学園のアイドルと同居することになりましたが・・・
シーペイペイ
彼女の登場に教室は静まり返っていた…
その美しさ…
空前絶後…
さっきまでの騒がしさは一瞬で消えてなくなり、逆に隣の教室から先生の声が響いてくるのが判るほどだった。
その輝く笑顔…ここでは百万ドルの笑顔とでも言っておこう。そんな彼女が自己紹介を始めた。
「私の名前はシーペイペイです。日本は初めてですのでよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げるとニッコリとほほ笑んだ彼女に男子諸君は、完全に心を打ち抜かれていた。特に男子諸君は、学園のアイドル、沙織さんが結婚したこともあって、この百万ドルの笑顔にズキュン!!と心を奪われたに違いない。そんな状況で彼女の自己紹介も終わった後に事件が起きた。
それは、彼女が俺の横の女の子の所までやってきて、にっこりと百万ドルの笑顔で隣の女の子に語りかけた。
「私、ここに座りたいんですけど…」
「…」
無言で彼女の言葉に頷いた隣の女子、ちなみに名前は、川合さん、学校ではかなり成績が良く友達も多いのだが容姿はごく普通の女の子である。そんな女の子がシーペイペイの百万ドルの笑顔の前に、NOとは言えるはずもない。もし、現時点で嫌などと言うと、男子から総スカンを食らうと本能的にそう感じたに違いない。そして、そのことが原因となって、”ともだち”からも見放されるとも、だから、彼女は自ら申し出たのだった。
「センセー私、あそこの席に移りたいんですけど…」
「いいぞ!!移りなさい」
事なかれ主義の里中先生、担任なんだけどこの間の沙織さんとの事件以後、俺に対しては全く触れようとしない。しかも、妊娠したという噂に至っても、全く触れようともしない。学校側は完全に無視を決めているようだ。一方、沙織さんの鶴の一声で沙織ファンクラブ極左派、通称、サオカイダが、妊娠騒ぎが嘘でありそのような言動を行う者へのは正義の鉄槌がおりるであろうと声明を発表したがこのことが後で事件を起こすことに…
話は元に戻って…俺の横に座ったシーペイペイは
「よいしょ!!」
机を俺の横にくっ付けてきた。
「恵君!!教科書まだだから見せてね♡」
その言葉によって、クラス中の視線が集中したのは言うまでもなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇・・・・・・・◆◇◆◇◆◇◆◇
「どういうことだ?」
「何故、立原の名前を知っているんだ…」
などと、授業中にもかかわらずひそひそと声がしている。そして、
「静かに!!」
教師の一言でみんなは一斉に黙って俯いた。そして、机の下でスマホをいじっている。この時点ですでにシーペイペイは学校中の話題になっている。自己紹介の中で彼女は、中国出身でアメリカに住んでいたことを話をしていて、多分、スマホで拡散されているに違いなかった。そして、俺はというと…横のシーペイペイちゃんに困っていた。
「ふーん…そうなんだ…」
とか言いながら、体を寄せてくる
「恵君って…やさしいのね…好きになっちゃいそう…」
何処からともなくバキっパキっとシャーペンの芯が折れている音がしている。完全に俺はアウェーの世界に入ったに違いない。すると…
キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪
終業のベルが鳴ると他のクラスの男子たちが押し寄せてきて山のような人だかりに、俺達のクラスはかつてないほどの人数でごった返していた。そして…
「やべぇ!!まじ!!かわいい!!」
「これほどは…」
とか言っている連中がいたんだけど、やがて直ぐに黙りこんだ。やがて、その人の山は後ろからまるで自動カーテンの如く道が出来上がってきた。その中心には沙織さんがいて、俺のところまでやってきた。
「めぐみくん…一緒に帰りましょ…」
するとシーペイペイも負けじと
「恵君!!私と一緒に帰りましょ!!」
こうして、二人に両手を取られた俺…周りの強烈な視線が…
久しぶりの公開です。遅くなって申し訳ございません。
色々と忙しいので…
