ドラゴンでもチートなのに、竜神になってさらにチートに!
第18話:【変身】
いざ、実食!
そう思って食べ始めたこのモンスターーー魔素生物喰らいーー【鑑定】したーーだが、咀嚼していくごとに味が不味くなる‥‥‥とてもじゃないが、食えたものではない。
スラ君はどうだろうと思って、横を見るとスラ君が肉を自らの身体に入れて消化していた。肉が消化される様はまるで炭酸ジュースを振ったようだった。
流石に無理して食っているのではと思った俺はスラ君に聞いた。
「美味しい‥‥‥?」
帰ってきた答えは予想していた『美味しい』や『不味い』とは違ったものだった。
「わかんないの」
味が分からないのか‥‥‥魔素生物の特性かな?確か、味覚って生きていく上ーー現代社会は除くーーでの楽しみの一つって何処かで聞いたような‥‥‥それを感じられないというのは生きる目的が減ることと同義なような‥‥‥流石に極論か‥‥‥。
あ、でも、ゲテモノを食べるときは味が分からないほうがいいから結局、どちらか一方がいいというわけでもないな。
スラ君がゲテモノを食べ終えた頃、俺の脳内にスキルを習得した例のアナウンスが響いた。
ーーーーー
テイムモンスター:個体名(仮)『スラ君』種族名『魔素生物』がスキル:【変身Lv:1】を獲得しました。
【変身】の効果発動。体の一部を取り入れたので、【魔素生物喰らい】に変身できるようになりました。
ーーーーー
えっ?スキルを獲得したのか?スラ君が?‥‥‥でも、なんで俺にもスキルを獲得するアナウンスが聞こえたんだ?不思議だなぁ。
「どらごんしゃん、いまへんなこえがきこえたの、これはなになの?」
「スキルを獲得したことを伝える声だよ」
スラ君が聞いてきたので俺は答えた。本当は『アナウンス』と言いたいが、多分この世界にアナウンスなんて表現はないから言い換えた。
「すきるってこれなの?ぺっ、なの」
そう言ってスラ君は自分の前にある草に向かってつばのようなものを飛ばした。飛ばされたつば(のようなもの)は草に命中して草をドロドロに溶かした。
ドロドロに溶かされた草は水に緑色の絵の具を加えた感じになった‥‥‥もっと具体的にいうと、緑色のスライムだ。モンスターではなく玩具ーースライムを玩具と言っていいのか?ーーの方のスライム。
「これがすきるなの?」
「う、うん。それがスキルだよ‥‥‥」
どう見たってこれはスキルの効果だろ‥‥‥多分、スキルの効果は『つばにものを溶かす力を与える』みたいな感じか?
「スラ君、【変身】っていうスキルの効果が分かる?」
俺はスラ君にスキルの効果を尋ねた。
「えーっとねー‥‥‥へんしんできる、だって」
大体はスキル名の通りか‥‥‥実験してみるか。
「スラ君、【変身】を使ってみてよ」
「うん!!」
スラ君が返事した直後、スラ君の愛らしい形ーー楕円形というのか?ーーがだんだんと膨張して横長に伸びて先ほど見た魔素生物喰らいになった。見た目は牙がない猪‥‥‥完全にそっくりだ‥‥‥ある一点を除いて‥‥‥
「すごいなぁ‥‥‥」
俺は無意識のうちに感想を漏らした。そして、手を伸ばして体を触った。
柔らかい。スラ君のスライムボディーと変わらない柔らかさだ。てっきりもっとしっかりと感触があると思っていた。
「見た目までしか再現出来ないのか‥‥‥どう考えても敵から逃げるためのスキルだな」
その後ちょっと何処が違うか観察していたが、魔素生物喰らいの体が歪んで水色の液体となってそれが集まってスラ君に戻った。
「ダメだよスラ君、勝手に戻ったら」
俺はもうちょっと観察を続けていたかったから勝手に戻ったスラ君を叱った。まあ、『叱る』というよりかは『注意』だけど。
「んー?ボクはなにもしてないよ。かってにもどったのー」
なるほど‥‥‥制限時間付きか。ますます、逃げるためのスキルということが証明されたな‥‥‥実際は違うかもしれないけど。
 ぐぅぅぅ~
あ、俺の腹の虫が鳴いている。魔素生物喰らいは不味すぎてあんまり食べてないからな~。
「スラ君、何か狩りに行こうよ」
「わかったなの!!」
1体と1匹(?)は狩りに出掛けた。
スラ君がちょっとなつきましたね。このままなつき度を上げよう。
そう思って食べ始めたこのモンスターーー魔素生物喰らいーー【鑑定】したーーだが、咀嚼していくごとに味が不味くなる‥‥‥とてもじゃないが、食えたものではない。
