学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

そんな…

「大連以来だな~」

目の前にいるのはMr.シー、中国の権力者1人なのだが、20年くらい前までは、大連に勤務していた官僚の1人でしか過ぎなかった。そんな彼と出会ったのは、俺が日本企業の誘致案件を彼の元に話をしにきた時だった。そして、打合せ後、当時、軍が経営していた地下キャバレーでの彼と懇意になり、今に至る。

「Mr.シー、どうしたんだい?そんな懐かしいこと言って」

「君が上海にいると聞いて会いたくなったんだ」

その後、彼は、出世の階段を駆け上り現在の地位にいる。

「それはそれは、感謝の極み。しかし、相変わらず乱暴だな」

「ハハハ、これしか方法はなかったんだ。まぁ、ゆるしてくれ、それよりここへ呼んだのには、折り入って頼みがあるからだ。」

「何でしょうか?」

Mrシーは一枚の写真を見せた、若くかわいらしい少女の写真だ

「この方は?」

「ん?秘密だが孫娘だ。今、アメリカにいる」

「で?このお孫さんをどのようにしろと」

「日本でかくまってほしい」

「は?」

「最近、アメリカも物騒になってきてな」

「確かにそうですが」

「彼女の名はシーペイペイ17歳だ。現在、アメリカの大学院にいる。心配するな日本語もペラペラだ」

「しかし、こんな美人、直ぐに見つかりますよ」

「わかっている。だから、君に頼むんだ」

「しかし、どうやって」

「君の妻にしてくれ」

「は?」

「日本国で結婚しても、中国では独身のままだ」

「でも・・・俺、結婚しているし」

「そうか、だったら君の息子と結婚出来ないか」

「それは可能かと」

「そうか、それとこれは極秘任務だ。だからあるものを準備している。それは、君に新しい日本国籍だ」

「MRシーそれは、どういうことだ?」

「悪いが、君には死んでもらう」





外務省から連絡が入って来た。これまでは、報道管制で、テレビなどメディアでは一切報道されてない事件だけに、何も情報がなかった。そして、唯一の情報と言えば、外務省からの情報だけであった。そんな外務省からの情報が入って来たものだから、沙織さんは慌てて電話を取るがパニックになっていて、まともにやりとりができないでいる。
「あ…え?ですから?」

こうして、俺が変わると

「中国政府から誤認逮捕だそうです。数日後に、日本への帰国予定です」

すると家の呼び鈴がピーンポーンとなった。

そこには、中国政府からの使者がやってきたのだった。そして、今回のことは内密にということと、それなりの対価を置いていったのだった。俺たちがほっとしたのだった。
桜木良治という男が中国で売春をして捕まえようとしたところ、近くにいた親父を間違えたということだった。

数日後…親父から連絡が入った。

「さおりさん良かったですね。親父無事に帰って来るって」

「…ありがとう」

「おねぇちゃん良かったね」

そんな安堵しきった俺たちの基に、中国からの使者が再びやって来て、とんでもないことを言ったのだった。





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