黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

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42話 手助け

「そんな過去がエルに、、」

エルは話し終えた後も俯いていた。

「エルフィアはその事件の後からこの国の厄介者扱いさ、強すぎる矛は扱えなくなったら手放す、エルフの上の階級の奴らはそういうやつらなんだよ、」

こんな過去があったからこの国に帰って来たくなかったのか、なんだよそれそんなの国の勝手じゃねーかよ、兵器扱いして使えなくなったら捨てる、、あんまりだろ!


「少なからず私はエルフィアの味方をしてあげてるつもりさ、しかし、私もこの子に会うことを禁じられている身なのでね、私にもどうすることもできないのよ。」

マルシアも少し悲しそうにしていた。

「とにかくこの国にいる間は他のエルフには会わないようにすることね、特にハイゼンには絶対に見つからないようにしなさい、」

「ハイゼン?」

「ハイゼンは今はこの国のトップにいる男だ、昔はエルフィアを指導していた元魔王討伐軍にいた最強のエルフといってもいい、エルフィアがこの国を追放された当時エルフィアを処刑までしようとしたやつだ。その時はまだトップにいるわけではなかったから言い分は却下され追放で済んだがトップにいる今はそのハイゼンが何をするのか分からない。」

「それで俺はエルのために何をしてあげればいいんだ?」

「そうだね、この子を大切に思うのであればこの国にいる間しっかり守ってあげなさい。それとハイゼンとの和解に協力してあげて欲しい。」

「それはどーやって?」

「それは自分で考えな、私にもどうすればいいのかわからないからね。」

俺がエルのためにできること、、、

その頃エルフの国の中央にある城の中で一人の老人がこの事態に感づいていた。

「大樹の森に偵察にいったエルフの報告では一人の男と獣人の女が二人、、それからハーフエルフ、、、エルフィアか、」

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