“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.35 楽なダンジョン攻略1

「うぅん………あれ、空が見える……」
「やっと起きたかこのねぼすけさんめ」

エマは目がまだ冷めきってないのか両手で目をこしこししている。そして今現在雅久にお姫様抱っこして貰ってることに気が付きばっと飛び上がった。

「!!!うきゃ!」
「なんだ突然飛び上がって。ここ空中だぞ?」
「え?きゃあぁぁぁ〜!!!!」

と落ちていくエマ。急いで祝福の羽(金の羽の形のアクセサリー)に魔力を注いで空中に留まった。
エマは顔が真っ赤だが自分が眠っていたのに起こさず連れてきてくれた雅久に怒るのも失礼なので

「えと…取り乱してすみません。運んでくださって感謝します」
「仲間なんだし当然だろ?」
「うふふ。そう言ってもらえると嬉しいです。因みに今はどこに向かっているのですか?」
「この近くにあるダンジョンだ」
「へぇ…ダンジョンに向かうのですか。なにか予定でも?」
「ああ。エマの訓練だ」
「へっ?私のですか?」
「ああ。俺達の旅について来るのにそのままだとお前自身の身が危ないと思うぞ?今回みたいな依頼を暇つぶしにどんどん受けていくからな」
「暇つぶして…でもまあ、自分でもそろそろ強くならないと行けないなとは思ってたので丁度いいですね」



そして飛ぶこと10分。

「へぇ。ここのダンジョンも最初のダンジョンみたく多少賑わってんのな」
「ダンジョンは冒険者にとっては上手く行けば巨万の富を得られるからのう。夢を抱いてダンジョンに挑むものが多いのじゃよ」
「それじゃあ早速入りましょう!」

エマがたたたーっと小走りで入ろうとしたら受付の人に止められた。

「ちょっと君!ここは君のような女の子が入っていい場所じゃないのよ??ここのダンジョンは他のダンジョンにくらべてモンスターの強さが桁違いなの」
「へぇ、そうなのですね〜。なら訓練に丁度いいですね」
「はい?だから訓練とかそんな甘い──」

受付嬢が説明を続けようとした所にエマは白金ランクのカードを出した。

「これで問題は無いですよね?」
「は、は、白金!?!???」

周りにいた冒険者達も全員目が飛び出さんばかりにエマを見ている。やれやれと肩を竦めながら雅久は

「おいエマ。そんな堂々と提出するなよ。白金ランクなんてこの世にそうそういるもんじゃないんだからな」
「あっ、すみません雅久さん…つい気張っちゃって」
「いいや。そういうのは悪いことじゃない。それじゃ、受付嬢さん。そんな訳で入るからな」
「は、はい」

その場の空気を完全スルーしてダンジョンに足を運ぶのだった。






「意外と簡単に敵が倒せますね」
「きゅ〜」
「そりゃもともとお前は弱いわけじゃないからな」

とエマは余裕な表情で何ともなしに呟くのだった。因みに途中から何故かリルも参加し始めた。流石にリルには大変だろうと思い、リル専用の魔法具も作った。神晶石で作った耳飾りで星を散りばめた様な模様のアクセサリーを耳につけている。動いても取れないようにもしてある。
効果としては成長促進、魔力庫、それとなんとなく亜空間倉庫もつけておいた。魔力庫のお陰でリルは火魔法がどんどん上達していっている。

現在、20階前にいるのだがここからは強いモンスターの気配がしている。しかしエマは

「よし!次も瞬殺していきましょう!」
「きゅ!」

と、扉を開くのだった。






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