妹の逆襲

家に帰ると普段着の紗耶香ちゃんが現れて、俺の目の前で手を合している

「恵くん。お願いがあるの」

「なに？」

俺の目の前に数学の参考書を差し出した。

「これ。おしえて」

沙耶香ちゃんは受験生、狙っている学校は俺が行っている学校といっても大したことないんだけど、

「数学弱いんだ」

「沙織さんは？」

沙織さんは学校でもトップクラスだ。だから、彼女の方がいいと思ったんだが、紗耶香ちゃんは顔が歪んでいる。

「お……おねぇちゃんはちょっと」

何かわけがありそうだ。

「いいよ」

「やったぁ～」

こうして彼女の部屋へ行くことになった。

彼女が机に座って質問をする。それを答えるとしばらく問題を解くという繰り返しだ。

「ここは？」

「どれ？」

徐々に彼女との距離が近くなっていった。そして、気が付くと彼女のすぐ後ろに立っている。

「これは？」

少し前傾姿勢を取ったまま、紗耶香ちゃんは問題をシャーペンで刺した。

「どれどれ？」

「ふーん、そっかぁ」

彼女が机に肘をついた瞬間、どきりとした。無防備にも大きく開いた服から胸元が覗けてしまった。思わずのぞき込んでいると何かに気付いたのか

「どうしたの？」

「あ…いや、別に」

ごまかすのが大変だった。すると

「恵さん。見たでしょ」

「なにを」

「あやしいな」

「別に怪しくないよ」

俺の声が少し震えている

「見たんでしょ？」

「見てないよ」

「うそ！！」

すると彼女はがバット胸元を広げた。まっぶしいブラジャーが目に入って来た。

「どう？これで？」

「紗耶香ちゃん。どういうつもりだ？」

「ふふふ」

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