“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.14 クエスト5

戦闘が始まってまだ10分も立ってないが誰がどう見てもわかるほど騎士団が押されている。それもそのはずだ。30人vs5人で相手は大きな賊組織でそれなりに訓練されている者たちが多い。いくら精鋭が集まっている王国騎士とはいえ無理があったのだ。そんな中でも流石というべきか、ハルトの的確な支持によりギリギリではあるが持ちこたえている。

「クルド!ジエがかなりバテてるからそっち側も頼む!!ライアンはジエに初級でいい、回復魔法を頼む!」
「「了解!」」「回復魔法ヒール
「メドはまだ行けるか!?」
「ああ!まだまだ行けるぞ!!」

と、全員声を振り絞って元気に見せているが先程から少しずつだが確実にダメージを受け始めている。賊はハルトの的確な指示が鬱陶しく感じているのかハルトを潰しにかかっている。

「おい!てめぇら!!あの指示出してるやつからやれ!」
「「「おお!!」」」

すると3人が一気にハルトに向かって畳み掛けた。ハルトはその対応でもう精一杯なのかかなり焦りが見え始める。

ーーヒュッ

風切り音と同時にハルトの頬に何かが掠める。そして間もなく体に力が入らなくなり膝をついてしまった。
賊達は不敵な笑みを浮かべると剣を突き刺して来た。なんとか胸に刺さるのを防いだが代わりに腹を刺されて背中をバッサリ切られてしまった。

「ぐあぁああ!!」
「「「「ハルト!!」」」」

他の4人もハルトがやられてしまったことに焦ってしまって致命傷ではないが浅くない攻撃を受けて跪いてしまった。





雅久とリオは流石に傍観しすぎたかと少し反省しながら馬車から飛び出て止めを刺されそうになっている5人を目にも止まらぬ速さで抱えて馬車の所まで運んだ。賊達は止めを刺そうとした瞬間に騎士が突然消えたことにびっくりしている。そして雅久達を睨みつけた。

「すまないな。傍観が過ぎた」
「傷を治すからそれで許してたもう?」
完全回復エクストラヒール

リオがつぶやくと同時に騎士達の傷が光に包まれて光が収まったときには全て回復していた。ハルト達は唖然とした。

「…完全回復は上級の魔法使いでも使えるものは少ないのに…しかも無詠唱で…」
「詳しいことは後なのじゃ。あとは妾達が片付けるからゆっくりしといてのぅ」
「リオ、今回は俺に任せてくれないか?」
「雅久か。別に構わんぞ」
「そうか、すぐ片付ける」

そういうと雅久は腰に差してある長剣を手に取った。

「さて、初めての人殺しだ。実験台になってもらおう」

そう言った瞬間、姿が消えた。

「「「「「は??」」」」」

賊も騎士団も唖然とした。そして雅久がまた姿を表した。すると残っていた賊の2/3程が頭と胴体がお別れした。

「うん、やっぱり何も感じなかったな。次は魔法を試すか」
重力魔法グラビティ

と言うと残りの賊達が全員跪きそのまま地面に磔にされた。そのままでは終わらずにどんどん重力を強めていった。すると賊達は全身の穴という穴か血を吹き出し始めるとグシャッと嫌な音を立てて潰れた。

「まぁ、こんなもんだろ」
「……本当に…雅久さん、リオさんは一体…」


呆然としながらのハルトのつぶやきだけが残った。

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