黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

GдЙ

30話 帝国戦争編Ⅴ

戦争の中、エルは不安を隠しきれずにいた。それを感じたのかレオナルドが優しく励ましていた。

「大丈夫ですよ、心配要りません。王国最強の戦力がいます、ここがこの王国で一番安全ですよ、」

「ありがとうございます、大丈夫ですから、、、」

「邪魔するぜ〜!」

そう言って部屋に入ってきたのはサーゼクスだった。

「サーゼクス!?何故ここに?」

「ここは手薄だな〜本当に全部の戦力だったんだなあれで、消化不良だぜ、」

「王国騎士団はどうした?」

サーゼクスはニヤリと笑い親指で後ろを指差すと後ろからガルムを担いだ竜人族が現れた。
竜人族の男はガルムを見せしめのようにレオナルド達の前に放り投げた。

「がはっ!」

「ガルム!大丈夫か?」

ガルムはかなりのダメージを受けているが意識はあるようだ。

「すみません、陛下、あの竜人族、かなりつよ、、、い、、」

途中まで言いかけてガルムは気を失った。

「もうお前らには戦えるものがいない、転生魔法を使える奴を殺させてもらった。さっさと降伏した方がいいのではないのか?この国は俺が有意義に使ってやるよ!」

どーしよ、ルークにテレパシーで助けを!

「ルーク、ルーク聞こえる?」

「エルか?どーした?」

良かった!ルークは無事みたい、、

「城の反対側からも魔獣が多数襲ってきていて今大変なの!」

「まじかよ、、、」

「王国騎士団はどうしてるんだ?」

「それが、、始めは優勢だったんだけど竜人族が現れてからこっちは手も足も出ないの、、、どーしよう?」

「分かった!俺をそちらに送ってくれ!」

そうだ、、今は転送魔法が使えない、、、

「、、、それが、転送魔法を使える魔導師が一番に狙われて転送魔法が使えないの、」

「分かった!急いでそちらに向かう!それまでまってくれ!」

テレパシーでルークと連絡を取るため目を閉じ集中しているエルに竜人族の男は違和感を覚えた。

「分かったわ!出来るだけ急い、、、」

「おい!てめー何してる?」

そういうといつのまにか目の前にいた竜人族の男に首を絞められた。

「きゃっ!」

「今何してたんだ?言ってみろ!」

「別に何もし、、てな、、い、、」

やばい、、意識が、、、

「エルをはなせー!」 「はなせー!」

そう言ってネネとモモは竜人族の男に体当たりした。

「邪魔だ、、」

ドコッ!

「きゃっ!」

竜人族の男はネネとモモを蹴飛ばした。
その時エルは手を振りほどき床に落ちた。

「かはっ!ゲホゲホ、、」

やばい、、ルーク、早くきて!




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