“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.15 クエスト終了、そして創造

あの戦いのあとから特になにも問題なく王国まで戻ってこれた。…いや、とく何もなかったわけじゃないな。まず騎士の人達から尊敬するような目を向けられた。そしてなぜ無詠唱で魔法が使えるのか、あの賊を押しつぶした魔法は何なのかなど。無詠唱で魔法が使えるようになったのはメーティスのお陰なのだが。なんだかメーティスのことを話すと面倒くさくなりそうなので曖昧にはぐらかした。魔法については重力魔法を使ったと言うと

「え!?重力魔法って、あの重力魔法!?」
「いや、どの重力魔法だよ。ていうかそれしか無いだろ」
「いやいや、そんな『なにを当たり前だろ?』みたいに話してんの!?重力魔法って言ったら神話にしか出てこない魔法なんだよ?」

そんなに凄い魔法だったのか。まぁどうでもいいけど。そんな風に質問攻めされていると王国まで着いたわけだ。





王国内に入るとハルトにお願いされて王城まで来てもらいたいと言われたので渋々ついていくことにした。

王国の関所からだいたい20分ほど進んだら王城まで来た。ここを離れていたのはまだ一ヶ月程しか離れていないのだがとても懐かしく感じる。いい思い出など一つも見当たらないが。王に報告に行くまでに騎士団団長にあった。ハルトが

「今回はこの方達が引き受けてくれたんですよ!途中で死にかけてこの方達が居なかったら…」
「はじめましてなのじゃ。リオ・カレーシャと申す。よろしくじゃ」
「ああ!俺は騎士団団長のレオだ!皆を救っていただき感謝の限りだ。本当にありがとう。」
「いいのじゃよ」
「レオさん、久しぶりだな。雅久だ。」
「なぁっ……」

驚いた顔をしたレオはそのまま顔を歪ませて方に手を置いてきた。

「雅久君…生きていたのだな……!」
「こんな風になったがしっかりと生きている。心配をかけたな」
「あのときは俺達騎士団が守ると言っておきながら雅久君が皆に囮にされてどこかに転移させられた時はもう気が気でなかった。守ってやれなくて済まなかった。」

そういってレオは深々と頭をさげてきた。個人的にレオによくして貰ったので少し罪悪感がある。

「頭を上げてくれ。あのときに転移させられて死にものぐるいになれたお陰で強くなることができたんだ。なにも謝ることは無い。」
「そうか…逞しくなったな…!」






レオとの話を済ませた後、姫君を王の所まで届けた。そしてハルトが今回何があったのかを話すと王はびっくりしたような顔になったあと、俺に向かって頭を下げてきた。

「そうだったのか…リーナを守ってくれて本当にありがとう。王ではなく一人の父親として言わせてくれ。本当にありがとう」
「よしてくれ、俺は依頼を受けて行ったまでだ」
「そうか。でも救ってくれたんだ。本当にありがとう。報酬はまだなのだろう?ちょっと待っててくれ」

そういうと王は奥の方に行き小さめの袋を持ってきた。

「今回の報酬だ。これでもまだ少ないけど今回はこれで許してくれ。その代わり何かあったときの君の後ろ盾になってやろう」
「ああ。ありがたく頂戴するよ」

そういって俺とリオは王城を後にした。
王城をでて10分ほど歩いているとリオが

「そういえばどのくらいもらったんじゃ?」

と聞いてきたので袋を開けてみた。すると中には金剛貨が5枚と白金貨が数枚、金貨が沢山入っていた。

「おぉう…これで少ないってやばいな」
「一気に大金持ちになってしもうたな…」

と2人して驚いた。






王国の街から少し離れた郊外にて。

「そういえば今回の戦いで買っといた長剣が折れちまったんだよな。新しく買ってもいいが俺の“創造”を使ってみたいしいい機会だ。俺の武器を作ったあとリオの分も作ってやるよ」
「おお!それはうれしいのじゃ!」
「ちょっとまってろよ〜」

そう言って雅久は近くにあったベンチに腰掛けた。
そういえば創造ってどうやって使うんだったか?
(はい。創造を使用するには作りたいもののイメージをして、使いたい材料を集める必要があります)
そういえばそうだったな。
なのでとりあえずダンジョンの中で手に入れた希少な鉱石達をふんだんに使うことにした。

【神晶石】
世界最高硬度を持つ。滅多に見つかることはない希少な鉱石。魔力をこめる量によって色や性質が変わる。
【魔鉱石】
長い時間をかけ魔力が鉱石化したもの。滅多に見つかることはない希少な鉱石。魔法道具マジックアイテムを作るのに最適。とても硬い。

主にこの2つを使うことにする。だが2つともひと握り程度しかないのでメーティス先生に頼んで新たなスキル“複製”を作った。これは生き物以外のあらゆる物を複製してしまうスキルだ。これによって2つの鉱石ともを大量に作った。これを常に持ち歩くのもめんどくさいのでまず魔鉱石に時空魔法をこめて作ったイヤリング型亜空間倉庫を作った。神晶石に魔力をこめて真紅の宝石をつけて完成した。早速この亜空間倉庫に魔力をこめていろいろと収納してみた。因みに時空魔法の影響で中は時間が止まっている。広さはほぼ無限に広がっている。

「おお。なかなか便利だなこれ」
「ええのうええのう。妾にも作っておくれ」
「あいよ」

そう言ってリオには簪型の物を作ってやった。貰ったリオは頬をほんのり染めて喜んでいた。そして見ていた俺は喜ぶリオの顔が美しすぎて目を奪われてしまった。

おおっといけないいけない

気を取り直して、次はさっき増やした鉱石を使って武器を作るか。

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コメント

  • 製作屋店長 〆鯖

    Google先生のような言い回しをしているところ流石ですわ

    3
  • ハジメ

    面白いので更新されるのを楽しみにしてます!
    これからも頑張ってください

    8
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