魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第15話 親バカな国王
  俺は陛下にアルテミアに話したことを改めて話した。
 「・・・なるほど。まずは、本当に済まなかった!!」
 「大丈夫ですよ。貴重な体験も出来たので」
 「ありがとう。ところで賢人君、君はここ、王都に留まるか?」
 「一応、冒険者もやりたいので直ぐには出ていかない予定です」
 「つまり、いつかは出ていく・・・ということか?」
 「はい。そのつもりです」
  俺がそう即答すると陛下は若干苦い顔して俺にこう切り出した。
 「国としても私事としても君を逃したくないというのが本音だ。君さえ良ければアルテミアを君にあげたって構わない」
 「だからここでずっと生活しろと?」
 「・・・そうだ」
  コイツは何を言っているのだろうか?前半は良いとしても自分の娘を代償にしようとするなんて正気の沙汰じゃない。とはいえリンシアのようではない。コイツが娘を溺愛しているのは神眼で分かる。コイツの心は本気でズタボロだ。だからこんなになるまで悩みこの選択をするなんて正気の沙汰じゃないのだ。
  
  ちなみに神眼の能力はまぁ、おいおい分かるだろう。
 「却下だ」
 「・・・・・・俺が国王だと知っての言葉遣いか?」
 「敬語というのは本来尊敬するべき人のために使うものだからな。それにあんたの所に俺をどうこうする戦力はない。違うか?」
 「・・・ふっ、図星だよ。それで?何が不服だ?アルテミアか?」
 「まさか。アルテミアみたいな子なら喜んでもらうさ。まぁ、本人の気持ち次第だがな。ただ、俺をここに住まわせたいだけじゃないだろう?」
 「その考えは?」
 「俺がいれば確かに国は守られる。だが、それは俺がやろうと思えばの話だ。そんな確証のない奴に頼るしかないほどここが責められるとも思えないしな。いずれ、勇者と共に魔王を倒しにいけとかそういうことだろう」
 「賢いな、その通りだ。しばらくはここに留まってくれるならその中で考えを改めてくれ。ちなみにアルテミアには了承を貰ってるからな?というわけでアルテミアを好きになって貰いたい!!」
 「いや、それを言われても」
 「ふっふっふ、日常のアルテミアを知ってくれれば一発で君が落ちるのは確定だからな」
 「そ、そんなにか?」
 「当たり前だ!!普段のアルちゃんはなぁそりゃあもう可愛いんだ。平民を侮辱する訳では無いが、身分の差は関係なく平等に接してな、友達のためなら直ぐに怒ったり、一緒に泣いちゃったりするんだ。もう本当に天使に輪をかけて可愛いんだ!!今回だって本当は貴様なんぞにあげたくないさ、しかし、アルちゃんがわしの言うことを聞かなくて。遂に反抗期かも知れない・・・・・・ぐずっ・・・・・・」
 「お、お父様!!」
  こ、コイツ筋金入りの親バカじゃねぇか!!ん?ていうかアルテミアが言うことを聞かないってどういう事だ?そんなに国が大事なのか?まぁ、王女だから大事か。
 「あ、アルテミアの良いところは分かったけどどうしろと?」
 「普段のアルちゃんを見るなら学園が1番だ!!つまり、学園に通ってくれ!」
 「・・・・・・マジで?」
 「まじ?とはよく分からんが真実だぞ!」
 「ところで賢人さん冒険者ランクはとりあえずAまであげることは出来るそうですがどうしますか?」
  どうしようかな。ディーリアの時は上げてもらったけど、やっぱり異世界と言えばコツコツランク上げて最強になる的なのに憧れるよな。
 「いや、ランクはコツコツ上げていくことにするよ」
 「分かりました。そう仰るならギルドに進言しませんが、よろしいのですか?」
 「ああ、一応金はあるからな」
 「そうですか。なら、素材は王城で引き取りますから明日、その場所に案内させます」
 「分かった。じゃあ俺はこれで」
 「待った!賢人君、王城と宿どっちに住みたいのだ?」
 「宿で」
  聖真達のことは別にもう恨んではいないけど、王城で会ったら流石に気まずいからな。
 「即答か・・・まぁ良い、明日来た時には直ぐに謁見出来るようにするからの。そこで、今回の褒美を取らせる。宿も[奥の細道]という最高級の所を取っておくから、しばらく経ってからそこへ向かってくれ」
 「それはありがたいな。なら、依頼でも受けとくよ」
  そう言って俺は城を出て、ギルドに向かって歩き出した。
  ていうか奥の細道って絶対前の勇者が伝えたとかだよな。
  ギルドと王城は近かったようで直ぐに着いた。そして、扉を開けて受付嬢さんの所へ行く。残念ながらテンプレは無かったが個人的には1番可愛い受付嬢さんのところへ行けたので満足だ。
 「すいません」
 「はい。依頼ですか?」
 「いや、受注の方をしたいんだがどうやるのか知らなくて」
 「どうやら説明ミスですね。同業者がすみません。受注はあそこの掲示板から紙を取って私共に渡してくださればそれで受注した事になります。あと、受注の際には念の為ギルドカードを見せてもらいます」
 「ありがとう」
 「い、いえ」
  俺はにっこり笑って礼を言った。出来るだけ好印象にしといた方がこの後に得するかも知れないからな。そして、受付嬢さんの指示通りに掲示板にある依頼の紙を取ってまた並ぶ。受けた内容はトレント退治だ。Dランクの依頼なので危険はないと思うがまぁのらりくらりやろうと思う。
