黒髪の王〜魔法の使えない魔剣士の成り上がり〜
89話 出発
「……これで良しっと」
俺はベッドの側に立て掛けていた剣を腰に差し、窓を見る。窓からは顔を出したばかりの太陽が輝き、世界を明るく照らしていた。
俺はそのまま部屋を出ると、部屋の前には
「……ヴィクトリア」
ヴィクトリアが立っていた。服装はいつもの制服ではなくて、家着なのかドレスを着ている。
「おはようございます、レディウス。よく眠れましたか?」
「ああ、よく眠れたよ。ヴィクトリア、昨日の事なんだが……」
「あっ、ええっと、もちろん、他の人には黙っておきますよ。それにきき、昨日言ったことも忘れて下さい。その、なんて言いますか、勢いで、その……」
「ありがとうな」
「へっ?」
俺は顔を赤く染めながらあたふたと慌てふためくヴィクトリアの手を取り、目を見る。ヴィクトリアは俺の言葉を聞くと変な声を漏らすが、俺はそのまま続ける。
「ヴィクトリアが俺の事を大切な人だと言ってくれて嬉しかった。ヴィクトリアのおかげで楽になったよ」
「そ、そんな、私は思った事を言っただけで、そんな感謝されるような事は何もありません……それにレディウスの寝顔も見れましたから」
ヴィクトリアは照れるようにそんな事を言ってくる。最後の方はボソッと呟いただけなので聞こえなかったが。ヴィクトリアはそのまま上目遣いで不安そうに
「それよりも、無事に帰ってきてくださいね。待っていますから」
と言う。握りっぱなしの手にも力が入っている。俺は右手をヴィクトリアの頭の上に置いてポンポンとしながら
「もちろんさ。ロナもクルトも助けて帰ってくる。心配するな」
「ぁぅ、は、はい、待っています」
さすがに頭をポンポンとされるのは恥ずかしかったのか、再び顔を赤く染めるヴィクトリア。そんな可愛いヴィクトリアを見ていると
「そこです。そこでキスをするのです、ヴィクトリア様」
「わわわ、だ、大胆ですね、ヴィクトリア様」
曲がり角から顔を覗かせるマリーさんとルシーさんに気が付いた。と言うか、あれほど声が大きければ誰でも気がつくぞ。当然ヴィクトリアも気が付いたわけで
「あああ、あなたたち! なな、何を見ているのですか!」
ヴィクトリアが怒ると、ルシーさんは慌てながら、マリーさんは堂々と角から出てくる。
「いえ、旦那様がレディウス様をお呼び出したので、呼びに来たのですが、ヴィクトリア様が先に逢引きしているものでしたから、少し様子を見ていたのです。……あのまま抱き付いてしまえば良かったのに」
「ああああ、あい、あいび……きゅう〜」
「お、おい、ヴィクトリア! おいっ!」
マリーさんの言葉にヴィクトリアは顔を先程以上に真っ赤にして気を失ってしまった。初心過ぎるだろ。
「ルシー。あなたはヴィクトリア様を寝室へ運んで下さい。すぐに目を覚ますでしょう。では、レディウス様、行きましょうか」
マリーさんは特に気にした様子もなくそんな事を言ってくる。でも、口元が笑っているぞ。この侍女、主人を弄って楽しんでやがる。
俺はそんなマリーさんを見ながらも、ルシーさんにヴィクトリアを預けて、マリーさんの後ろについていく。俺がさっきの事を聞く前にマリーさんは
「ありがとうございます、レディウス様」
「えっ?」
何故かお礼を言って来た。俺は余りにも身に覚えがなさ過ぎて変な声を出してしまう。マリーさんは気にした様子もなくそのまま続ける。
「以前にも話したと思いますが、ヴィクトリア様は婚約破棄されるまでは毎日が辛そうでした。そんなヴィクトリア様が変わったのはあなたに対抗戦に誘われてからです。それにレディウス様は気が付きませんでした?」
「気がつく? 何にです?」
俺が疑問を尋ねると、マリーさんは立ち止まり俺の方を見てにやぁ〜と笑みを浮かべる。さっきのヴィクトリアを弄った時も同じ笑みだ。な、何だよ?
