魔王に召喚された真祖で偽な吸血鬼!種族チートで世界最強~
第10話 牢屋
  ガチャッ!ギギギギィ。
 「23番!飯だ!」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「ちっ!返事もなしか!」
  ギギギギィ。ガチャッ!
  俺は今牢屋にいる。何故こうなったかって?
  時は遡ること数時間前。
 「よし!そろそろ行くか」
  今日は俺の旅立ちの日である。
  
  この森に来て約半年、毎日昼は精霊魔法、夜は洞窟で魔物狩りというハードな生活を送っていたお陰でかなり強くなった。
  精霊魔法は全て使えるようになったし、何と、帝王級まで無詠唱で撃てるようになったのだ!神級も詠唱ありなら使える。
  昨日、アルラウネにその事を言った時には「主様は何なのでしょう・・・」とか言ってたし、その時の顔はなかなかに面白かった。
  そして、リコとイオと契約もした。さすがに旅にはついてこれないけどそれは寂しいから契約してくれと向こうから言ってきたのだ。俺はどうしたって?それはもう泣いたね!ガチで号泣してやったよ!こんな健気な子供達がいるだろうか!?否!イオとリコ意外でそんな子供存在する訳が無い!!
  ・・・ふぅ。少し熱くなりすぎたか。
 
  アルラウネも一応王だからそんなにこの森を離れる訳にはいかないというわけで一人旅になりました。
  寂しくなんてないし・・・・・・全然寂しくなんてないし・・・・・・本当に・・・・・・この世界壊そうかなぁ。
  とまぁこんな感じで今は森を抜け、草原を歩いている。ああ、そろそろ飽きたな、歩くの。
 「はぁ、どこかに馬車でも落ちてないかな。流石に落ちて・・・・・・る!?」
  俺は遠くを見た時に馬車が止まっているのが分かった。
  近づくと凄まじい人の腐敗臭が漂っていた。
  中には恐らく貴族と従者であろう人の死体が五人、外には護衛と思われる死体が10人転がっている。
 「あちゃ~、こりゃ酷いな。山賊にでもやられたのか?」
 「貴様!!何をしている!?・・・まさか、最近噂になっている盗賊か!!その紋章はリーレット家の・・・ついに貴族にも手を出したか!!」
  声のした方を見ると騎士らしき人が十数人いた。
 「え?いや、俺はたまたまここを通りかかっただけなんだが」
 「黙れ!この賊が!おいお前らこの賊を捕らえよ!!」
 「「「...「はっ!」...」」」
  ・・・え?俺、なんもしてないんだけど!?
  おい!触んな!オッサンが汚ねぇだろ!!
  クソ、抵抗したら後々面倒だしな。はぁ、旅立って初日に牢屋とか幸先悪過ぎだろ・・・。
  こうして俺は連行されて詰め所の地下の牢屋に閉じこめられ今に至る。
  俺は仕方なく配給された食事をとる。食事と言っても乾いたパンと少量の水なので食事とはもう言えないかもしれない。
 「はぁ、足りないな・・・。串焼きでも食うか」
  俺はアイテムボックスから串焼きを1本取り出して食べ始める。
  こんなことは予想していなかったが小腹がすいた時のために串焼きを買っていたのだ!!
 「乾いたパン食ってからだとめっちゃ美味いな!」
 「ん?23番!!何を食べてる!?」
 「あ?串焼きだよ!1本いるか?」
  俺はそう言い、もう1本串焼きをを取り出し、監視役のオッサンに見せる。
 「ああ、そうか。悪いな・・・って違うわ!!没収だ!!」
 「いらないのか?」
  さて、このオッサン、げっそりしていてまともなもの食って無さそうだからな、上手く釣れればいいんだが。
 「うぐっ!・・・2本でどうだ?」
 「乗った!」
  上手に釣れました~。そして、串焼きを2本牢屋の檻の隙間からおっさんに渡した。そこから俺達は世間話をしていくうちにかなり仲良くなったと思う。
  
