“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.27 エマの気持ち(?)

ギルドに戻るとセスターはそそくさと奥の方に戻った。ちょっとふらふらしていたようにも見えたが気のせいか目の錯覚だろう。というかそんなに虹に格上げしてもいいのだろうか。ちょっと判断が適当すぎないか??
そんな事を思いつつ待っていると、

「…そういえば虹ランクになる人はこれが初めてなんでした…なのでこの国の国王に申請して受諾して貰えて初めて虹ランクになると思います。前例がなく、対応に少し不備が出ると行けないのでとりあえず白金にしておきますね。はい、これが白金ランクのカードです」

そういって落ち着きを取り戻したセスターは俺とリオに白っぽく光沢のあるカードを渡してきた。

「あら?リオの分はどうした?」
「ああ、リオさんは冒険者登録していないようでしたのでまだカードに何も書き込むことができないんですよ。この紙に示してある通りに書いてくださいね」

と冒険者登録するための紙を手渡してきた。そういえばエマはまだ登録をしていなかったんだっけ。
そしてエマがささっと書き上げたのを返して、5分ほどしたらカードに刻まれていた。うん。白金カードかっこいいな。

「では、虹ランクに上がるには国王を通さないといけないのでまだ後になるかと思います。それで今回のあの依頼についてですが、私から保安部の方に話を通しておくので明後日の朝、またここに来てもらえますか?」
「了解した」

そういってギルドから出た。






「いや〜それにしてもいきなり白金になるなんて思ってもいませんでした」
「それは俺も思ったな。実力が見たい、なんて言われて調子に乗って魔法使ったらランクが上がったんだからな」
「そうじゃ雅久よ。明日は何も予定は無いんじゃろ?」
「ん?何も無いな…あ、そうだったな。海に行くんだったな」
「そうじゃ!今から妾とエマの二人で明日の水着を買ってくるのじゃ。雅久は…うーむ。あそこの宿を取っておいてくれんかのぅ?」
「俺はお留守番かよ。まぁ、俺が行ったところで不審者だ何だ言われても面倒くさいだけだしな。待っとくわ」
「ありがとなのじゃ」

そういってリオは雅久のほっぺたに軽くキスをしてからエマを引き連れて服屋に向った。例のあの晩からリオと雅久の距離は随分と縮まった気がした。それに伴ってエマがちょっぴり機嫌が悪くなったりしている気がするが。あくまで気のせいだろうが。




「むぅ〜リオさんばっかりずるいです」

そんな事をちょっとほっぺたを膨らませながら文句を言ってくる。

「何がじゃ?」
「雅久さんとあんなふうな関係を築ける事がです。もうちょっと位私を見てくれちゃってもいいじゃないですか…」
「ん〜?なんじゃ?もしかして、エマも雅久とあんなことやこんなことがしたいのか?」
「な、なんですか。そんなニヨニヨした顔して。勿論、雅久さんにはリオさんというお似合いな彼女が居て、私もその位弁えていますよ」
「ほぉ〜、それはつまりシたいというわけじゃな?」
「もうっ!そんな直球な言い方しないで下さいよ〜」
「むふふ、可愛いのぅ。まぁ、妾としてはエマなら許してやってもよいがの」
「茶化さないでくだ……今、なんて言いました?」

ちょっと項垂れたエマはリオの一言でがばっ!と突然リオの方に両手を置いて聞いた。

「じゃから、エマなら雅久を貸してやっても良いと言っているのじゃ」
「本当ですか!?いや、でも……」
「大体何を考えているか分かるが、別に重婚が悪いわけじゃないしの」
「うぅ〜リオさん〜!」

そんな事を言ってエマはリオに抱きついた。よっぽど嬉しかったのだろう。耳がわさわさ、尻尾はぶんぶんと振り回している。そんなエマをリオは頭を優しく撫でている。

そして、服屋に入りそれぞれ選び明日に備えるのだった。

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コメント

  • 言葉

    もうすき

    1
  • 傭兵ヨウヘイ

    短編で作ってるなら構わないけど主人公が異世界に来てから、恋に落ちる展開が早すぎる。こんな書き方してたらこれから書くこと絞られちゃうよ〜。
    内容も浅いしキャラの設定が薄い。
    リオの最初の敬語のシーンをもっと引っ張ってエマが出る前辺りから、なのじゃっ子にした方が内容的には良かったかな。他の小説を模倣してるのか分からないけど、もう少し、内容に余裕を持って時間をかけて書いた方がいいと思う。

    8
  • 烏色の殺人鬼

    3つ目のセリフがエマじゃなくてリオになってると思います 違ってたらすいません

    4
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