学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

視線が痛い

現在、登校中・・・

俺の腕を常に掴んでいる沙織さん。彼女はかなり上機嫌だ。

「どうしたの?」

「な・・・なんでもない」

「顔が引きつっているわよ」

彼女は俺の頬をツンとつついてきた。その光景を見ているみんなの視線が痛い。みんなといっても青園高校の生徒たちなんだけど、ただでさえ、沙織さんは目立つのに、そして、次の駅で

「さおりん!!おはよー!!」

里奈さんが元気よくあらわれて、俺達の光景を見て

「朝からラブラブだね~。おじゃまかな?」

「いいよ。一緒で、りーな」

「サンキュー」

こうして俺は、学校まで沙織さんと里奈さんに囲まれていくことに、里奈さんも可愛いいし、実はファンクラブまである。そんな二人と歩いているのを見た。青園高校の男子生徒の嫉妬は凄いものだった。彼女達と別れて教室に着くといつになく緊張感が漂っている。

「おっす~めぐみ~」

「あ・・おはよ」

「なんだ元気ないな~朝からあんなラブラブなところ見せといて」

佐久間が俺の顔を肘で押していた。

「そんなこと・・」

「かくすな・・かくすな・・・うりゃ・・」

「いて・・」

痛いのにぐりぐりと肘を押し当ててくる。そんな時、本田の声がした。

「おっは~」

ばん!!

「いて!!」

俺の後頭部にカバンがぶち当たった。振り返ると本田のカバンが当たっていた。

「あ・・悪い・・」

次の瞬間、

ばん!!

いて!!

別なカバンが俺の頭に当たる。そして、振り返ると別の男子生徒が

「ワルイ・・」

と呟いたあと今度は背中をバンと叩いた。

「めぐみくん・・おはよ」

「いて~」

すると次々と俺の背中を叩くというより気が付くとみんなに

「おはよ~」

「元気か~」

と言われながらぼっこにされた。

「いててて・・」

「いや~災難だったな~」

佐久間と本田が深刻そうにしている。

「お前らも参加していたろうが!!」

「いや~」

すると沙織さんがやってきた

「恵君!!」

そして、俺の擦り傷を見て

「どうしたの?だいじょうぶ?」

そっと顔に手を当ててきたのだった。

「大丈夫だから・・」

「でも・・・怪我しているし・・」

そして、傷口に絆創膏を貼ってくれた。しかも、みんなの前で彼女が見えないところで、何かがパキりと折れるような音がしたような気がするが、

「はい!!!これで大丈夫ね」

「ありがとう」

すると予鈴が鳴りだした。

「あ・・教室に戻らないと」

そう言って、彼女は教室を出ようとして、立ち止まって振り返った。

「お昼、一緒に行こうね♡」

こうして俺の災難が始まった。



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コメント

  • ノベルバユーザー357101

    なんというかねぇ

    1
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