チート×異世界転移=最強・・・?

あるみん

第8話 冒険者ギルド

店を出ると、リリィが不満げに話しかけてきた。
「ケーゴ様、なんで私の口を塞いだんですかー...」
「だってリリィ、俺達が加護持ちってことバラそうとしたでしょ?」
「ぎくっ」
図星みたいだ。てか、ぎくっていう人いるのか...

「加護持ちは、あまりばらしたくないんだ。頼むよ?」
少し強めに言った。
「うう、分かりました...。」

しぶしぶだが了承してくれたので、良しとしよう。

そして俺は、ずっと無言だった勝に話しかけてみる。
「勝どうした?元気なさげだが」
「いや、異世界の街と人に目を奪われてただけだよ。リリィちゃんは可愛いけど...うーん、πがなぁ...」
πかよ。心配した俺がバカだったみたいだ。

てか、勝はよく見たら異世界人の女性の胸しか見てない。まだ何が起こるか分からない異世界だから、情報収集しろよ...

そんなこんなで、俺達は次に道具屋に向かった。

「いらっしゃい」

この店の店主は美人女性だった。ついでに巨πだった。

「こんにち「うわぁぁぁあ!」」
「初めましてこんにちは私宮川勝と申します今日から毎日この店に来て常連になる予定です。好きな食べ物はハンバーグですあと飲み物はコーラが好きですぜひ僕のことを覚えて下さい宮川勝ですよろしくおねがいします!」

勝の怒涛の自己紹介だった。相手はと言うと...

「ど、どうもはじめまして。よろしくお願いしますね。」

引きながらも笑顔で対応してた。おねーさーん、顔が引き攣ってますけど大丈夫ですかー?

勝はと言うと...見とれていた。よく見ると巨πに。

とりあえずここは俺が話すか...

「えーっと、これから冒険者になろうと思っているんですが、何か初心者にオススメのアイテムとかってありますか?」

勝の時とはちがって、ちゃんとした笑顔で対応してくれた。

「そうね...魔力を回復するためのアイテムとかは持っているのかしら?」

「武具屋で、魔力の指輪を買いました。」

「なら、体力回復用にリトルヒールポーションなんてどうかしら?10個セットで大銅貨1枚よ。」

なるほど。確かに体力回復用のアイテムはあった方がいいな。

「じゃあ、それ3セットください!」

「毎度、ありがとう!」

俺はお金を払って、未だに見とれていた勝を引っ張ってここを出た。

店を出ると、勝はボケーッとしていたが、俺はもう気にするのも疲れたので、見なかったことにする。

そして俺達は今日の目的地、冒険者ギルドについた。

中に入ると、右手側にはカンウターが、左手側には机と椅子がたくさん置いてあった。正面では、食べ物や飲み物が買えるみたいだ。

俺達は迷いなく右手側に向かっていく。
そして、カウンターの前にいる受付嬢さんに話しかけに行く。

「あの、冒険者登録をしたいんですが...」

「はい!新規登録ですね!では、こちらの項目を埋めていただけますか?」
受付をしてくれたのは、14歳くらいだろうか、元気な女の子だった。

「はい、ありがとうございます!では次に、この水晶に手を触れていただけますか?」

その前に聞いておかなければ...
「あのー、その前に聞きたいことがあるんですが...」

受付嬢は、突然の質問だったが答えてくれるようだ。

「はい、なんでしょう?」
「普通の人なら、初期の戦闘力はどのくらいなんですか?」

少し迷った後にこう言う。

「そうですねぇ...普通の人ですと、初期値は2桁に届かないくらいでしょうか...伝説となった、勇者様の初期値は300を超えていたといわれています。2桁に行けばかなり優秀な人ですよ!あ、でも、2桁に行かなくても、レベルを上げれば戦力は上がるので、低くても気にする事はないですよ!」 

なるほど、やはりレベルが上がるのと同時に上がっていくんだな。

「あと、レベルの他に冒険者ランクというものがあります。これは、今の自分の実力がどのくらいなのかを知るときにとても便利です。1番下はGランクから始まり、次にFランク、Eランク...と上がっていき、Cランクで1人前とされています。Aランクになると、王都に招待され、国王直々に表彰されます!Aランク目指して頑張ってくださいね!」

なるほど、たしかにこのランク制度はいいな。そしてこの話を聞いて、気になったことが。

「Aランクの上はあるんですか?」
「一応あるにはありますが...確か、Sランクがあります。その上がSSランクですね。SSランクになると、国王の側近になったり、貴族になれたりします。ですが、今の国王の側近はSランクだったはずなので、SSランクはあまりいないのでしょう。」

なるほど...

「受付嬢さん、色々とありがとう。」
「いえ。仕事ですので。」
そう言ってはにかむ受付嬢さん。可愛いな。

リリィからすごく目線を感じる気がするが、気のせいだろう。

そして、俺と勝は水晶に手を置いた。

置いてから気づいた。神の加護どうなるの!?表示されたらまずい...

名前︰大平圭吾
種族︰人間
年齢︰16
スキル︰生の歯車
神の加護︰武神  剣神   経験神

戦闘力︰2000・Lv4
冒険者ランク︰S

HP︰1700/1700
MP︰300/300

力︰1200
防御︰1000
敏捷︰900
体力︰1200
魔力︰200
運︰800


名前︰宮川勝
種族︰人間
年齢︰16
スキル︰生の歯車
神の加護︰魔法神   召喚神   想像神

戦闘力︰2000・Lv4
冒険者ランク︰S

HP︰600/600
MP︰1600/1600

力︰300
防御︰600
敏捷︰1400
体力︰700
魔力︰1700
運︰500


...神の加護が書いてあった。
終わった...

受付嬢を見ると...

「........................」

絶句していた。その後、

「しばらくお待ちください、ギルドマスターをお呼びします。」

そう言って奥に引っ込んで行った。

「「........................」」

俺と勝も絶句である。受付嬢の対応の変わりように。

しばらくすると、ギルドマスターがでてきた。個室に案内されるようだ。登録を手伝ってくれた受付嬢も一緒だ。嫌な予感しかしないが、とりあえずついて行くことにした。



コメント

  • ノベルバユーザー601496

    ステータス設定の細かさに絶句しました。
    ここまでのストーリーもしっかりしてるなと思えてスゴイと思いました!

    0
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