チート×異世界転移=最強・・・?
第5話 初めての街
俺達が街に入ると、そこは中世ヨーロッパのような感じの街だった。規模はそれなりに大きく、人口は1万人程、と入口の看板に書いてあった。規模の割には人口が少ない印象だ。
だが、それもそうだろう。第一、ここは魔物がいる世界。人間が魔物に殺されて減っていくので、地球に比べて人口も少ないだろう。
そしてさすが異世界、やはり獣人もいるらしい。
定番の犬耳、猫耳はもちろん、うさ耳やネズミ耳などの種類の獣人もいた。
「見て見て!圭吾!獣耳がたくさん!ワクワクするね!」
「ああ、この世界には獣耳がいるのか...ちなみに勝はどんな耳が好きだ?」
「えー?僕はねぇ...」
などと好みについてや、目に入ってくる情報を共有していると、宿屋らしきところの前で客引きしている猫耳の少女がいた。
「宿屋に泊まっていきませんか!? うちの宿屋はサービスも良いし、部屋も良いです!良ければどうですかー!?」
だが、振り向く者すらいない。少しかわいそうだ。
勝も同じことを思ったらしく、
「あの猫耳の子が客引きしている宿屋に泊まらない?」
と、提案してきた。
特に反対する理由もないので、そのまま猫耳の少女の方に向かっていく。
少女もこっちに気づいたらしく、
「宿屋です!良ければどうですかー!?」
と客引きをしてきた。よく見るとうっすらと目に涙が溜まっている。
客引きが出来ないとなにかされるのだろうか... とりあえず、その少女に話しかけてみる
「宿屋を探しているんだけど、案内してもらってもいいかな?」
少女は文字通り目を輝かせて、嬉しそうな表情で俺達を案内してくれた。
猫耳ということに気を取られていたが、この少女は中々可愛い。可愛いからこそ客引きをしているのだろうか。
そして宿屋の前まで案内してもらった。
「旅のお方、うちの宿を選んで下さり、ありがとうございます! 精一杯おもてなしをさせて頂きますので、どうかごゆるりとおくつろぎ下さい。」
少女はそう言って、紙とペンを出てきた。
「ここにお二人の署名と、希望する部屋数、など、ここにある項目を全て埋めていただけますか?」
「分かりました。」
俺はそれだけ言うと、勝の分も合わせて書き始めた。
3分後、俺が書き終えると、その少女は笑顔で「ありがとうございます」と言い、部屋に案内してくれた。料金は後払いで良いそう。
何日間までなら泊まってもいいのか、と聞くと、特に規定は無いそう。ただ、最高でも1週間ごとにその分のお金を払って貰うらしい。そして、1週間の代金は2人で、朝夕ご飯付きで大銀貨2枚なのだそう。
...金貨30枚はかなりの大金なんだな...
そして少女から、朝ごはんの時間や夜ご飯の時間、宿を使用するにあたっての注意などを聞かされた。
俺達は今日一日で色々あったこと、時刻も太陽が沈んだくらいの時間だったことから、部屋に入ると直ぐに、それぞれ布団に入った。
朝は、太陽が登ると自然と目が覚めた。
地球では、目覚ましがないと起きれなかったのに...
勝は俺よりも先に起きていて、身支度をしていた。
俺に気づくと、おはようと笑顔で言った。
もし俺が女なら、その笑顔でハートを撃ち抜かれていたかもしれないが、俺は男だしそっち系でもないので可愛い、とだけしか思わなかった。
そして、朝食までの時間、少し今後について話し合った。
「さて、これからどうする?とりあえずお金を稼ぐ方法は確保したいが...」
「うーん、ラノベでよくある冒険者ギルドみたいな所はないのかな...?」
「よし、じゃあそこを探してみるか。」
「おっけー!じゃあとりあえず今日は街の探索だね!」
「いや、まてよ...リリィに案内してもらえば効率がいいんじゃないか...?」
「うーん、確かにそうだけど...」
勝は乗り気ではない。何故だろう...そっちの方が効率がいいはずなのに...
「まぁ、圭吾がそう言うならそれでいいよ。リリィに案内してもらおう。」
そして朝食の時間になったので、下に降りるとリリィが食事の用意をしていた。
「おはようございます!ケーゴさん、ショウさん!」
「ああ、おはようリリィ」
俺はとりあえず返しておいたが、勝は無視だ。これからリリィに頼みたいことがあるって言うのに...
「今日の朝食のメニューは、パンに海鮮サラダ、コーンスープだよ!ゆっくり食べてね!」
「なぁリリィ、ちょっといいか?」
「はい?なんでしょうかケーゴさん?」
「実は、リリィにこの街のことを案内して欲しいんだよね。報酬は出すから。」
「そういうことでしたら任せてください!報酬は結構です! 今、女将さんに言ってきますね!」
「え、いや、ちょっとまって」
「この宿を出る時に受け付けで私を呼んでください〜」
そう言うと奥に引っ込んでいってしまった。行動が早いな...
