異世界生活は突然に〜いきなりチートになりました〜
ゴールドルーキーは突然に⑥
酒場の扉を開けると奥の席に2人座っているのが確認出来た。
1人は人型の狼と言えば分かるだろうか。
基本的には狼なのだが人の骨格に近い。皮で出来た鎧を着ており、椅子の横には直刀が置かれている。
もう1人は小さな女の子の様だ。
しかし頭から耳が生えている。ウサギの耳だ。ローブを着ておりフードは被っていない。
「お待たせしました。」
アリシアがそう言うと2人は椅子に座ったままこちらを向く。
狼男の方は俺に対して威圧的な感じがする。
ウサ耳の女の子の方は緊張しているのか少し挙動が落ち着かない。
「そいつか?あんさんが言うとった、今回の計画の肝になるっちゅう奴は。」
初対面なのに失礼ではないだろうか。こうも高圧的な態度をとられると俺も少しカチンとくる。
「ええ。まぁそう警戒しなくてもこの方の実力は私が保証しますわ。まずはそうですね、自己紹介をしましょうか。まずはリンさんからお願い出来るかしら?」
そうアリシアが言うとウサ耳少女が自己紹介を始める。
「あ、は、はい。リンと言います。カバル地方出身です。戦うのはあまり得意じゃありませんが、荷物運びでも何でもします。よ、よろしくお願いしましゅ。」
噛んだ。よほど緊張しているのだろう。カバル地方というのが何処なのかは分からんがとにかく見ているだけで癒されそうだ。
「リンさんはこう見えてかなりの力持ちなんですよ。料理も得意なので運搬係と家事全般をお願いしています。」
なんと!身長は130cmくらいで華奢に見えるのに力持ちとは。やはり種族によって能力が異なるんだな。
「リンさん、ありがとう。じゃあ次はカシンさん、お願いします。」
アリシアから指名され明らかに嫌そうに狼男が自己紹介を始める。
「チッ、まぁしゃあないか。俺の名前はカシン。見ての通り狼人族や。シャルゴンの生まれや。以上!」
かなり太々しい態度で自己紹介を終えた。
「もう、カシンさんはしょうがない人ですね。カシンさんは元々シャルゴンという街で鍛冶屋さんをしていたらしいのですが、狼人族は身体能力が非常に高いのでアタッカーとしてもとても優秀なんです。」
「それはそうと、あんさん。この男ほんまに使いもんになるんかいな?見た感じやとかなりヒョロそうやで。狼人族は誇り高い種族や。自分より弱い奴になんか従わんことあんさんも知っとるやろ?」
俺の自己紹介を待たずして、狼男からクレームが入る。
「ちょっと、失礼ですよ!実力は保証するって言ってるじゃないですか!」
アリシアが俺のフォローをしてくれる。
でも確かに何処の馬の骨とも知れない奴に従って命は落としたくないよな。
それが自分より弱そうだと思えば尚更か。
俺はカシンの言う事も一理あると思い、一つの提案をしてみる。
「いいよ、アリシア。カシンさんだっけ?分かったよ。実力が分かれば良いんだろ?じゃあさちょっと模擬戦でもやってみないか?俺が勝ったら俺に従って貰う。あんたが勝ったら俺の事をこき使ってもらって構わない。どうだ?」
「面白いやないか。分かった。それでええで。」
そうして俺達は街の外れの方にある広場へと場所を移す。
1人は人型の狼と言えば分かるだろうか。
基本的には狼なのだが人の骨格に近い。皮で出来た鎧を着ており、椅子の横には直刀が置かれている。
もう1人は小さな女の子の様だ。
しかし頭から耳が生えている。ウサギの耳だ。ローブを着ておりフードは被っていない。
「お待たせしました。」
アリシアがそう言うと2人は椅子に座ったままこちらを向く。
狼男の方は俺に対して威圧的な感じがする。
ウサ耳の女の子の方は緊張しているのか少し挙動が落ち着かない。
「そいつか?あんさんが言うとった、今回の計画の肝になるっちゅう奴は。」
初対面なのに失礼ではないだろうか。こうも高圧的な態度をとられると俺も少しカチンとくる。
「ええ。まぁそう警戒しなくてもこの方の実力は私が保証しますわ。まずはそうですね、自己紹介をしましょうか。まずはリンさんからお願い出来るかしら?」
そうアリシアが言うとウサ耳少女が自己紹介を始める。
「あ、は、はい。リンと言います。カバル地方出身です。戦うのはあまり得意じゃありませんが、荷物運びでも何でもします。よ、よろしくお願いしましゅ。」
噛んだ。よほど緊張しているのだろう。カバル地方というのが何処なのかは分からんがとにかく見ているだけで癒されそうだ。
「リンさんはこう見えてかなりの力持ちなんですよ。料理も得意なので運搬係と家事全般をお願いしています。」
なんと!身長は130cmくらいで華奢に見えるのに力持ちとは。やはり種族によって能力が異なるんだな。
「リンさん、ありがとう。じゃあ次はカシンさん、お願いします。」
アリシアから指名され明らかに嫌そうに狼男が自己紹介を始める。
「チッ、まぁしゃあないか。俺の名前はカシン。見ての通り狼人族や。シャルゴンの生まれや。以上!」
かなり太々しい態度で自己紹介を終えた。
「もう、カシンさんはしょうがない人ですね。カシンさんは元々シャルゴンという街で鍛冶屋さんをしていたらしいのですが、狼人族は身体能力が非常に高いのでアタッカーとしてもとても優秀なんです。」
「それはそうと、あんさん。この男ほんまに使いもんになるんかいな?見た感じやとかなりヒョロそうやで。狼人族は誇り高い種族や。自分より弱い奴になんか従わんことあんさんも知っとるやろ?」
俺の自己紹介を待たずして、狼男からクレームが入る。
「ちょっと、失礼ですよ!実力は保証するって言ってるじゃないですか!」
アリシアが俺のフォローをしてくれる。
でも確かに何処の馬の骨とも知れない奴に従って命は落としたくないよな。
それが自分より弱そうだと思えば尚更か。
俺はカシンの言う事も一理あると思い、一つの提案をしてみる。
「いいよ、アリシア。カシンさんだっけ?分かったよ。実力が分かれば良いんだろ?じゃあさちょっと模擬戦でもやってみないか?俺が勝ったら俺に従って貰う。あんたが勝ったら俺の事をこき使ってもらって構わない。どうだ?」
「面白いやないか。分かった。それでええで。」
そうして俺達は街の外れの方にある広場へと場所を移す。
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