異界共闘記

totoma

神界


  そこにはいかにも神様という風貌のお爺さんが居た

  神?


「よく分かったのぉ
   いかにも、儂はアースガルドの最高神じゃ
   人間のように固有名はないぞ
   最高神が名前のようなもんじゃ」

「何も喋っていないんだけどな
   考えてることが分かるのか?」

「そうじゃな
   神はだいたい出来ると思うがのぉ」

「俺は召喚石に魔力を込めていたはずなんだが、どうしてここに飛ばされたんだ?」


  せっかく召喚出来ると思ったのにな…


「あぁ
   あの召喚石は精霊界と繋がっていると言われているが、実際にはそれだけじゃなく神界にも繋がっているのじゃ
   まあ、繋ぐことが出来るのは限られたものだけじゃがな」

「久しい客人がどうのこうの、とか言ってたが前回にも来たやつが居たのか?」

「なんじゃ 
   知らんのか。
   下界じゃ有名人だったはずなんじゃがなぁ
   コウキとか言ってたなぁ」

「勇者コウキか!」

「知っておるではないか」

「じゃあやっぱり勇者は異世界人なのか?」

「そうじゃな
   この世界の人間は元々無属性の魔力しか持つことが出来ない。
   じゃが、ごく稀に他の世界から人間や魂が迷い込んでくることがある。
   その者達は全属性の魔力を扱うことが出来るようじゃ」


「それで、なんで俺がここに呼ばれたんだ?」

「それはな、この世界の召喚獣は召喚主の無属性魔力を自分の色に染めて召喚主に付与する。でもお主ら異世界から来たもの達は元より魔力が染まっているから精霊界から召喚することは出来ない。」


  まじか…
  じゃあ俺召喚獣持てない?


「だから読んだのじゃ
   まあ落ち着け、勇者コウキは召喚獣を持っておっただろう?」

「そう言えばそうだな唯一の全属性を扱う召喚獣を持っていたのが勇者だったな」


  でも、異世界人は…


「そこでな、お主らには神界に生きる神獣と契約してもらおうと思ってな」


  神獣?

「そうじゃ
   そこの魔方陣に魔力を流すことでお主にあった神獣が召喚される」



  すると、少し離れた場所に大きな魔法陣が現れた


  現れた魔法陣に魔力を流すと大きな光が発生した。





コメント

  • ノベルバユーザー289311

    早く続き読みたいです!
    頑張って下さい!

    0
  • ショウ

    面白いです、これからも頑張ってください

    0
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品