幼女に転生した俺の保護者が女神な件。
27話 風呂で初体験
脱衣所にやってきて、早速俺はサラとアイリに服を剥ぎ取られた。
「シンシアちゃん肌白いねぇ……」
「ね、クビレてるけどぷっくりもしてるし、お尻も可愛いよね」
「……」
3人とも裸になっているのだが、俺はその2人にまじまじと裸を観察されている。
アイリの身体は結構引き締まっていた。普段はクールなだけではなく、筋肉もそれなりについている。腹筋は割れているし、足なんて細いのに筋肉が付いているというのが分かる。
キュッとしていて小さなお尻、胸……俺はもうこれ以上観察できない。
「それじゃ行こうね〜!」
「シンシアちゃんとお風呂っ……」
これさえ……これさえ耐えれば俺は平穏な生活に戻れる。今はただ、脳死して風呂を楽しむしかないのだ。
脱衣所から出ると、子供用プール二つ分くらいの狭い湯船。壁に1人用の鏡。上を見上げれば夜空が広がっていた。
「1人用だから小さいね」
「シンシアちゃんの身体洗いましょう。サラ先生」
アイリに身体を持ち上げられた瞬間、俺は覚悟した。勿論精神的に死ぬ覚悟である。
◆◇◆◇◆
美人2人が一緒に俺の身体を洗う。なんと幸せな事だろうか。俺が幼女でなければな……。
サラとアイリは、俺の身体を洗いながら色んな部位の触り心地を楽しんでいた。その手つきはとてもイヤらしく、確実に俺を擽って反応を楽しもうとしている。
「あ、サラ先生っ」
「ん?」
「────」
「──」
何を話しているのか聞こえないが、確実に2人は何かを企んでいる。一体何をするつもりなん──
「前の方も洗おうね〜!」
突然、サラの腕が背後から前の方へ伸びてきた。そしてサラの大きくて柔らかな胸が背中、肩に乗っかり感触と重みがリアルに伝わる。
「はうっ……」
サラの手は俺の胸から股まで、隅々までしっかり洗い始めている。肌が傷つかないよう素手なのだが、それが余計に擽ったい。
「ん……んっ……」
「っ────!」
鏡を見ると、背後にいるアイリが両手で顔を抑えて悶えていた。顔を真っ赤にしているところからするに、確実に俺の反応で興奮している。クソが。
俺だってこんな事したくない。声なんて我慢してるのに擽ったくて出てしまう。全て敏感な幼女の身体とサラが悪い。
「っ! あぅっ」
と、その時だった。
今までの擽ったさが突然、快感となって腰の辺りから頭のてっぺんまでを稲妻のように走った。
「シンシアちゃんっ!?」
「どうしたの!?」
擽られるのが快感? 有り得ない。
しかし、その快感は波のように身体を襲い。その度に全身はビクンと痙攣し、視界が白くチカチカしはじめた。
「っ────」
股から何かが流れていく感覚がある。漏らしたのか。
それを気にすることなどできず、今まで出したことのないような声を上げて意識を失った。
──────
────
──
しばらくして目を覚ますと、目の前にはサラとアイリが心配そうな顔で俺を見つめていた。
「ここは……」
「まだ銭湯だよ。……大丈夫?」
「ごめん」
正直俺でも何が起きたのか分かっていない。ただ擽ったかったのが、何故突然……。でも、気持ちよかったな……。
「シンシアちゃん本当にごめんっ!!」
「うぉっ、そこまで謝らなくても」
サラが土下座してきた。サラはただ身体を洗っていただけではないのか?
「わ、私……シンシアちゃんがどんな反応するのか気になっちゃって、本当はあそこまでするつもりは無かったんだけど……シンシアちゃんあまりにも敏感で可愛くって……気づいたらシンシアちゃんに魔法で──」
「えっと…………この話はもうやめようか。風呂入ろ」
これ以上は色々と行けない気がする。うん、誰とは言わないけど皆に謝りたい。読者さん。
どうやらサラは理性を失って今の行動に走ってしまったようだ。
◆◇◆◇◆
再び身体を軽く洗った後、俺達は湯船に浸かって外の綺麗な景色を眺めていた。
しかし俺はさっきの感覚が忘れられないでいて、まだボンヤリしている。
「ここから街が見えるんだね〜」
「まだ働いてる人がいるんですね」
ここは1人用の露天風呂、といったところだろうか。他の生徒は普通の銭湯を使っているんだろうな。
ふと下を見下ろすと、なんとそこに生徒達が入っている風呂が見えるではないか。
大勢の生徒が湯船に浸かっていたり、身体を洗っていたりする。1枚の壁で仕切られている男風呂と女風呂を、この位置からなら両方とも見ることが出来る。
それにここは明かりが少ない為、下から見上げても気づかれないだろう。
「男共、覗こうとしてるね」
「シンシアちゃんあそこに行かなくて良かったね」
「シンシアちゃんは私達の物だからね」
あぁ……そういえば忘れていた。俺にとってこの2人は危険人物だった。さっきの事もそれさえ覚えていれば回避できたはず。警戒心が足りなかった。
これ以上自分の身を危険に晒すわけにはいかない。
「俺もう上がるわ。二人共ゆっくりしてていいよ」
「「えっ?」」
「……」
2人が聞き返しただけなのに、その一言に様々な意味が込められているような気がして、脱衣所へ向かっていた足が止まる。
「……な、何か問題でも?」
「もっとゆっくりしようよ。おいで」
「女の子達の裸興味あるでしょ?」
これは俺が可愛いから2人が誘っているだけである。だから俺は可愛いなんて思われたくないんだ。
ここは1度冷たく接して、女の子モードになっている2人を元に戻さないといけない。
「どうでもいい。先帰ってる」
俺はその後の2人の声を無視して、脱衣所に戻って服を来た。
「……ちょっとだけ」
流石に罪悪感がある為、2人の話を盗み聞くことにした。扉に耳を当てて意識を集中させる。
「やっぱり怒ってるのかな」
「私達少しシンシアちゃんの迷惑を考えてなかったかもしれません……」
「そっ……か、シンシアちゃん迷惑してるんだ。そうだよね、私達がシンシアちゃんに一方的に──」
……俺が正しいんだろうけど、2人の悲しそうな話聞いてると更に罪悪感に包み込まれそうだ。
俺は1人で部屋に戻った。
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