その美しさ…
空前絶後…
さっきまでの騒がしさは一瞬で消えてなくなり、逆に隣の教室から先生の声が響いてくるのが判るほどだった。
その輝く笑顔…ここでは百万ドルの笑顔とでも言っておこう。そんな彼女が自己紹介を始めた。
「私の名前はシーペイペイです。日本は初めてですのでよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げるとニッコリとほほ笑んだ彼女に男子諸君は、完全に心を打ち抜かれていた。特に男子諸君は、学園のアイドル、沙織さんが結婚したこともあって、この百万ドルの笑顔にズキュン!!と心を奪われたに違いない。そんな状況で彼女の自己紹介も終わった後に事件が起きた。
それは、彼女が俺の横の女の子の所までやってきて、にっこりと百万ドルの笑顔で隣の女の子に語りかけた。
「私、ここに座りたいんですけど…」
「…」
無言で彼女の言葉に頷いた隣の女子、ちなみに名前は、川合さん、学校ではかなり成績が良く友達も多いのだが容姿はごく普通の女の子である。そんな女の子がシーペイペイの百万ドルの笑顔の前に、NOとは言えるはずもない。もし、現時点で嫌などと言うと、男子から総スカンを食らうと本能的にそう感じたに違いない。そして、そのことが原因となって、”ともだち”からも見放されるとも、だから、彼女は自ら申し出たのだった。
「センセー私、あそこの席に移りたいんですけど…」
「いいぞ!!移りなさい」
事なかれ主義の里中先生、担任なんだけどこの間の沙織さんとの事件以後、俺に対しては全く触れようとしない。しかも、妊娠したという噂に至っても、全く触れようともしない。学校側は完全に無視を決めているようだ。一方、沙織さんの鶴の一声で沙織ファンクラブ極左派、通称、サオカイダが、妊娠騒ぎが嘘でありそのような言動を行う者へのは正義の鉄槌がおりるであろうと声明を発表したがこのことが後で事件を起こすことに…
話は元に戻って…俺の横に座ったシーペイペイは
「よいしょ!!」
机を俺の横にくっ付けてきた。
「恵君!!教科書まだだから見せてね♡」
その言葉によって、クラス中の視線が集中したのは言うまでもなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇・・・・・・・◆◇◆◇◆◇◆◇
「どういうことだ?」
「何故、立原の名前を知っているんだ…」
などと、授業中にもかかわらずひそひそと声がしている。そして、
「静かに!!」
教師の一言でみんなは一斉に黙って俯いた。そして、机の下でスマホをいじっている。この時点ですでにシーペイペイは学校中の話題になっている。自己紹介の中で彼女は、中国出身でアメリカに住んでいたことを話をしていて、多分、スマホで拡散されているに違いなかった。そして、俺はというと…横のシーペイペイちゃんに困っていた。
「ふーん…そうなんだ…」
とか言いながら、体を寄せてくる
「恵君って…やさしいのね…好きになっちゃいそう…」
何処からともなくバキっパキっとシャーペンの芯が折れている音がしている。完全に俺はアウェーの世界に入ったに違いない。すると…
キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪
終業のベルが鳴ると他のクラスの男子たちが押し寄せてきて山のような人だかりに、俺達のクラスはかつてないほどの人数でごった返していた。そして…
「やべぇ!!まじ!!かわいい!!」
「これほどは…」
とか言っている連中がいたんだけど、やがて直ぐに黙りこんだ。やがて、その人の山は後ろからまるで自動カーテンの如く道が出来上がってきた。その中心には沙織さんがいて、俺のところまでやってきた。
「めぐみくん…一緒に帰りましょ…」
するとシーペイペイも負けじと
「恵君!!私と一緒に帰りましょ!!」
こうして、二人に両手を取られた俺…周りの強烈な視線が…
久しぶりの公開です。遅くなって申し訳ございません。
色々と忙しいので…
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