“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.46 聖樹カリカン



なんと!!!ランキング3位になっていました!!本当に感謝の限りです<(_ _*)>
これからも拙い文章&気分投稿ですがよろしくお願いします!







受付嬢に言われた通りの場所に来た……のだが。

「場所、ここで合ってるよな?」
「あってるはず…ですよ?」「しかしのぅ…」

雅久がなぜこのような事を言って居るのかというと。
あの受付嬢に言われた通りならば扉があるはずなのだがその扉がない。雅久達はそこでうろうろしているとリルがきゅっと鳴きエマから離れるとある場所で止まった。そこに行ってみると、丁度リルの目線の場所に鍵穴の様な穴が掘られているのが分かった。
なので雅久は亜空間倉庫にしまっていた鍵を取り出し、差し込もうとしたその瞬間、突然目の前の壁が光り始めた。よく見るとそこには魔法陣が。

「「「なっ!!」」」

そして光に飲み込まれ、光が収まるとそこには誰も居なかった────




「……最終段階まであと少し───」






光が収まるとそこにはなんと雄大な湖が広がり、後ろには森が広がり、小鳥の囀りすら聞こえてきている。

「いきなりダンジョンに飲み込まれるなんて聞いてないぞ。というかここ本当にダンジョンなのか?」
「ダンジョン……のようですね。ほら」

エマが指差すと薄っすらとだが壁に囲まれていたことがわかる。

「ここは空間魔法で妾達は小さくされているようじゃのお」

魔法陣を潜った瞬間に空間魔法をかけられていたようだった。雅久達の目の前は広大な湖、後ろは森になっている。
…ダンジョンと言うのならどこかにモンスターがいるはず……

「っ!!!!エマ、リオ!!」

そういって雅久は何かから二人を守るように森側に立ちふさがった。見ると森の方から何かの液体が飛んできていた。それが雅久の右腕に付着している。

「!大丈夫ですか!?!?」

そういってエマが近付こうとした瞬間、その液体は紫色に妖しく発光し始め、その光が球体に膨張したかと思うとすぐに縮んだ。それが無くなった瞬間──────
─────その球体で覆われた場所は一切として何も無くなっていた。

「!!!雅久さん!!」
「なんでもない。ちっ…めんどくさい奴がいるもんだ」

雅久はそう呟くと時間魔法を発動し再生させ、何事も無かったかのような素振りをして森のある一点に向かって光の矢を放った。

グギャッ

そう聞こえたあと何かが地面に落ちる音が聞こえた。雅久はそれを手に取り持ってきた。

「こいつがさっきの犯人だな。消滅させる液体を放ってくるカエルだ」
「「か、カエル?」」

リオもエマもさっきの凄まじい攻撃がこのカエルだったとは、と素っ頓狂な反応をしてしまった。

「このダンジョンは本当に危険らしいな。気を張って動けよ」

そういうと近くにあった草が掻き分けられている場所に向かって歩き出した。



10分も歩いているとだんだんと周りが緑から黄色に変わっていることが分かった。最初は気に求めていなかったが目の前に横幅は人二人分しかないトンネルがあった。

「おそらくこの先からが本番なのじゃろうな」
「おそらくな」
「嫌な予感がしますね…」

そう言いながらも気配を消しつつ先に進んでいく。
5分歩けば光が差し込んでいる出口が見えてきたので少し早足で向かうとそこには──────


「なんだ……ここは」
「……土地が死んでおる」
「なんだかある一点に向かってエネルギーを吸われたような跡がありますね…」

そう、地面はひび割れ、もともと木が生えていたであろう場所には木の幹だけが干からびて残っており、空気も乾いている。ひどい場所だった。もしも世界が終わったあとの風景とはという問いがあれば間違いなくここの風景であると、そう自然に思い込んでしまうほどに。
空は赤黒くなっていてそれがこの場所の中央に向かって波打っている。そっちへ目線を向けると───



その中心にあったのは真っ黒な、しかしどこか凄さを感じる、邪悪な城があった。

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