“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.25 いざ海洋国家へ

ここは予想していた通り夏っぽい環境のようだ。空を見れば雲一つない青空、悠々と空を飛ぶドラゴンっぽいなにか。そしてビーチの様になっていて沢山の人々で賑わっていた。山を見れば青々と木々が茂っていて空の青と木の緑のコントラストがなんとも絶妙でテンションが上がる。街をみれば海産物、山で取れた山菜や肉など、賑わいだけなら王国よりも盛り上がっていた。

「おお…なんというか…無性にテンションが上がる場所だな」
「そうじゃな。妾もテンションが上がってくるのじゃ」
「ささ、早く行きましょうよ!」

とエマがぴょんぴょん飛びながら耳をぱたぱたして体全体でいかにもテンションが高いです!とばかりに急かしてくるので早速街に入ろうとするが雅久がある事を思いついた。

「あ、そうだった。エマ、前に渡した髪飾りちょっと貸してみろ」
「え?あ、どうぞ」

といって雅久は受け取るとすぐに創造を使って亜空間倉庫を付けた。

「ほら、亜空間倉庫を付けといた。頭の中で入れたいもの取り出したいものを想像したら勝手に出し入れしてくれるから使ってくれ」 
「そんな凄いものが…いえ、雅久さんなら作れて当然か。ありがとうございます!」

といって顔をほんのり染めながら抱きついてきた。おおう?どうしたんだい?
などと思っているとエマは先に行ってしまった。後からリオと呆れ顔で後から着いていった。






街に入るとがやがやとしていて喧騒としているが裏路地を見てもそんなに汚くじめじめしていないので治安も良さそうに見える。

「いい町ですね〜」
「ああ、そうだな。とりあえずギルド行っとくか」
「そうじゃな。一応金ランクなんだし依頼を見とくか」
「えっ!?お二人は金ランクだったんですか!?」
「言ってなかったか?」
「聞いてません!」
「まぁ、なんやかんやで金ランクなんだよ。多分だけどお前もすぐ金ランクに慣れるぞ」
「はぁ…そうなら良いですけどね」

と駄弁りながらギルドへと向った。
ドアのベルを鳴らしながら入ってみると色んな人が居た。ごっつい体をした男や結構きわどい服を着た女達。海で遊んでそのまま来たのか上半身裸の人も居た(もちろん男)

「あ、そうだった。後で海で遊ぼうぜ」
「おお、面白そうじゃ!」
「そうですね!ドキドキしますね!」

と話つつ依頼を見てみる。するとある依頼に目を止めた。

「ん?なんだこの銀ランク以上推奨っていう依頼は」
「ん〜?なになに?」


─・─・─・─・─

※銀ランク以上をおすすめします※
海魔獣かいまじゅうレモラの討伐
報酬:金貨50枚

この依頼は急ぎでは無いです。
海魔獣レモラの鱗は魔法・物理耐性がある様です。詳細については依頼を承諾して頂いた方に説明します。

〜メーア海洋国家保安部〜

─・─・─・─・─

「そんなに危ないもんなのかねぇ」
「うーむ…たしか海魔獣レモラは肉食の魔獣でこの時期になると沿岸に近寄ってくると聞いたような気がするのじゃ」
「へぇ〜それで討伐依頼か…受けるか」
「そうじゃな」
「ちょーーっとまったぁあああ!!」

と、依頼を受けようとした雅久とリオにエマからのストップが入った。前の方に大の字で割り込んできたのでなんとなくだがエマの頭にチョップを入れた。

「あいたっ!何するんですか!!っていうかレモラって天災級モンスターに部類してもいいくらいの強さなんですよ!?分かってますか!?」
「天災級………よし、受けるか」
「なんでぇぇ!??普通そこはやめますよね??」
「いや、天災級なんて早々戦えるものでも無いだろ。こんなチャンスを無下にしてどうする」
「そもそも!レモラは国を上げて精鋭たち、冒険者達が集まって討伐するものなんですよ?!」
「もうじれったいのじゃ。さっさと受けるのじゃ」

そういってリオはカウンターに持っていった。エマはもうどうなっても知りません!とばかりに少しぶすっとしているが無視だ。

「この依頼を受けたい」
「あ、これですね!今国中から色んな人が集まってて有志募集してて。助かりますよ!」
「ん?俺達は個人で倒したいのだが?」
「え??」
「いや、だから個人で倒したいって」
「いやいや無理ですよ。これは天災級魔獣で」

と解説を始めようとした受付嬢の後からぴしっとした感じの男の人が出てきた。

「おや?もしかして貴方方は雅久さんとリオさんでは無いでしょうか?」
「ん?何だ?俺らのこと知ってんのか?」
「勿論ですよ!ギルドの重鎮達で貴方方の事を知らない人なんて居ませんよ!なんたって王国で“突然現れた美男美女の二人組が冒険者登録を受けたその日に金ランクになった”なんてとても騒ぎになったんですから」
「え!?この人達があの二人なんですか!?」

受付嬢もびっくりして唖然としている。
というかひっそり俺達の事が広まってたんだな。

「そうだ、申し遅れました。私はここのギルドマスターを努めているセスター・バライッハと言います。気軽にセスターとでも読んでくださいね」
「ああ、よろしく頼む、セスター」
「それじゃ早速君達の力を疑うわけじゃないですが、一応の確認として個人的にも興味があるので付いてきて下さい」

そういったセスターに付いていくことにした。





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