 「ところでさぁ、俺は冤罪なんだよねぇ」
 「・・・ああ、知ってるよ。本当にたまたま貴族が死んだところに出くわしたんだろ?」
 「何故そう思う?」
 「あいつらはただ犯人を捕まえたという事実が欲しいだけなんだ。その犯人は誰でも良くて偶然お前が捕まったんだろうよ」
 「よく知ってるな。もしかして、このままだと一生出れない感じか?」
 「そうだろうな。なんせこの町の領主を殺したことになってるから」
   一生出れないよりは脱走した方が良いか。直ぐに釈放されるならともかくな。
 「はぁ、マジかー。・・・仕方ない、じゃあ出るわ」
 「ああ、頑張れよ・・・・・・ん?出る?」
 「おう!達者でな!あ、コレやるよ!オッサン、金ないからここで働いてるんだろ?この金使って違う街にでも行きな」
  実を言うとオッサンと話すのはかなり楽しかった。そして、話していくうちにオッサンには妻子がいないことや金があれば本当はこんな所で働きたくないことは聞いたので俺は金貨を2枚渡した。
 「い、良いのか?こんな大金」
 「ああ、楽しかったからいいんだよ。次会った時なんか奢ってくれや」
 「なら、遠慮なく貰うよ」
 「じゃあな!」
  ギャギャギャギャ。俺は自分の手の2倍くらい太い鉄の檻を魔力を鋭く纏わせた手刀で切りそのまま檻を出ていった。
 「・・・・・・は?檻は太い鉄だぞ?・・・・・・何だったんだ?アイツは・・・」
  
  俺は檻を出たあと潜伏を使って階段を上がり、そっと詰め所から出て離れて行き、冒険者ギルドに来ている。
  俺の目的は冒険者登録だ。前の国ではギルドカードを貰う前に滅ぼしてしまったから俺はまだ冒険者登録が出来ていないのだ!!正直、今回はそう簡単にランクは上がらないだろうから憂鬱だが、あくまで前は普通ではありえない事なので、今回は本来のスタートからということでこれから地道に頑張ろうと思う。
  そして俺はギルドの中に入っていった。
 「23番!飯だ!」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「ちっ!返事もなしか!」
  ギギギギィ。ガチャッ!
  俺は今牢屋にいる。何故こうなったかって?
  時は遡ること数時間前。
 「よし!そろそろ行くか」
  今日は俺の旅立ちの日である。
  
  この森に来て約半年、毎日昼は精霊魔法、夜は洞窟で魔物狩りというハードな生活を送っていたお陰でかなり強くなった。
  精霊魔法は全て使えるようになったし、何と、帝王級まで無詠唱で撃てるようになったのだ!神級も詠唱ありなら使える。
  昨日、アルラウネにその事を言った時には「主様は何なのでしょう・・・」とか言ってたし、その時の顔はなかなかに面白かった。
  そして、リコとイオと契約もした。さすがに旅にはついてこれないけどそれは寂しいから契約してくれと向こうから言ってきたのだ。俺はどうしたって?それはもう泣いたね!ガチで号泣してやったよ!こんな健気な子供達がいるだろうか!?否!イオとリコ意外でそんな子供存在する訳が無い!!
  ・・・ふぅ。少し熱くなりすぎたか。
 
