糞ジジイにチートもらったので時を忘れ8000年スローライフを送っていたら、神様扱いされてた件

御丹斬リ丸

魔術 ー②





かなり前から気になっていることがある


原始人くん達がやっている儀式とやらだ。
動く心臓、半透明の何か、死んでるくせに喋る頭。


「おい、お前ら。儀式ってなんだ?」


「ぎしき…つくる、かみさま、ちから」
『はい、儀式とは肉を材料に精霊の力を取り入れた道具をつくる技術です』


===
※主人公の思い込みによりたどたどしい言葉に聞こえています。『』は実際に話している言葉
===




「ほう、術…ということか。ふむ」


ただ見た目が気持ち悪いんだよねー
黒魔術かよっていいたい感じだよ。


「その、儀式で作ったやつは、何に使うんだ?」


「せいれい、やどすした、どうぐ…ちからえられる」
『精霊を宿した道具を使うことにより力を得られることが出来ます』


つまり謎の力を引き出すための媒体ということか!


「名前は?その術に名前はあるのか?」


「なまえ、ぎしき、ない」
『儀式以外には名前はありません』


「そうか、では、今日から呪われた術…"呪術"と呼ぶことにしよう!」


「わかりました!」




ん?
今まともに返事しなかったか?


いやいやそんなはずないか。








◇◇


それからは、奴らのそばに行って儀式とやらをみることにした。


敵……とやらから採取した血に石の粉を混ぜた塗料を塗って棒で穴に入れた臓物をかき混ぜてみんなで何かを唱える。


そのあと穴から取り出した臓物に手を当て何かよくわからないことをする。


体に宿った自然の力を流し込んでいるらしい。
なんだらほい…。


最後に塗料を臓物に塗って完成




え。
これだけ?


こんな荒っぽい方法で蠢く心臓とか作れるんだー。


すげー。




奴らが自然の力なんたらかんたらと言っていたのは、もしかすると魔力的なものかもしれないと、思った。


更に言えば塗料とやらを伝って何かぽんやり光るものが見えた。


もしかすると、もしかしなくても、魔法が使えるんじゃないのか!?




塗料で魔法陣とか書いて魔力を流して起動とかね。


うん、できそうだ!
















3ヶ月後…


やっぱ無理ぃ!!!!













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