“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.20 リオの気持ち

今日から3日だがエマの家に泊まることになった。その日は夕方になっていたので晩御飯を貰って食べて寝た。
狐人族は主食が麦を炊いたもので久しぶりに米の様な物を食べられて雅久は少しテンションが上がった。村でとれた新鮮な野菜のサラダや鶏肉のような味と食感の肉の少しピリ辛な味付けのおかず等色々と貰って食べた。まともに飯を食べたのは久しぶりなので雅久もリオも大満足した。
その後は近くに温泉があるから行ってみると良いと言われリオと向かった。もちろん男湯と女湯に別れたが。
温泉から帰り二階にある寝室に案内してもらうと一つの大きなベッドがあり、中に入ってみるととてもフカフカでよく眠れそうだった。一つしかないのでリオと並んで寝ることにした。いざ眠ろうとしたが

「…なあ、ちょっと暑苦しいんだが?」
「こうやって二人で寝るのも初めてじゃ。たんまりと雅久を堪能しながら寝たいのじゃよ」
「なんだよ味わうって…はぁ、まあいい。もう寝るからな」
「おやすみなのじゃ」
「おやすみ」

そういって微睡みの中に意識を落としてくのだった。



雅久の寝顔を横にリオは目を細めて少し微笑みながら雅久の頭に手を置いた。
──今このような幸せな生活ができているのが夢の様で、毎日がとても楽しいのじゃ。ダンジョンの中で生意気にも食ってかかった妾のことを許し、一緒に旅までしてくれて。妾専用の武器やアクセサリーなんかも作ってくれて。もともと人間で神竜という強大な力を手に入れても奢らず、あんなぶっきらぼうな感じで話しているが誰にでも優しい。そんな、そんな雅久の事を

「─────愛しているのじゃ。雅久よ」


そういってリオもまた寝るのだった。






「…ぅん…」

外から小鳥の囀りや庭の池の湧き水の音が聞こえてくる。窓からは空を覆い尽くさんばかりの木々の葉によって少し抑えられた柔らかな朝日が差し込んで来る。

「ふぁああ〜…」

伸びをしながら欠伸をするとなんとも情けない声が出てきてしまうほど気持ちのいい朝だ。目が冷めたところでなんか体が重いことに気が付いた。布団をめくるとすやすやと寝息をたてているリオが抱きついてきながらまだ寝ていた。銀色の髪の毛が光に照らされてキラキラとしている。ほとんど無意識だったのだが手を伸ばしてリオの顔にかかっている髪の毛を柔らかく撫でるようにどかして耳に掛けてやった。柔らかな光が顔に当たり

「ふわぁあ…」

リオも欠伸をして起き出した。まだ眠いのか方を竦めて目をごしごしと擦っていた。小動物みたいでかわいいなぁと思っていると

「おはようなのじゃ」
「おはよ。んで何で俺に抱きついてんだ?」
「そこに雅久がいるから?」
「何で疑問形なんだよ。登山家みたいな事を言うな。早く降りろ」
「むぅ…もうちょっと味わっていたかったのじゃ…」

と言いながらもぞもぞと動き退いてくれた。そこへ丁度エマがやってきて

「雅久さんリオさん、おはようございます」
「「おはよう(なのじゃ)」」
「朝ご飯作ったので下に降りてきてください!」
「わざわざ悪いな。今から降りるよ」

そういって朝食を取りに言った。







こういう恋愛チックなシーンは初心者が書けるものでは無いですね^^;

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コメント

  • ノベルバユーザー166932

    肩をが方をになってますよ~

    3
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