学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

閑話 エトセトラ

シーペイペイ目線

私の名前はシーペイペイ

おじいさまの命令で目の前にいる立原恵と結婚することになった。見た目パッとしない男の様だが、その横には奥様面をした女の子がいる。認めたくないが可愛い…けど、私には自信がある彼女より上だという。しかし、この軟弱な男と結婚しろというおじい様の気がしれない。古くからの友人の子供とか…
しかし、おじい様には逆らうことはできない。

本国で屈指の実力者…

一族の長であるおじいさまに逆らうことはできないのだ。しかし、この軟弱そうな男と結婚とは、ま…今住んでいる場所よりは安全なのだとか、この間も事故直前で何とかなったことを思い出すと最善の策かもしれない。
ま…いずれは、結婚するんだから…
この国にはおじいさまの息のかかった人たちがこの地域だけで100人はいると聞いている。しかも、私を守ってくれるという。だから、恵さんに言ってみた。

「近くののコンビニで身の回りの物買いたいんだけど」

「え?」

そう驚いたけど、彼はすんなりと一緒に来てくれた。何故か、あの女、沙織とその妹紗耶香がついて来たけど、そんなことはどうでもいい。私が知りたいのはおじいさまが言ったことの真相だった。

「いらっしゃいませ~!!」

訛りがある日本語、発音のところどころがきつい。日本人ではないことは間違いない。そして、彼女のネームプレートを見るとカタカナで”チョウ イオン”と書いてあった。そして、私は、シャンプー・リンス・石鹸と言ったものをここで買うとレジでそのチョウが私の応対をした。

「ペイペイ様。超紫龍でございます」

中国語で話をしてきたので、他の人には全く分からない。

「ご苦労」

「有難き。お言葉…」

こうして、私は連絡員とのコンタクトをすましたのだった。



沙織視点…

あの女、何なのよ!!いきなり現われて婚約者だなんて、亮さんの言葉を思い出すと腹が立つ。本来は私は亮さんか恵君のどちらかと結婚できるはずなのよ。しかも、本人は死亡…ってどうなっているのよ。

心が泣き止む前に大どんでん返しという思いで一杯なんですけど、しかも、恵君も恵くんよ。なぜ?簡単に受け入れるのよ。本当に、自分の部屋まで明け渡すなんて…

「親父の遺言だから…」

寂しそうに言わないでよ。

私はどうなるのよ!!

心の叫びは誰にも届かない…

しかし、ペイペイは、中国人の強さなのか、ドンと動じることすらない。手ごわすぎるわ…

結局、言い合いをする前に、既に結論は決まっていた。だから、普通のコメディーのような大騒ぎはしなかったんだけど、悔し過ぎる。
だから、彼女がコンビニに行くと聞いて、ついてきた。

やりたくないけど…

そうせずにはいられなかった。



 

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品