俺は5人の勇者の産みの親!!

快晴シャリラ

第30話 メロちゃんのヒミツ

 
 メロは走った後だからなのか、キャミソールで覆われた二つの肉の塊の間に汗が吸い込まれて行く。
 そんなにおっぱいが大きくないはずなのに、服を着るだけでここまでエロくなるのは……。

 俺は胸元のホクロをじっと見つめていると、すぐにメロの顔が出てくる。

「聞いてるんですか? 私の正体、気づいているものかと思ってましたよ!」

 俺は少しだけ腰を後ろに下げる。
 ちっぱいってのは一つの属性であり、美術であり、遺産である。
 カノンとは違う形で膨らみ、ポッチが服の上から透ける事でその真価を発揮するのだ。
 特に小さな谷間から覗く小さなピンク色の出っ張りがチラリと見えるとこれはなんとも……!
 素晴らしい、俺はやはり変態なのだろう。
 モゾモゾ。

 何だろう、メロって結構可愛くね?
 テルとは違う色気というか……アダルトチルドレンというか……。

「……いや、気づかないだろう普通! で、メロはどこの王女なんだ?」

「え、王女? 何の話ですか?」

 メロは頭の上にクエスチョンマークを浮かべると、さらにちっぱいをプルプルとぶら下げて俺に詰め寄る。
 ブラはつけんのか、お前も一様大学生だろが!

 それにしても谷間の奥に、何かが見える。
 垂れた胸の間から、ヘソが見えるのか?!
 俺はどうやら彼女の形を見誤っていたのか、結構大きかった!

「いや、だってメロって俺とセックスするために来たんだろ? 王女以外に誰がいるんだよ?」

 俺はぽかんとしながら、メロの目を見つめる。

 バチンッ!!

 あっ。

 今日で何回叩かれたのか、遠心力にはだんだん慣れて来た。
 頰にまたも紅葉を作る。

「ばばば、ばば、バカじゃないですか?! 何であなたとエッチしなきゃいけないんですか! 変態ですか! 変態ですね! 証拠写真とります!」

「あぁ、まてまてまて! じゃぁ、メロは何者なんだよ!」

 俺は顔の前に腕を振って写真を撮らせない。

 カノンのエロ画像があるんだ!
 証拠写真を買い取れだなんて、死んでも言わせてたまるか!
 これ以上金は払えない!!!!

「……そうですね。別にいいですよ、正体を教えても。あなたが異世界関係の話を理解していることはアリアから聞いてますし」

 そういうと、ザバッとマントを払うような立ち振る舞いを見せる。

「私の名前は、『ヨハン・メロディアス・トッカータ』!! 最高にして最強の魔王直属の戦闘幹部、トッカータです!! どうですか、この私の禍々しさは! あっはっはっはぁ!!」

 ……。

「えっと、厨二病かな?」

「違いますよ! 本当ですって!」

 俺はわざとらしく目を細めて彼女の目を見つめると、彼女は俺の胸倉に掴みかかり、頭をブンブンと振られる。

「見てください! 私の目を! どうですか、ちゃんと魔族の血が通っている証拠に少しだけ黒目が赤いでしょう?!」

「なぁ訳ねぇだろ! 魔王幹部だと?! 俺らの大敵じゃねぇかよ! なんで学校でのんびり暮らしてんだ! あと、アリアと繋がってる時点でおかしいだろ!」

 俺は胸倉を掴まれながら、メロの体をちらりと見る。

 見下ろす先には、メロの瞳。
 そして、への字口。
 そして、谷間。

 メロ、可愛い。
 なんか、妹と話してるみたいだ。

「なるほど、信じられないのですね。では、私の昔の姿を見せてあげましょう。ほら、この画像です」

 カメラのボタンをクリクリと回しながら、俺の目の前に差し出す。
 と、そこにはあたりが真っ赤になって、人間の肉が飛び散った画像を見せられる。
 その真ん中にいるゴキブリみたいな虫が人間の頭に噛み付いて、脳をちゅるちゅると吸ってニヤリと笑っているようだ。

「えっと……これは、何のグロ画像ですか?」

「私ですよ、わ・た・し! 数十年前の私です! 聖王軍に圧勝した時に撮ってもらった写真です! ほら、右手の手のひらに何人も人間が死んでいるでしょう! これ、私の必殺技なんですよ〜」

 俺はその画像をマジマジ見て、内臓がぐっちゃぐちゃになって目を開いている兵士を眺める。
 感心したのか、感嘆の声をあげる。

 ほぉー。

 すげえな。
 よし。

 逃げるか。

 俺は全速力でメロから走り去る!

「あっ、ちょっと!」

 えっ! 嘘だろ! マジかよ!
 ガチじゃん、人死んでるじゃん!
 幹部やん、なにこの状況!

「季本! 大丈夫ですって! 私はもう悪魔稼業は引退したんです! この次元に来てもう何十年間も人を食べてませんから!」

「信じられるかバカっ! 幹部だぞ! お前、ゴキブリみたいな見た目だっただろうが!」

「違います、ゴキブリじゃないです、カマキリです! 可愛いでしょう? カマキリ! 可愛いですよね? だから私は人間の姿も可愛いんですよ! ほら、可愛いですよね?」

「わぁ! 来んなゴキブリ!」

 全速力で追いかけてくるメロは、先ほど逃げていた時よりも格段に早い。
 野生の本能なのか、追われるよりも追う方が早いってか!?

「うわっ、離せよ! 死にたくない!」

「殺しませんし、殺せませんよ! 私はもうあの殻を捨てて、完全な人間になったんです!」

 そういうと、カメラをぐるぐると回して、画像を見せる。

「はい、これが脱皮した時の写真です! カマキリの姿から、ちゃんと人間の女の体になってるでしょう!!」

 リュートは目を細めながらその画像を見るが、すぐにその画像に食いつく。

 おひよぉ! メロの全裸じゃん!
 あ、クッソ!ちょうどいいところに煙があって見えない!
 漫画かよ!!!!

「あ、ちょっと季本! 私の裸を凝視しないでください! 大事なのは脱皮したところなんですから!」

 メロはパッとカメラを取ると、すぐに電源を切る。

 あー、もうちょいで見えたのに。

「と、言うわけで、私はもう人間です! 脱皮もしないし、人間とも交尾できます! 交尾した後も人間は食べません!」

 胸を張ってふふんと鼻を鳴らす。
 いや、当たり前だから。

「まぁ、もうメロには害がないとしよう。ちなみに、ああいう画像は誰が撮るんだ? 自撮りでもないだろ?」

「あ、よくぞ聞いてくれました! 私には、お兄ちゃんがいるのです! 『ヨハン・ガルダ・フーガ』!! カッコいいお兄ちゃんです! お兄ちゃんがいつも記念撮影をしてくれるので、助かっています!」

 メロは手と頭を振って兄貴がどれだけかっこいいかを表現するが、またも俺は引っかかる。
 記念写真は兄貴がするのか?

「そういやさ、ハメ撮りは自分でしたのか?」

「いいえ! お兄ちゃんに頼みました! 他に誰が撮るんですか!」

 へぇ〜。

 なるほどな。

 とんでもお兄ちゃんだって事は、理解できた気がする。
 やっぱ、魔人ってぶっ飛んだやつばっかなんだな。

 ……メロのハメ撮りの写真なら万単位でも買ってもいいかもしれない。
 いやいや、俺はカノンがいるから要らねえっての!
 って、心の中で葛藤していた。

 つづく。

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