「これも前に話したと思いますが、ヴィクトリア様は婚約者であったウィリアム様以外に話せるのは殆どが身内のみで、男性との接触は最低限にし、それ以外は全て私かルシーが対応していました」
そういえばそんな話を聞いた事があったな。未来の王妃が他の男と会ったりして、妙な噂が立たないように男性は会うのを制限されているんだったっけな。
「しかし、そのウィリアム様とも殆ど話す事はありませんでした。話しても少しだけ。今までそんな風に過ごされて来たヴィクトリア様は、当然ながら男性に対して免疫がありません。以前もレディウス様の裸を見ただけで気を失ったのを覚えていますか?」
「ええ」
その言い方だと全身脱いでいるみたいだが、上半身を裸をヴィクトリアは見ただけで気を失っていたな。確かに男に対して免疫は殆どないのだろう。あっても身内だけ。
「そんなヴィクトリア様ですが、おかしいと思いませんか?」
「おかしい?」
「ええ。見るのが無理なら触れるのも無理なはず。それなのにレディウス様に触れても嫌がらない」
……そういえば。さっきも俺が手を握ってもヴィクトリアは顔を赤く染めるだけで、何も言わなかった。
「でも、手を握っただけです。それなら握手とかでも……」
「自分から抱き付いてもですか?」
「……」
昨日のを見ていたのか? 俺は昨日の事を思い出して、顔が熱くなるのがわかる。今でも鮮明に思い出せる。ヴィクトリアの優しい声、ゆっくりと頭を撫でる感触、温かく柔らかい胸、とくんとくんっと心地よい心臓の音。
「ふふ、ヴィクトリア様はそれくらいレディウス様に心を許しているのですよ。だから私はお礼を言っているのです。あの方が心を許せる存在になって頂き、ありがとうございます」
そう言いマリーさんは俺に頭を下げてくる。
「そんな頭を下げられるような事ではありませんよ。俺自身ヴィクトリアに助けられているのですから」
「そうですか。ああ、昨日の覗いていたのは申し訳ございません。でも、あんな食器が割れる音がすれば、誰でも覗きますよ」
と、マリーさんは言う。そういえば昨日は食器を割ってしまったな。その音がマリーさんに聞こえて、見られていたのか。恥ずかしいな。昨日は久し振りに泣いた。母上の墓石の前で誓ったあの日から一度も泣かなかったのに。
……俺もヴィクトリアにそれ程心を許しているって事かな? 今までは姉上、ミア、ミストレアさん、ヘレネーさん、ロナ、クルトぐらいだったのに。他のみんなには見せられないと思っていたのもあるが、やっぱり、温もりが母上に似ていたからかなぁ。
そんな事を考えながら歩いていると、昨日と同じ書斎に辿り着いた。マリーさんがノックすると、扉が開かれ、ゲルムドさんが顔を出す。
「おっ、来たな。入れ」
「それでは私はここまでで」
「ありがとうございました、マリーさん」
俺はマリーさんに頭を下げて、書斎へと入る。中にはゲルムドさんとセプテンバーム公爵にグリムドさんが立っていた。
「ふん、昨日よりマシな顔になっているじゃないか」
「はは、昨日は失礼いたしました」
昨日は焦りと怒りでとんでもなく醜い顔になっていたのだろうな。修行が足りないな。精進しないと。
「構わんさ。身内がそうなれば誰だってああなる。早速話に移ろうか。準備は既に出来ている。案内はグリムドがする。調べた結果、敵は傭兵や盗賊が合わせて50人ほど、闇ギルドの奴らが3人、それならバルト・グレモンドにその家庭教師だ。今日中に森へ着きたいのであれば、つけられる人数はあと5人と言ったところか」
「わかりました、それでお願いします」
俺が頷くと、セプテンバーム公爵は立ち上がり外に出る。その後をついていくと、外には既に馬に乗った兵士が5人いて、その横には馬が二頭いる。
一頭は茶色の馬で、もう一頭が純白の汚れひとつない綺麗な馬だった。
「お前にはこの白馬に乗ってもらう。こいつはとんだお転婆娘でな、あまり人を乗せないのだが、お前ならいけるだろ」
いやいやいやいや、どこからそんな自信が出てくるのです!? しかも、乗らない人なのに! でも、美人な馬だな。スラっとしていて綺麗だ。 
「彼女の名前は?」
「その子の名前はブランカだ」
「ブランカか。よろしくなブランカ」
俺がブランの頭を撫でようとしたら、鼻頭で手を弾かれ、顎で頭を叩かれた……地味に痛い。ブランカは、そんな事を気にせずに、ヒヒンッ! と鳴いて首を自分の背中の方に振る。さっさと背に乗れって事かな?