  アルラウネも一応王だからそんなにこの森を離れる訳にはいかないというわけで一人旅になりました。
  寂しくなんてないし・・・・・・全然寂しくなんてないし・・・・・・本当に・・・・・・この世界壊そうかなぁ。
  とまぁこんな感じで今は森を抜け、草原を歩いている。ああ、そろそろ飽きたな、歩くの。
 「はぁ、どこかに馬車でも落ちてないかな。流石に落ちて・・・・・・る!?」
  俺は遠くを見た時に馬車が止まっているのが分かった。
  近づくと凄まじい人の腐敗臭が漂っていた。
  中には恐らく貴族と従者であろう人の死体が五人、外には護衛と思われる死体が10人転がっている。
 「あちゃ~、こりゃ酷いな。山賊にでもやられたのか?」
 「貴様!!何をしている!?・・・まさか、最近噂になっている盗賊か!!その紋章はリーレット家の・・・ついに貴族にも手を出したか!!」
  声のした方を見ると騎士らしき人が十数人いた。
 「え?いや、俺はたまたまここを通りかかっただけなんだが」
 「黙れ!この賊が!おいお前らこの賊を捕らえよ!!」
 「「「...「はっ!」...」」」
  ・・・え?俺、なんもしてないんだけど!?
  おい!触んな!オッサンが汚ねぇだろ!!
  クソ、抵抗したら後々面倒だしな。はぁ、旅立って初日に牢屋とか幸先悪過ぎだろ・・・。
  こうして俺は連行されて詰め所の地下の牢屋に閉じこめられ今に至る。
  俺は仕方なく配給された食事をとる。食事と言っても乾いたパンと少量の水なので食事とはもう言えないかもしれない。
 「はぁ、足りないな・・・。串焼きでも食うか」
  俺はアイテムボックスから串焼きを1本取り出して食べ始める。
  こんなことは予想していなかったが小腹がすいた時のために串焼きを買っていたのだ!!
 「乾いたパン食ってからだとめっちゃ美味いな!」
 「ん?23番!!何を食べてる!?」
 「あ?串焼きだよ!1本いるか?」
  俺はそう言い、もう1本串焼きをを取り出し、監視役のオッサンに見せる。
 「ああ、そうか。悪いな・・・って違うわ!!没収だ!!」
 「いらないのか?」
  さて、このオッサン、げっそりしていてまともなもの食って無さそうだからな、上手く釣れればいいんだが。
 「うぐっ!・・・2本でどうだ?」
 「乗った!」
  上手に釣れました~。そして、串焼きを2本牢屋の檻の隙間からおっさんに渡した。そこから俺達は世間話をしていくうちにかなり仲良くなったと思う。
  
 「ところでさぁ、俺は冤罪なんだよねぇ」
 「・・・ああ、知ってるよ。本当にたまたま貴族が死んだところに出くわしたんだろ?」
 「何故そう思う?」
 「あいつらはただ犯人を捕まえたという事実が欲しいだけなんだ。その犯人は誰でも良くて偶然お前が捕まったんだろうよ」
 「よく知ってるな。もしかして、このままだと一生出れない感じか?」
 「そうだろうな。なんせこの町の領主を殺したことになってるから」
   一生出れないよりは脱走した方が良いか。直ぐに釈放されるならともかくな。
 「はぁ、マジかー。・・・仕方ない、じゃあ出るわ」
 「ああ、頑張れよ・・・・・・ん?出る?」
 「おう!達者でな!あ、コレやるよ!オッサン、金ないからここで働いてるんだろ?この金使って違う街にでも行きな」
  実を言うとオッサンと話すのはかなり楽しかった。そして、話していくうちにオッサンには妻子がいないことや金があれば本当はこんな所で働きたくないことは聞いたので俺は金貨を2枚渡した。
 「い、良いのか?こんな大金」
 「ああ、楽しかったからいいんだよ。次会った時なんか奢ってくれや」
 「なら、遠慮なく貰うよ」
 「じゃあな!」
  ギャギャギャギャ。俺は自分の手の2倍くらい太い鉄の檻を魔力を鋭く纏わせた手刀で切りそのまま檻を出ていった。
 「・・・・・・は?檻は太い鉄だぞ?・・・・・・何だったんだ?アイツは・・・」
  
  俺は檻を出たあと潜伏を使って階段を上がり、そっと詰め所から出て離れて行き、冒険者ギルドに来ている。
  俺の目的は冒険者登録だ。前の国ではギルドカードを貰う前に滅ぼしてしまったから俺はまだ冒険者登録が出来ていないのだ!!正直、今回はそう簡単にランクは上がらないだろうから憂鬱だが、あくまで前は普通ではありえない事なので、今回は本来のスタートからということでこれから地道に頑張ろうと思う。
  そして俺はギルドの中に入っていった。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
516
-
-
4
-
-
149
-
-
49989
-
-
4503
-
-
1
-
-
159
-
-
310
-
-
1
コメント