朝食が冷めてしまうので、食べ始める。正直、この世界の食文化はあまり進んでいないようだ。
いつか地球の料理を作りたいな、と思いながら、朝食を食べ、部屋に戻った。
だが、それもそうだろう。第一、ここは魔物がいる世界。人間が魔物に殺されて減っていくので、地球に比べて人口も少ないだろう。
そしてさすが異世界、やはり獣人もいるらしい。
定番の犬耳、猫耳はもちろん、うさ耳やネズミ耳などの種類の獣人もいた。
「見て見て!圭吾!獣耳がたくさん!ワクワクするね!」
「ああ、この世界には獣耳がいるのか...ちなみに勝はどんな耳が好きだ?」
「えー?僕はねぇ...」
などと好みについてや、目に入ってくる情報を共有していると、宿屋らしきところの前で客引きしている猫耳の少女がいた。
「宿屋に泊まっていきませんか!? うちの宿屋はサービスも良いし、部屋も良いです!良ければどうですかー!?」
だが、振り向く者すらいない。少しかわいそうだ。
勝も同じことを思ったらしく、
「あの猫耳の子が客引きしている宿屋に泊まらない?」
と、提案してきた。
特に反対する理由もないので、そのまま猫耳の少女の方に向かっていく。
少女もこっちに気づいたらしく、
「宿屋です!良ければどうですかー!?」
と客引きをしてきた。よく見るとうっすらと目に涙が溜まっている。
客引きが出来ないとなにかされるのだろうか... とりあえず、その少女に話しかけてみる
「宿屋を探しているんだけど、案内してもらってもいいかな?」
少女は文字通り目を輝かせて、嬉しそうな表情で俺達を案内してくれた。
猫耳ということに気を取られていたが、この少女は中々可愛い。可愛いからこそ客引きをしているのだろうか。
そして宿屋の前まで案内してもらった。
「旅のお方、うちの宿を選んで下さり、ありがとうございます! 精一杯おもてなしをさせて頂きますので、どうかごゆるりとおくつろぎ下さい。」
少女はそう言って、紙とペンを出てきた。
「ここにお二人の署名と、希望する部屋数、など、ここにある項目を全て埋めていただけますか?」
「分かりました。」
俺はそれだけ言うと、勝の分も合わせて書き始めた。
3分後、俺が書き終えると、その少女は笑顔で「ありがとうございます」と言い、部屋に案内してくれた。料金は後払いで良いそう。
何日間までなら泊まってもいいのか、と聞くと、特に規定は無いそう。ただ、最高でも1週間ごとにその分のお金を払って貰うらしい。そして、1週間の代金は2人で、朝夕ご飯付きで大銀貨2枚なのだそう。
...金貨30枚はかなりの大金なんだな...
そして少女から、朝ごはんの時間や夜ご飯の時間、宿を使用するにあたっての注意などを聞かされた。
俺達は今日一日で色々あったこと、時刻も太陽が沈んだくらいの時間だったことから、部屋に入ると直ぐに、それぞれ布団に入った。
朝は、太陽が登ると自然と目が覚めた。
地球では、目覚ましがないと起きれなかったのに...
勝は俺よりも先に起きていて、身支度をしていた。
俺に気づくと、おはようと笑顔で言った。
もし俺が女なら、その笑顔でハートを撃ち抜かれていたかもしれないが、俺は男だしそっち系でもないので可愛い、とだけしか思わなかった。
そして、朝食までの時間、少し今後について話し合った。
「さて、これからどうする?とりあえずお金を稼ぐ方法は確保したいが...」
「うーん、ラノベでよくある冒険者ギルドみたいな所はないのかな...?」
「よし、じゃあそこを探してみるか。」
「おっけー!じゃあとりあえず今日は街の探索だね!」
「いや、まてよ...リリィに案内してもらえば効率がいいんじゃないか...?」
「うーん、確かにそうだけど...」
勝は乗り気ではない。何故だろう...そっちの方が効率がいいはずなのに...
「まぁ、圭吾がそう言うならそれでいいよ。リリィに案内してもらおう。」
そして朝食の時間になったので、下に降りるとリリィが食事の用意をしていた。
「おはようございます!ケーゴさん、ショウさん!」
「ああ、おはようリリィ」
俺はとりあえず返しておいたが、勝は無視だ。これからリリィに頼みたいことがあるって言うのに...
「今日の朝食のメニューは、パンに海鮮サラダ、コーンスープだよ!ゆっくり食べてね!」
「なぁリリィ、ちょっといいか?」
「はい?なんでしょうかケーゴさん?」
「実は、リリィにこの街のことを案内して欲しいんだよね。報酬は出すから。」
「そういうことでしたら任せてください!報酬は結構です! 今、女将さんに言ってきますね!」
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久留米天狗
#5話、『宿屋に止まらない?』のトマラナイは、『泊まらない』ですね