“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.40 再会

「さっきの雅久のあのやり方は凄かったのぅ…」
「そうですね。私もかなりびっくりしました。まさかあそこまであの魔人族を恨んでいたなんて…」
「そりゃそうじゃろう。なんせ一度殺されかけてるのじゃしな」

と、雅久の後ろを歩く二人が凄いものを見た!とばかりに話している。

「別に恨んでるわけじゃないぞ?」
「え?でも一度殺されかけたんじゃ…」
「そのことか。まあ、間接的ではあったがあいつのお陰で今のこの力を手に入れたからな。むしろ感謝していると言っても良いくらいだ」
「でも殺しましたよね?」
「そりゃボコられたらボコり返すのが礼儀ってもんだろ」

何を当たり前な、みたいな顔でエマを見る雅久。エマはちょっと何言ってるかわかんないという風に目を逸した。
ここは最下層だったようで転移の魔法陣が直ぐに見つかった。なので躊躇いなくそれに踏み込み、地上へ帰還した。


少しの浮遊感の後光が晴れると最初に入った受付所の横に出た。エマの修行の為に居たので一ヶ月程は地下に篭っていただろうか。その間にエマだけでなくリルも強くなり、2周りほど大きくもこもこになってきていた。今ではパーティの回復役を担う重要な立場になっていた。
人間(竜人だが)と獣人、そして見たこともないモンスターと一緒に出てきたパーティを見て、その場に居た人々がざわつき始める。しかしそんな事には目もくれず

「すぅ〜はぁ〜…地下とは大違いですね。こんなにも空気が美味しいなんて…」「きゅ〜」
「そうじゃなぁ…たった一ヶ月だったのじゃがとても長く感じたのじゃ」
「そうだな。俺も少し気が滅入ってたからスッキリするな」

と久々の地上に喜んでいると受付嬢さんがやってきて

「も、もしかして!攻略したのですか!?」
「ん?ああそうだが」
「って、あの時の白金ランクさんでしたか!道理で…」
「俺らでも結構苦戦したぞ」

主に最後の魔人族に、だがそれは伏せておく。

「ダンジョン攻略をしたと言う事は何か新しく何か習得したのですか?」
「ん?どういう事だ?」
「言い伝えなのですがここのダンジョンは特別で…なんというかダンジョン自体に意思がある様で、認められた者、つまり攻略した人には魔法やスキルが得られると聞いたことが有ります」
「ふむ…?ステータスを確認するか」

そういいスキル“隠蔽”を使って確認した。



谷渕 雅久     Lv.1960

称号            限界を超える者,原始竜の主,覇者

種族            異世界神竜

                             神竜化時
体力       52000       443000
魔力       60000       500000
攻撃力    45000       496000
防御力    48000       390000
敏捷力    64000       330000

使用可能魔法
基本五属性魔法(火,水,土,風,雷),時空魔法(空間魔法,時間魔法),陽陰魔法(光魔法,闇魔法),重力魔法,竜魔法

スキル
言語理解,魔力操作,魔法耐性Max,物理耐性Max,限界突破,鑑定,気配感知,分身Max,身体強化Max,剣術Max,体術Max,魔力吸収,隠蔽,無拍子

固有スキル
叡智之王メーティス,神竜化,竜の絆,魔力譲渡,創造,複製,封印,覇王エイジ



「確かに今まで無かった固有スキルを持ってるな」
「…相変わらず凄まじいステータスじゃのう…」
「本当に、ですよね」

因みにリオとエマには見えるようにしてある。
この“覇王”というスキルが何なのかをメーティスに聞いてみる。

(はい。固有スキル“覇王”は常に働いているオートスキルで常に傷を回復し続けます。他には疲労感等も同時に回復し続けるのでこれまでの比にならない程の長時間運動が出来ます。他には一般人なら死んでしまうほどの威圧、殺気が使用できます)


「─という感じの補助スキルだったな」
「ざっと聞きましたがかなりチートでしたね」
「いかにも雅久に似合いそうなスキルじゃったな」
「ま、言い伝えは本当だったみたいだな」
「っ!は、はい!そうですね」

なぜか少し棒読みな受付嬢。あまりのチートさとそれを当たり前のように話す雅久にびっくりしているなど知る由もない。

このあと三人と一匹はダンジョンの前から出て人目の無い所へ行き、リオと雅久は羽を出し飛ぶ準備をした。すると

「あれ?雅久さんの羽の爪って金色でしたっけ?」
「む?本当じゃのう。前は白かったはずじゃが」
「ダンジョンに入って多少なりとも強くなった影響だろうな。そういうリオも少し羽が黒から銀色っぽくなってないか?少し光ってるような…」
「む!本当じゃ!真っ黒だった羽が少しだけ色が抜けておるのう」

リオの羽は黒からまだ黒に近いが銀色っぽく艷めいた色になっていた。雅久の方も羽の爪が金色になっており、羽自体も少しだけ発光しているかのようになってきた。

「さて、それじゃあこの近くに街があったはずだしそこで腹ごしらえして宿を取るか」
「うむ!」「はい!」「きゅ!」




そして5分ほど飛ぶと街が見えてきた。久々の空なのでかなり気持ちが良く、3人ともご機嫌だ。そして人目のない場所に降り立つと雅久とリオは竜化をとき、エマはリルを抱いて街に入った。
街の中でもこの異色を放つパーティに、そしてその美貌に女性も男性も見入るかのように見てくるが、3人とも全く気にせず近くにあったレストランに入っていった。するとそこには──────

「うほ、この飯うめぇな」
「めっちゃインスタ映えしてるじゃん」
「おい!それ俺が取ってたやつじゃねぇか!」
「池田それとってくれ〜」

─────あいつらが居た。





まだ最近から書き始めた【前世を託されし者】の方もよろしくお願いします!

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