異世界エルフの奴隷ちゃん

柑橘ゆすら

入浴タイム

アパートの中で簡素な食事を済ませた3人は、そのまま浴場に移動していた。
 戦闘で疲れたご主人さまの背中を流すことも奴隷としての重要な責務である。

「……ご主人さま。どこかお痒いところはありませんか?」

 体中に石鹸を塗りたくったエルフちゃんは、全身を使って、ご主人さまの右半身を洗っていく。
 中でも小さな胸を一杯に使った洗い方は、エルフちゃんの得意技の1つであった。
 
「ううん。気持ち良いよ。エルフちゃん」

 エルフちゃんの献身的な奉仕を受けたご主人さまはご満悦の様子だった。

「こっちはどうだ? オレの方がエルフよりもおっぱい大きいだろ?」

 対抗意識を燃やした犬耳ちゃんは、ご主人さまの左半身を洗っていく。
 
(おい。エルフ。お前、骨ばった胸を押し付けているんじゃねーよ! ご主人さま、痛そうにしているじゃねーか?)
(ふふふ。何を仰いますか。大きさでは僅かに負けはしますが、柔らかさでは私が圧勝していますから)

 奉仕の最中、2人は心の中でそんなことを想いながらもバチバチと目から火花を散らしていた。

(新しく巨乳の奴隷を買おうかなぁ……)

 2人の醜い争いを知らずにして、ご主人さまはそんなことを考えるのであった。

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