俺がブランカに付けられた鞍に乗るけど、物凄く大人しい。ブランカは俺の方を見てヒヒンと自慢げに鳴く。まるで期待していろと言っているかのように。それなら期待させてもらおうかな。
その時にチラッと屋敷の方を見ると、玄関から顔だけ出しているヴィクトリアの姿があった。目を覚ましたようだ。俺は真剣な顔で頷くと、ヴィクトリアは手を胸の前で合わせて祈ってくれる。
「グリムド、案内は任せたぞ」
「はっ! では行ってまいります。いくぞレディウス!」
グリムドさんは、はっ! と言い馬を走らせる。それに続いて他の兵士の方も後に続く。ロナ、クルト、待っていろよ。すぐに助けに行くからな!
「行くぞ、ブランカ!」
「ヒヒーン!!」
絶対みんなで帰ってくるからな、ヴィクトリア。待っていてくれ。
俺はベッドの側に立て掛けていた剣を腰に差し、窓を見る。窓からは顔を出したばかりの太陽が輝き、世界を明るく照らしていた。
俺はそのまま部屋を出ると、部屋の前には
「……ヴィクトリア」
ヴィクトリアが立っていた。服装はいつもの制服ではなくて、家着なのかドレスを着ている。
「おはようございます、レディウス。よく眠れましたか?」
「ああ、よく眠れたよ。ヴィクトリア、昨日の事なんだが……」
「あっ、ええっと、もちろん、他の人には黙っておきますよ。それにきき、昨日言ったことも忘れて下さい。その、なんて言いますか、勢いで、その……」
「ありがとうな」
「へっ?」
俺は顔を赤く染めながらあたふたと慌てふためくヴィクトリアの手を取り、目を見る。ヴィクトリアは俺の言葉を聞くと変な声を漏らすが、俺はそのまま続ける。
「ヴィクトリアが俺の事を大切な人だと言ってくれて嬉しかった。ヴィクトリアのおかげで楽になったよ」
「そ、そんな、私は思った事を言っただけで、そんな感謝されるような事は何もありません……それにレディウスの寝顔も見れましたから」
ヴィクトリアは照れるようにそんな事を言ってくる。最後の方はボソッと呟いただけなので聞こえなかったが。ヴィクトリアはそのまま上目遣いで不安そうに
「それよりも、無事に帰ってきてくださいね。待っていますから」
と言う。握りっぱなしの手にも力が入っている。俺は右手をヴィクトリアの頭の上に置いてポンポンとしながら
「もちろんさ。ロナもクルトも助けて帰ってくる。心配するな」
「ぁぅ、は、はい、待っています」
さすがに頭をポンポンとされるのは恥ずかしかったのか、再び顔を赤く染めるヴィクトリア。そんな可愛いヴィクトリアを見ていると
「そこです。そこでキスをするのです、ヴィクトリア様」
「わわわ、だ、大胆ですね、ヴィクトリア様」
曲がり角から顔を覗かせるマリーさんとルシーさんに気が付いた。と言うか、あれほど声が大きければ誰でも気がつくぞ。当然ヴィクトリアも気が付いたわけで
「あああ、あなたたち! なな、何を見ているのですか!」
ヴィクトリアが怒ると、ルシーさんは慌てながら、マリーさんは堂々と角から出てくる。
「いえ、旦那様がレディウス様をお呼び出したので、呼びに来たのですが、ヴィクトリア様が先に逢引きしているものでしたから、少し様子を見ていたのです。……あのまま抱き付いてしまえば良かったのに」
「ああああ、あい、あいび……きゅう〜」
「お、おい、ヴィクトリア! おいっ!」
