“無能”から始まる世界最強

つかっちゃ

No.13 クエスト4

姫君を連れて大体5分くらい無言だったのだが姫君がこの空気に耐えかねたのか話しかけてきた。

「そういえば雅久さんとリオさんはどこからいらしたのですか?」
「ん?……まぁ、ここよりもずっと遠い所から来たな」
「妾も雅久と同じようなものじゃな」
「そうなのですね。わざわざ護衛に来てくださり感謝します」
「感謝にはまだ早いぞ。そういうのは王国に着いてからな」
「ふふふ。そうですね」

本人は普通に話しているのだろうが、こう、なんというか王族の気品よの様なものが溢れててなんとなく話しにくい。そのあとは特になにも話すことも無かったのでまた無言タイムに突入した。






1時間ほど馬車に揺られていると進行方向に30人程の気配を感じた。

「ハルト、この先に30人位の人間の気配を感じた」
「なに!?30人だと!?」
「ああ」

するとハルトは少し考える素振りをしてなにか思い当たるのがあるのか話し始めた。

「そういえばここから東の方にそんなに離れていない距離に巨大な賊の組織があってな。もしかしたら朝ここを通ったときにすでに目をつけられていたかもしれない。」
「ま、そんな組織があるならあの30人は賊で確定って事だな。…気配がかなり近くまで来たな」
「そろそろ皆に準備してもらわないとな。おい!賊が近づいているようだ!それもかなり多い。気を引き締めろ!」
「「「おお!」」」

そういうと直後に目の前に賊達が飛び出してきた。

「おいおいまじかよ、こんなに良いもんに乗ってるなんて相当な金持ちなんだなぁ」
「中にも良いもん大量にあるんだろぉな」

下卑た笑いや馬車の積荷の話ばかりしている。どうやら自分たちの勝ちを信じてやまないらしい。
とりあえずリーナの護衛以外の騎士団の人たちと俺とリオは外に出た。するとまた賊は騒ぎ出した。

「おいおいまじかよ…あんな上質な女見たことないぜ…」
「あれ俺貰うわ」
「は?何言ってんだよ俺が貰うわ」
「おいおいどうせ全員で回すんだろ」
「はっ違いねぇや」

リオに対して上から下までなめ回すかのような目線が集まる。リオを見ると少し嫌そうな顔をしていた。

「うーむ…妾はあの様なゲス共の目線が大ッキライなのじゃ…」
「うん。多分それは皆同じだな。だからさっさと終わらせるぞ」
「いや、ここは王国騎士団である我々が引き受ける。君たちは姫君についててくれ」
「おいおい大丈夫か?30人を5人で相手できるのか?」
「これでも王国騎士だ。ここで逃げるわけにはいかない。ほら、危ないから早く姫君についててくれ」

ハルトはそういって前に出た。まぁ、俺とリオの強さを見てるわけじゃないから頼りないと思っているのだろう。まぁ、危なくなったら前に出るか。
そんな事を思っていると賊達が前に出てき始めた。

「狩りの時間だ!!行くぞ!!!!」
「「「「「「「おおおお!!!!」」」」」」」

叫び声と同時に戦いが始まった。

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