“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.32 討伐クエスト3



冒頭からすみません。皆さんにアンケートを取りたいと思います。更新頻度をこのままでいいか、それとも更新頻度が落ちる代わりに内容をもう少し詰め込むか迷っています。なので読んでくれている方からの意見が欲しいです。コメント欄にてどちらがいいか書いて下さると助かります!
今後とも“無能”から始まる世界最強をよろしくお願いします!




二人のもとに戻るのに思った以上に遅くついてしまった。すると二人とも既に起きていて雅久が帰ってきた事に気がつくと飛び出してきて、二人して抱きついてきた。なので頭をぽんぽんと撫でながら

「んん?どうしたんだ二人とも」
「一人で勝手に出かけるなんて酷いのじゃ」
「目が冷めたら雅久さんが居なくなっていて愛想をつかされて置いて行かれたのかと…ぐすっ…」
「はあ?なんで愛想を尽かす必要があるんだ?ちょっと周りに魔物が居ないか見回ってただけだぞ」
「うう〜よかった〜」

とエマは泣いてしまった。ちょっとびっくりしたが雅久は少ししゃがんでエマの目線に合わせると

「安心しろ。お前たちを見捨てないし、誰にも渡さない」

とちょっと目をそらして頬をかきながら言った。我ながら臭い発言をしたなと思いながら。しかしエマはそれで安心したのか無言で抱きついてきた。しかたなく、少し呆れ顔で頭を撫でてやった。
お、耳めっちゃふわふわじゃん。

するとリオも物欲しげな顔でこちらをじーっと見ていた。なのでリオにも

「安心しろ。俺がお前に愛想を尽かす筈がないだろう?まぁ、今回は悪かったよ」

といい、リオも抱きしめながら頭を撫でてやった。
二人とも落ち着いたのか雅久の頭の上に乗っかっている毛玉が何なのか気になり始めた。

「のう雅久よ」
「ん?」
「その頭の上の毛玉はなんじゃ?」
「そうです。それなんですか?猫?」
「ああ、これな」

そういって頭の上に手を伸ばしてむんずっと掴むと寝ていたのかまんまるくなったカーバンクルがいた。

「???なんですかそれ???猫っぽいですが…」
「雅久よ…まさか…」
「こいつはカーバンクルだ。たまたま懐かれたから連れ帰ってきた」

そう言うとそのカーバンクルは雅久の腕の中でもぞもぞと動き出し、ふわぁっと声が聞こえてきそうなほど大きな欠伸をした。そして目の前にいるリオとエマにびっくりとしたのか

「っ!きゅっ!」

といって雅久に登り、首の後ろにくっついて覗くように見つめてきた。その仕草だけでエマはノックアウトしたらしく心臓を撃ち抜かれたようなポーズをして倒れた。リオはびっくりした顔で

「まさかカーバンクルだったとは…妾も始めてみたのじゃ」
「かわい過ぎますよ〜…ほ〜ら、怖くないよ〜」

と言いながらエマが手を伸ばすとびくっとしながらも指の先をくんくんと匂いを嗅ぎ始めた。さっき雅久に抱きついたときに雅久の匂いが付いたのかそのまま甘えてきた。

「わぁぁあ…可愛いですね…」

と大きな目をきらきらと輝かせながらカーバンクルを撫でるエマ。触れて嬉しいのか耳と尻尾をブンブンと振っている。
リオも手を伸ばすとエマと同じ反応で直ぐに慣れた。

「雅久さん雅久さん!この子に名前をつけましょう!」
「名前か…まあ、これから連れて行くことだしいいな」
「なら、雅久がつけてあげるのじゃ」
「俺かよ……それなら、“リル”で」

と、頭に浮かんだ文字を口に出しただけなんだが、

「リルちゃん…!かわいい名前ですね!」
「うむ。いい名前なのじゃ」

と納得されたので良しとしよう。
そして臨時的なテントに入る前に一度結界や魔物避けを改造し直して、リルにだけは効かない様にしておいた。






しばらくして、中でエマとリオがリルと遊んでいると真正面の海から真上に30mほどの高さの水柱が上がった。

「……やっと現れたか…レモラ…」 

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コメント

  • HALかな

    更新速度はこのままが僕はいいです

    12
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