チート×異世界転移=最強・・・?
第27話 決闘(?)
やがて俺達は、この家で見た中で1番豪華な扉の前に来た。
「父上、この度王都に招かれた、ケイゴ君、ショウ君、リリィちゃんを連れてきました。」
「入っていいぞ。」
中から、渋みのある深い声が聞こえてきた。
「「失礼します。」」
俺達はオルタスとヘリスにならって礼をしながら入った。
「「「し、失礼します。」」」
「よく来たね。誘いに乗ってくれてありがとう。俺はグリン家の当主のシリウス・グリンだ。これからよろしく頼む。」
「ケイゴです。よろしくお願いします。」
「ショウです。」
「リリィです。」
「うむ。さて、今日ここに招いた理由だが...」
そう、この理由だ。俺はなんのことか全くわからずに来たが、不安だったんだよな。理由言われずだったからな。
「ズバリ言う、俺と決闘してくれ!」
「「はい?」」
俺と勝の声が被った。
そして、オルタスさんは俺にだけに聞こえるような声でこういった。
「ごめんよ、ケイゴ君。父上は、強い人と戦うのが趣味なんだ。」
「なんだその趣味!?」
俺は思わずツッコんだ。
「で、だ。父上は、負けると1週間ほど落ち込んでしまい、仕事が手につかなくなるんだよ。これでも一応国の重鎮だからね、仕事が出来ないと困るんだ。 だから、ギリギリの戦いを演じつつ、最後は勝ちを譲って欲しいんだけど...どう? 少しは報酬を払うから...お願いできる?」
「まぁ、分かりました。要するに、接戦の演出をしつつ負ければいいんですね。」
「あ、まぁ...頑張ってください。」
「はい、ありがとうございます。頑張ってきます。後、別に報酬はいりませんよ。」
「すまない、ありがとう。」
俺はオルタスさんの言葉を聞いた後、シリウスさんに向き合った。
「その申し込み、受けて立ちます!いくら貴族といえ、手加減はしませんよ!」
「ああ、望むところだ!」
「えーっと...それで、どこに行けば?」
「まぁ俺についてきてくれ。こういう事は結構やるんだ。だから、家に特設の決闘場があるんだ。」
なんでそんなものを...まぁ貴族だからお金には困ってないんだろうな。
「さぁ、着いたぞ。ここだ。」
階段をかなり降りたから、多分地下かな。
「さて、俺は誰でもいいんだが...誰が戦ってくれるんだ?」
「うーん、どうする?」
俺は一応2人に聞く。
「圭吾でしょ?」「ケイゴ様じゃないんですか?」
「まぁ、だよな。」
予想はしてたが、この2人はやる気はないみたいだし、俺がやるか。
「じゃあ、俺で。」
「おう。じゃあいいぞ。いつでもかかって来い。」
構えを見ると一見隙があるようには見えないが...
いつでもかかってこいと言われたからには、圭吾からかかって行く。
「はぁっ!」
圭吾の割と力の込めた斬撃がシリウスを襲う。
「ふんっ。こんなもの!」
が、シリウスは軽く弾き返して見せた。
「なっ、」
圭吾が何か言う前に、すかさずシリウスがカウンターを入れる。
「どらぁ!」
圭吾はギリギリの所でかわしたものの、かわした勢いのまま後ろに転んでしまった。
「甘いわ!」
シリウスはすかさずそのまま追撃に入る。
「ぐっ!」
圭吾はなんとか剣をいなしたものの、自分の右手が痺れてしまった。だがそんなのはお構い無しに、シリウスの剣が地面を叩いた瞬間に自分の左の拳でシリウスの腹のあたりを殴る。
「ぐはっ!」
シリウスにその拳は届いたものの、そのままシリウスに腕を掴まれてしまう。
そしてそのまま、握力の無くなった右手の剣をシリウスがたたき落とし、圭吾に剣の先を向けた。
「終わりだ。」
その言葉で決闘は終わった。
「な、な...」
勝もリリィも、言葉が出なかった。
自分が信頼している、剣技なら負けることは無いと思っていた圭吾が、ただの貴族に負けたのだ。これが驚かずにはいられない。
「ふぅ、いい試合だった。ありがとう。」
「いえ、こちらこそありがとうございます。シリウスさん強いですね!どこで学んだのですか?」
勝とリリィは驚いて声も出ないが、圭吾は割と普通に接していた。
「うーん、俺には元々剣技が優れていた父がいたんだ。今はもう亡くなっているが、その父に小さい頃から色々学んでいたんだ。」
ソニアさんに馬車の中で聞いたが、その国の平均年齢は50歳ほどらしい。だから、祖父母や孫がいることはあまりないらしい。貴族なら特に、毒を盛られて30代でしんでしまうということもよくある話だとか。
「なるほど。シリウスさんの父はとても強かったんですね。」
「ああ。俺はいい父を持ったよ。だからオルタスやヘリスにもそんな父になれるように、冒険者と決闘している姿を見て、俺に対して憧れを持って欲しいんだ。俺がそうだったようにな。」
「なるほど。いい父親ですね。」
俺はそう言って、もう一度決闘のお礼をした後、宿に戻ることになった。
「ケイゴ様、負けちゃったんですか!?何故ですか!?」
「あーまぁ、シリウスさんは強かったよ。なんでも、シリウスさんの父親に習ったらしいな。俺は子供の頃から剣をやっていた訳では無いし、相手の構えで実力を測れなかった自分が無力だっただけだよ。」
俺は結局、真実を言うことは無かった。
実際、手加減してもしなくても負けてたと思うからな。