マリーさんの言葉にヴィクトリアは顔を先程以上に真っ赤にして気を失ってしまった。初心過ぎるだろ。
「ルシー。あなたはヴィクトリア様を寝室へ運んで下さい。すぐに目を覚ますでしょう。では、レディウス様、行きましょうか」
マリーさんは特に気にした様子もなくそんな事を言ってくる。でも、口元が笑っているぞ。この侍女、主人を弄って楽しんでやがる。
俺はそんなマリーさんを見ながらも、ルシーさんにヴィクトリアを預けて、マリーさんの後ろについていく。俺がさっきの事を聞く前にマリーさんは
「ありがとうございます、レディウス様」
「えっ?」
何故かお礼を言って来た。俺は余りにも身に覚えがなさ過ぎて変な声を出してしまう。マリーさんは気にした様子もなくそのまま続ける。
「以前にも話したと思いますが、ヴィクトリア様は婚約破棄されるまでは毎日が辛そうでした。そんなヴィクトリア様が変わったのはあなたに対抗戦に誘われてからです。それにレディウス様は気が付きませんでした?」
「気がつく? 何にです?」
俺が疑問を尋ねると、マリーさんは立ち止まり俺の方を見てにやぁ〜と笑みを浮かべる。さっきのヴィクトリアを弄った時も同じ笑みだ。な、何だよ?
「これも前に話したと思いますが、ヴィクトリア様は婚約者であったウィリアム様以外に話せるのは殆どが身内のみで、男性との接触は最低限にし、それ以外は全て私かルシーが対応していました」
そういえばそんな話を聞いた事があったな。未来の王妃が他の男と会ったりして、妙な噂が立たないように男性は会うのを制限されているんだったっけな。
「しかし、そのウィリアム様とも殆ど話す事はありませんでした。話しても少しだけ。今までそんな風に過ごされて来たヴィクトリア様は、当然ながら男性に対して免疫がありません。以前もレディウス様の裸を見ただけで気を失ったのを覚えていますか?」
「ええ」
その言い方だと全身脱いでいるみたいだが、上半身を裸をヴィクトリアは見ただけで気を失っていたな。確かに男に対して免疫は殆どないのだろう。あっても身内だけ。
「そんなヴィクトリア様ですが、おかしいと思いませんか?」
「おかしい?」
「ええ。見るのが無理なら触れるのも無理なはず。それなのにレディウス様に触れても嫌がらない」
……そういえば。さっきも俺が手を握ってもヴィクトリアは顔を赤く染めるだけで、何も言わなかった。
「でも、手を握っただけです。それなら握手とかでも……」
「自分から抱き付いてもですか?」
「……」
昨日のを見ていたのか? 俺は昨日の事を思い出して、顔が熱くなるのがわかる。今でも鮮明に思い出せる。ヴィクトリアの優しい声、ゆっくりと頭を撫でる感触、温かく柔らかい胸、とくんとくんっと心地よい心臓の音。
「ふふ、ヴィクトリア様はそれくらいレディウス様に心を許しているのですよ。だから私はお礼を言っているのです。あの方が心を許せる存在になって頂き、ありがとうございます」
そう言いマリーさんは俺に頭を下げてくる。
「そんな頭を下げられるような事ではありませんよ。俺自身ヴィクトリアに助けられているのですから」
「そうですか。ああ、昨日の覗いていたのは申し訳ございません。でも、あんな食器が割れる音がすれば、誰でも覗きますよ」