 「・・・なるほど。まずは、本当に済まなかった!!」
 「大丈夫ですよ。貴重な体験も出来たので」
 「ありがとう。ところで賢人君、君はここ、王都に留まるか?」
 「一応、冒険者もやりたいので直ぐには出ていかない予定です」
 「つまり、いつかは出ていく・・・ということか?」
 「はい。そのつもりです」
  俺がそう即答すると陛下は若干苦い顔して俺にこう切り出した。
 「国としても私事としても君を逃したくないというのが本音だ。君さえ良ければアルテミアを君にあげたって構わない」
 「だからここでずっと生活しろと?」
 「・・・そうだ」
  コイツは何を言っているのだろうか?前半は良いとしても自分の娘を代償にしようとするなんて正気の沙汰じゃない。とはいえリンシアのようではない。コイツが娘を溺愛しているのは神眼で分かる。コイツの心は本気でズタボロだ。だからこんなになるまで悩みこの選択をするなんて正気の沙汰じゃないのだ。
  
  ちなみに神眼の能力はまぁ、おいおい分かるだろう。
 「却下だ」
 「・・・・・・俺が国王だと知っての言葉遣いか?」
 「敬語というのは本来尊敬するべき人のために使うものだからな。それにあんたの所に俺をどうこうする戦力はない。違うか?」
 「・・・ふっ、図星だよ。それで?何が不服だ?アルテミアか?」
 「まさか。アルテミアみたいな子なら喜んでもらうさ。まぁ、本人の気持ち次第だがな。ただ、俺をここに住まわせたいだけじゃないだろう?」
 「その考えは?」
 「俺がいれば確かに国は守られる。だが、それは俺がやろうと思えばの話だ。そんな確証のない奴に頼るしかないほどここが責められるとも思えないしな。いずれ、勇者と共に魔王を倒しにいけとかそういうことだろう」
 「賢いな、その通りだ。しばらくはここに留まってくれるならその中で考えを改めてくれ。ちなみにアルテミアには了承を貰ってるからな?というわけでアルテミアを好きになって貰いたい!!」
 「いや、それを言われても」
 「ふっふっふ、日常のアルテミアを知ってくれれば一発で君が落ちるのは確定だからな」
 「そ、そんなにか?」
 「当たり前だ!!普段のアルちゃんはなぁそりゃあもう可愛いんだ。平民を侮辱する訳では無いが、身分の差は関係なく平等に接してな、友達のためなら直ぐに怒ったり、一緒に泣いちゃったりするんだ。もう本当に天使に輪をかけて可愛いんだ!!今回だって本当は貴様なんぞにあげたくないさ、しかし、アルちゃんがわしの言うことを聞かなくて。遂に反抗期かも知れない・・・・・・ぐずっ・・・・・・」
 「お、お父様!!」
  こ、コイツ筋金入りの親バカじゃねぇか!!ん?ていうかアルテミアが言うことを聞かないってどういう事だ?そんなに国が大事なのか?まぁ、王女だから大事か。
 「あ、アルテミアの良いところは分かったけどどうしろと?」
 「普段のアルちゃんを見るなら学園が1番だ!!つまり、学園に通ってくれ!」
 「・・・・・・マジで?」
 「まじ?とはよく分からんが真実だぞ!」
 「ところで賢人さん冒険者ランクはとりあえずAまであげることは出来るそうですがどうしますか?」
  どうしようかな。ディーリアの時は上げてもらったけど、やっぱり異世界と言えばコツコツランク上げて最強になる的なのに憧れるよな。
 「いや、ランクはコツコツ上げていくことにするよ」
 「分かりました。そう仰るならギルドに進言しませんが、よろしいのですか?」
 「ああ、一応金はあるからな」
 「そうですか。なら、素材は王城で引き取りますから明日、その場所に案内させます」
 「分かった。じゃあ俺はこれで」
 「待った!賢人君、王城と宿どっちに住みたいのだ?」
 「宿で」
  聖真達のことは別にもう恨んではいないけど、王城で会ったら流石に気まずいからな。
 「即答か・・・まぁ良い、明日来た時には直ぐに謁見出来るようにするからの。そこで、今回の褒美を取らせる。宿も[奥の細道]という最高級の所を取っておくから、しばらく経ってからそこへ向かってくれ」
 「それはありがたいな。なら、依頼でも受けとくよ」
  そう言って俺は城を出て、ギルドに向かって歩き出した。
  ていうか奥の細道って絶対前の勇者が伝えたとかだよな。
  ギルドと王城は近かったようで直ぐに着いた。そして、扉を開けて受付嬢さんの所へ行く。残念ながらテンプレは無かったが個人的には1番可愛い受付嬢さんのところへ行けたので満足だ。
 「すいません」
 「はい。依頼ですか?」
 「いや、受注の方をしたいんだがどうやるのか知らなくて」
 「どうやら説明ミスですね。同業者がすみません。受注はあそこの掲示板から紙を取って私共に渡してくださればそれで受注した事になります。あと、受注の際には念の為ギルドカードを見せてもらいます」
 「ありがとう」
 「い、いえ」
  俺はにっこり笑って礼を言った。出来るだけ好印象にしといた方がこの後に得するかも知れないからな。そして、受付嬢さんの指示通りに掲示板にある依頼の紙を取ってまた並ぶ。受けた内容はトレント退治だ。Dランクの依頼なので危険はないと思うがまぁのらりくらりやろうと思う。
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