黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

GдЙ

26話 帝国戦争編Ⅰ

こうして俺は何個かの魔法を覚えた。実践にはまだ向かないようだな、

「これで、ルークも魔法が使えるようになったね、」

「そうだな、」

ドゴーン!

突然街の反対側で爆発のようなものが起きた。異変を感じた俺とエルは急いでレオナルドの元へ向かった。

「おい!今の爆発は一体?」

レオナルドも突然の事態に驚きを隠せないようで顔を曇らせていた。

「まだ、分からない、こちらにも情報が来ていないんだ。」

その時、兵士が部屋に入ってきた。

「報告します陛下!西の方に攻撃を受けました!魔獣が多数出現!おそらくガイア帝国によるものだと思われます。」

「やはりそうきたか、早速だが、ルーク頼まれてくれるか?」

「ああ、西の方へ行けばいいんだろ?」

「頼む!」

「わかった!」

「西の方はここから一番遠い、今から転送する!後、こいつも一緒に連れて行け!」

後ろから現れたのはトールだった。

「やあ、ルーク君、僕も手伝わせてもらうよ!」

「国の守りは王国騎士団が行う。そっちは任せた。」

三人の魔導師が呪文を唱えると魔法陣が現れそれに俺とトールが乗ると体が光だし転送された。

「うわ!」

「頑張ってね、ルーク!」

眩い光がなくなると大きな爆発音が鳴り響く街の中にいた。多くの兵士が魔獣と戦っていた。

「ゴブリン、ワーウルフ、オークにミノタウルスまでいるのか、」

かなりの数の魔獣がいて何人もの兵士や魔導師が倒れていた。

「もうすぐこちらに回復系の魔導師やポーションが届く。それまで私たちでここを抑える。」

「わかった!」

トールが剣を抜き、呪文を唱えると剣が雷光を纏った。

「私は雷系の魔法を使う魔導騎士です!それなり動けるのでこちらにはお構いなく。」

そういうとトールは目にも止まらぬ速さで魔獣を切っていく。

「はは、さすが王国騎士団、こっちも負けてられないな、」

その瞬間後ろからオークが棍棒を振り下ろしてきた。

「やばっ!」

咄嗟に手でガードするとオークの棍棒が砕けちった。

「あれっ?全然痛くない、なんだこれ?こいつらひょっとしてものすごく弱い?」

オークの腹を殴ると大きな風穴が空いた。大きな豆腐を殴ってるみたい。これはいけるぞ!

俺は次々と魔獣を倒していった。魔法を使うまでもないっぽい、簡単に魔獣が倒れるから周りを気にせず戦闘を行っていると周りがこちらを注目していることに気づいた。

「おお〜!あいつ強いぞ!あいつに続け!」

「おお〜〜!」

「やれやれ、さすがルーク君だね、」

周りも勢いがついてきたのか次々と魔獣の数は少なくなっていった。以外と簡単に終わりそうだな、、、そう思ったその時だった。

ドゴーン!

大きな音がした方を見ると二体の大きな巨人が現れトールが吹き飛ばされていた。

「ぐっ、がはっ!」

「トール!」

「やっぱり下級や中級の魔獣だけじゃダメだったな兄貴、」

「そーだな、弟よ、サーゼクス様の言う通りそれなりに強いやつが居たみたいだな、まあ、俺たちにかかればどうってことないがな、ははは!」


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