スラ君はどうだろうと思って、横を見るとスラ君が肉を自らの身体に入れて消化していた。肉が消化される様はまるで炭酸ジュースを振ったようだった。
流石に無理して食っているのではと思った俺はスラ君に聞いた。
「美味しい‥‥‥?」
帰ってきた答えは予想していた『美味しい』や『不味い』とは違ったものだった。
「わかんないの」
味が分からないのか‥‥‥魔素生物の特性かな?確か、味覚って生きていく上ーー現代社会は除くーーでの楽しみの一つって何処かで聞いたような‥‥‥それを感じられないというのは生きる目的が減ることと同義なような‥‥‥流石に極論か‥‥‥。
あ、でも、ゲテモノを食べるときは味が分からないほうがいいから結局、どちらか一方がいいというわけでもないな。
スラ君がゲテモノを食べ終えた頃、俺の脳内にスキルを習得した例のアナウンスが響いた。
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テイムモンスター:個体名(仮)『スラ君』種族名『魔素生物』がスキル:【変身Lv:1】を獲得しました。
【変身】の効果発動。体の一部を取り入れたので、【魔素生物喰らい】に変身できるようになりました。
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えっ?スキルを獲得したのか?スラ君が?‥‥‥でも、なんで俺にもスキルを獲得するアナウンスが聞こえたんだ?不思議だなぁ。
「どらごんしゃん、いまへんなこえがきこえたの、これはなになの?」
「スキルを獲得したことを伝える声だよ」
スラ君が聞いてきたので俺は答えた。本当は『アナウンス』と言いたいが、多分この世界にアナウンスなんて表現はないから言い換えた。
「すきるってこれなの?ぺっ、なの」
そう言ってスラ君は自分の前にある草に向かってつばのようなものを飛ばした。飛ばされたつば(のようなもの)は草に命中して草をドロドロに溶かした。
ドロドロに溶かされた草は水に緑色の絵の具を加えた感じになった‥‥‥もっと具体的にいうと、緑色のスライムだ。モンスターではなく玩具ーースライムを玩具と言っていいのか?ーーの方のスライム。
「これがすきるなの?」
「う、うん。それがスキルだよ‥‥‥」
どう見たってこれはスキルの効果だろ‥‥‥多分、スキルの効果は『つばにものを溶かす力を与える』みたいな感じか?
「スラ君、【変身】っていうスキルの効果が分かる?」
俺はスラ君にスキルの効果を尋ねた。
「えーっとねー‥‥‥へんしんできる、だって」
大体はスキル名の通りか‥‥‥実験してみるか。
「スラ君、【変身】を使ってみてよ」
「うん!!」
スラ君が返事した直後、スラ君の愛らしい形ーー楕円形というのか?ーーがだんだんと膨張して横長に伸びて先ほど見た魔素生物喰らいになった。見た目は牙がない猪‥‥‥完全にそっくりだ‥‥‥ある一点を除いて‥‥‥
「すごいなぁ‥‥‥」
俺は無意識のうちに感想を漏らした。そして、手を伸ばして体を触った。
柔らかい。スラ君のスライムボディーと変わらない柔らかさだ。てっきりもっとしっかりと感触があると思っていた。
「見た目までしか再現出来ないのか‥‥‥どう考えても敵から逃げるためのスキルだな」
その後ちょっと何処が違うか観察していたが、魔素生物喰らいの体が歪んで水色の液体となってそれが集まってスラ君に戻った。
「ダメだよスラ君、勝手に戻ったら」
俺はもうちょっと観察を続けていたかったから勝手に戻ったスラ君を叱った。まあ、『叱る』というよりかは『注意』だけど。
「んー?ボクはなにもしてないよ。かってにもどったのー」
なるほど‥‥‥制限時間付きか。ますます、逃げるためのスキルということが証明されたな‥‥‥実際は違うかもしれないけど。
 ぐぅぅぅ~
あ、俺の腹の虫が鳴いている。魔素生物喰らいは不味すぎてあんまり食べてないからな~。
「スラ君、何か狩りに行こうよ」
「わかったなの!!」
1体と1匹(?)は狩りに出掛けた。
スラ君がちょっとなつきましたね。このままなつき度を上げよう。
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