「父上、この度王都に招かれた、ケイゴ君、ショウ君、リリィちゃんを連れてきました。」
「入っていいぞ。」
中から、渋みのある深い声が聞こえてきた。
「「失礼します。」」
俺達はオルタスとヘリスにならって礼をしながら入った。
「「「し、失礼します。」」」
「よく来たね。誘いに乗ってくれてありがとう。俺はグリン家の当主のシリウス・グリンだ。これからよろしく頼む。」
「ケイゴです。よろしくお願いします。」
「ショウです。」
「リリィです。」
「うむ。さて、今日ここに招いた理由だが...」
そう、この理由だ。俺はなんのことか全くわからずに来たが、不安だったんだよな。理由言われずだったからな。
「ズバリ言う、俺と決闘してくれ!」
「「はい?」」
俺と勝の声が被った。
そして、オルタスさんは俺にだけに聞こえるような声でこういった。
「ごめんよ、ケイゴ君。父上は、強い人と戦うのが趣味なんだ。」
「なんだその趣味!?」
俺は思わずツッコんだ。
「で、だ。父上は、負けると1週間ほど落ち込んでしまい、仕事が手につかなくなるんだよ。これでも一応国の重鎮だからね、仕事が出来ないと困るんだ。 だから、ギリギリの戦いを演じつつ、最後は勝ちを譲って欲しいんだけど...どう? 少しは報酬を払うから...お願いできる?」
「まぁ、分かりました。要するに、接戦の演出をしつつ負ければいいんですね。」
「あ、まぁ...頑張ってください。」
「はい、ありがとうございます。頑張ってきます。後、別に報酬はいりませんよ。」
「すまない、ありがとう。」
俺はオルタスさんの言葉を聞いた後、シリウスさんに向き合った。
「その申し込み、受けて立ちます!いくら貴族といえ、手加減はしませんよ!」
「ああ、望むところだ!」
「えーっと...それで、どこに行けば?」
「まぁ俺についてきてくれ。こういう事は結構やるんだ。だから、家に特設の決闘場があるんだ。」
なんでそんなものを...まぁ貴族だからお金には困ってないんだろうな。
「さぁ、着いたぞ。ここだ。」
階段をかなり降りたから、多分地下かな。
「さて、俺は誰でもいいんだが...誰が戦ってくれるんだ?」
「うーん、どうする?」
俺は一応2人に聞く。
「圭吾でしょ?」「ケイゴ様じゃないんですか?」
「まぁ、だよな。」
予想はしてたが、この2人はやる気はないみたいだし、俺がやるか。
「じゃあ、俺で。」
「おう。じゃあいいぞ。いつでもかかって来い。」
構えを見ると一見隙があるようには見えないが...
いつでもかかってこいと言われたからには、圭吾からかかって行く。
「はぁっ!」
圭吾の割と力の込めた斬撃がシリウスを襲う。
「ふんっ。こんなもの!」
が、シリウスは軽く弾き返して見せた。
「なっ、」
圭吾が何か言う前に、すかさずシリウスがカウンターを入れる。
「どらぁ!」
圭吾はギリギリの所でかわしたものの、かわした勢いのまま後ろに転んでしまった。
「甘いわ!」
シリウスはすかさずそのまま追撃に入る。
「ぐっ!」
圭吾はなんとか剣をいなしたものの、自分の右手が痺れてしまった。だがそんなのはお構い無しに、シリウスの剣が地面を叩いた瞬間に自分の左の拳でシリウスの腹のあたりを殴る。
「ぐはっ!」
シリウスにその拳は届いたものの、そのままシリウスに腕を掴まれてしまう。
そしてそのまま、握力の無くなった右手の剣をシリウスがたたき落とし、圭吾に剣の先を向けた。
「終わりだ。」
その言葉で決闘は終わった。
「な、な...」
勝もリリィも、言葉が出なかった。
自分が信頼している、剣技なら負けることは無いと思っていた圭吾が、ただの貴族に負けたのだ。これが驚かずにはいられない。
「ふぅ、いい試合だった。ありがとう。」
「いえ、こちらこそありがとうございます。シリウスさん強いですね!どこで学んだのですか?」
勝とリリィは驚いて声も出ないが、圭吾は割と普通に接していた。
「うーん、俺には元々剣技が優れていた父がいたんだ。今はもう亡くなっているが、その父に小さい頃から色々学んでいたんだ。」
ソニアさんに馬車の中で聞いたが、その国の平均年齢は50歳ほどらしい。だから、祖父母や孫がいることはあまりないらしい。貴族なら特に、毒を盛られて30代でしんでしまうということもよくある話だとか。
「なるほど。シリウスさんの父はとても強かったんですね。」
「ああ。俺はいい父を持ったよ。だからオルタスやヘリスにもそんな父になれるように、冒険者と決闘している姿を見て、俺に対して憧れを持って欲しいんだ。俺がそうだったようにな。」
「なるほど。いい父親ですね。」
俺はそう言って、もう一度決闘のお礼をした後、宿に戻ることになった。
「ケイゴ様、負けちゃったんですか!?何故ですか!?」
「あーまぁ、シリウスさんは強かったよ。なんでも、シリウスさんの父親に習ったらしいな。俺は子供の頃から剣をやっていた訳では無いし、相手の構えで実力を測れなかった自分が無力だっただけだよ。」
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コメント
ゆりっぺ
勝負を買収するとか主人公とその貴族に心底失望したわ、主人公がそれでいいのか二度と読まん