と、マリーさんは言う。そういえば昨日は食器を割ってしまったな。その音がマリーさんに聞こえて、見られていたのか。恥ずかしいな。昨日は久し振りに泣いた。母上の墓石の前で誓ったあの日から一度も泣かなかったのに。
……俺もヴィクトリアにそれ程心を許しているって事かな? 今までは姉上、ミア、ミストレアさん、ヘレネーさん、ロナ、クルトぐらいだったのに。他のみんなには見せられないと思っていたのもあるが、やっぱり、温もりが母上に似ていたからかなぁ。
そんな事を考えながら歩いていると、昨日と同じ書斎に辿り着いた。マリーさんがノックすると、扉が開かれ、ゲルムドさんが顔を出す。
「おっ、来たな。入れ」
「それでは私はここまでで」
「ありがとうございました、マリーさん」
俺はマリーさんに頭を下げて、書斎へと入る。中にはゲルムドさんとセプテンバーム公爵にグリムドさんが立っていた。
「ふん、昨日よりマシな顔になっているじゃないか」
「はは、昨日は失礼いたしました」
昨日は焦りと怒りでとんでもなく醜い顔になっていたのだろうな。修行が足りないな。精進しないと。
「構わんさ。身内がそうなれば誰だってああなる。早速話に移ろうか。準備は既に出来ている。案内はグリムドがする。調べた結果、敵は傭兵や盗賊が合わせて50人ほど、闇ギルドの奴らが3人、それならバルト・グレモンドにその家庭教師だ。今日中に森へ着きたいのであれば、つけられる人数はあと5人と言ったところか」
「わかりました、それでお願いします」
俺が頷くと、セプテンバーム公爵は立ち上がり外に出る。その後をついていくと、外には既に馬に乗った兵士が5人いて、その横には馬が二頭いる。
一頭は茶色の馬で、もう一頭が純白の汚れひとつない綺麗な馬だった。
「お前にはこの白馬に乗ってもらう。こいつはとんだお転婆娘でな、あまり人を乗せないのだが、お前ならいけるだろ」
いやいやいやいや、どこからそんな自信が出てくるのです!? しかも、乗らない人なのに! でも、美人な馬だな。スラっとしていて綺麗だ。 
「彼女の名前は?」
「その子の名前はブランカだ」
「ブランカか。よろしくなブランカ」
俺がブランの頭を撫でようとしたら、鼻頭で手を弾かれ、顎で頭を叩かれた……地味に痛い。ブランカは、そんな事を気にせずに、ヒヒンッ! と鳴いて首を自分の背中の方に振る。さっさと背に乗れって事かな?
俺がブランカに付けられた鞍に乗るけど、物凄く大人しい。ブランカは俺の方を見てヒヒンと自慢げに鳴く。まるで期待していろと言っているかのように。それなら期待させてもらおうかな。
その時にチラッと屋敷の方を見ると、玄関から顔だけ出しているヴィクトリアの姿があった。目を覚ましたようだ。俺は真剣な顔で頷くと、ヴィクトリアは手を胸の前で合わせて祈ってくれる。
「グリムド、案内は任せたぞ」
「はっ! では行ってまいります。いくぞレディウス!」
グリムドさんは、はっ! と言い馬を走らせる。それに続いて他の兵士の方も後に続く。ロナ、クルト、待っていろよ。すぐに助けに行くからな!
「行くぞ、ブランカ!」
「ヒヒーン!!」
絶対みんなで帰ってくるからな、ヴィクトリア。待っていてくれ。
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コメント
リムル様と尚文様は神!!サイタマも!!
???「勇者様だー!」