉に行くのはもはやテンプレと言っても過言ではないのである。
  温泉に行けば何かある!!そう思いつつ温泉に行ったのだがこれといった事は無かった。が、入浴剤の安らぐ香りに快く感じる温度など心を満たせてくれる最高の温泉だと確信した。温泉とはこれほど素晴らしいものなのかと一気に温泉好きになった気分だ。
  
  そして、そのまま俺は部屋に戻った。適当にダラダラしてふと明日のことを考えると憂鬱になるので早めに意識を落とした。
  コンコン。
  何やらノックの音が聞こえる。俺はもう朝かと思いながら身を起こし、ノックしてきた本人に聞く。
 「誰だ?」
 「ヤカゼ様、朝食のお時間です。王城からこの時間に起こしてくれと承りましたので」
 「ああ、そうか。ありがとう」
 「いえ、それでは5分後にお持ち致します」
  どうやら宿の人だったみたいだ。それにしても王城からということは国王かな。まぁ、そんな事より朝食だ。朝食はいわばその日の始まりとも言える。朝食から朝が始まり、晩飯がその日の終わり。俺はそう考えている。ここの料理はどれも絶品なのでとても楽しみだ。
  
  とりあえず顔を洗い、朝食を待っていると、宣言通りちょうど5分後に朝食が運ばれてきた。その朝食とは、目玉焼きとお味噌汁だ。もちろんただの目玉焼きやお味噌汁では無い。目玉焼きは黄身の部分をつつくといい感じに半熟になっている黄金に輝く黄身が白身にまんべんなくかかり、そこに少しの醤油らしき液体を垂らすと絶妙なマッチングを施すのだ。お味噌汁はそこまで変わった感じではないが豆腐とわかめに酷似した具が入っておりどこか懐かしさを感じる味だった。
 「ヤカゼ様、お連れの方が到着されています」
 「ん?人違いじゃないか?」
  俺は朝食を食べ終わった後、もう一眠りしようかと思っていた。すると、宿の人が連れが来たと言ってきた。当然、そんなことは記憶に無いので人違いだと思うと答えた。
 「その方はリリサ・シロサキ様と仰っていますが・・・」
 「ああ、知り合いだ。今行くよ」
 「かしこまりました」
  
  いったい、白咲さんが俺になんの用だろうか。あ、もしかしたらパーティを組んだから依頼を受けようと誘いに来たのかもしれないな。
  俺はそんなことを考えながら宿の玄関に向かった。
 「ーーーで十分よ!」
 「ーーーこそ、私で十分です」
  すると、2人の声が聞こえた。1人は白咲さんでもう1人はアルテミアの声だと思う。
 「おはよう。どうしたんだ?二人揃って」
 「私が一緒に・・・って賢人くん!おはよう!」
 「それは私の・・・ん?あ、賢人さん!おはようございます!」
  どうやら少し言い争いをしていたようだが、俺が声をかけると二人とも会話を中断して挨拶を返してくれた。
 「それで?なんの話しをしていたんだ?」
 「そ、それはですね」
 「えっと、その・・・」
  俺が質問すると急に目を合わせ無くなり、若干頬を染めながらモジモジしている。
 「け、賢人さんには関係ありません!」
 「そ、そうだよ!」
 「そうか?ならいいけど。で、要件は?」
  そんなに強くお前は関係ないって言われると少し傷つくんだけどな。ま、それよりも何で2人そろっているのだろうか?アルテミアは同じパーティでもないしな。
  「そうでした。賢人さん、これから・・・」
  アルテミアがそう言ってから2人は1度顔を見合って、こちらを向き満面の笑みでこう言った。
 「「学園に行きますよ(行くよ)!!」」
  そうして、俺の実質、第3回目の学園生活が始まるのだった。
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コメント
明日
どんどん面白くなってきましたね!続きが楽しみです
ノベルバユーザー296273
めっちゃはまって見てしまう!続きが楽しみです
ちゃこ
楽しみにしてます!