デット・テンペスト

ノベルバユーザー243328

1章ー1

「くそ!!もう追い付きやがった!!」

20歳の男性が叫ぶ。

見た目は170センチの身長で髪は短髪服は軍服を着ていた。

名前はジュン5年前までは高校生であったが突如どす黒い雲が空を覆い尽くして空から降ってきたゾンビ達によって今世界が危機を迎えている。

しかし生き残った人類は唯一被害がなかった東京にシェルター化計画をおこなった。そこから人々はゾンビ達を減らす為に何より世界の平和の為に他の国から武器となる物や日常に必要な食料を飛行機で送ってもらっている。

そして戦う意志がある物達に武器の使い方や格闘術などの訓練をして合格した物達はシェルターの外に出てゾンビ達を駆逐するのである。ジュンもその一人であり仲間達と協力をしながらゾンビを減らす事に成功した。

だがそれでも残酷な事もあった。友人だった人が絶望して自ら命を絶ったり初めて恋人になった人がゾンビに噛まれゾンビになる前に俺の手で殺した。そして親のように接してくれた人が一緒に死んでくれと言って襲いかかり殺される前に俺がまた人を殺した。

一人となった俺はまだ生き残っている人達がいないか探す。だが突如どす黒い雲が現れて空を覆い尽くす。そしてゾンビ達が降ってくる。5年前と一緒だ。

ジュンは絶望する。俺は分からなくなった。生き残った物、死んでいった物が何のためにこれまで戦ったのか分からなくなった。それでも俺は生きたい、死にたくない、こんな奴等に噛まれてゾンビになんかなりたくない。

俺はひたすら走る今はもう銃の玉がない状況で戦える訳がない。だから今は逃げる。できる限りゾンビに見つからないように。一対一ならサバイバルナイフと格闘術で対抗できるが。

こうして今は逃亡中なのであるが急に接近してくる巨大な化け物に追いかけられている。

「くそ!!一体あれはなんだ!?今まで見たことがないぞ!!!」

見た目は蜘蛛であり背中と思われるところには複数の人の顔があった。

「「「「「きしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」」」」」

複数の顔が不気味に笑いながらジュンを襲いかかろうとしている。

「駄目だこのままでは化け物に殺される」

どうするか考えようとして丁度目の前に軍服の着た人の死体があった。恐らく自ら命を絶ったのだろう。そして丁度武器が転がっている。マシンガンだ。

「よしこれで目の前の奴を殺れる!!」

化け物に振り向き玉を放つ。

「うおおおおおおお!!」

化け物に幾つもの玉が当たるがまるで何事もない様子で近づいてくる。

「全然効いてないだと!?」

「「「「「きしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」」」」」

まるで人をもて遊ぶかのように楽しそうに笑う蜘蛛の化け物はもう目の前で止まる。

「もうこれで終わりなのか?」

ごめん、コウ、リサ、ジンさん、俺と一緒に戦いそして死んでいった人の名前を言い謝る。

「俺も今からそっちに逝く」

目をつぶり目の前の化け物が俺を食べるのを待つ。だがいつまで経っても食べに来ない化け物に不思議に思い目を開ける。

見ると背中にある複数の顔が伸びていてまるで言い争っている。

こいつは俺が食べる!!嫌よ私が食べるの!!わしじゃ!!僕の獲物だ!!おんぎゃーー!!

最後のは気にしないでおこう、まるでそう言ってるかのように聞こえた。だがなんと言うか近くで見ると想像以上に気持ち悪い。

どうやら真ん中の普通の蜘蛛の顔が食べるわけではなさそうだ。そして今言い争っているチャンス俺は全力で逃げようとするが真ん中の顔が口から糸を吐いて俺の体に巻き付いた。

「そうだった目の前の奴を忘れていた」

今度こそ終わりのようだ。背中の顔達がどうやら決まったのか子供の顔が伸びてこちらに近づく。そして大きく口が開かれる。

次の瞬間子供の顔の伸びていたところが斬れて地面に落ちる。

「「「「ぎゃああああああああ」」」」

元は繋がっていた胴体だからか一つの顔が斬られたことにより悲鳴をあげる化け物。そして今目の前で起こった事に俺は動揺する。

「一体何がどうなてるんだ?」

「全くいちいち助けないといけないなんて嫌になるわ」

俺は声がした所に振り向くとそこに少女がいた。

俺はこの瞬間再び恋をした。

何故ならあまりにも美しかったからだ。透き通る程白く整った顔と鼻、目の瞳は金に髪は銀髪で背中半分に伸びていて一本一本がこれも瞳と同じで透き通っていて目が離せない。胸はAカップ別に俺は大きさにはこだわらない。とにかく完全に別次元だった。話がそれる所だった。続きだが年は15歳で身長は150センチ、服は中学生の制服、手足は細く大の大人ならいとも簡単に折ってしまうだろう。そして手には刀が握られている。と言う事はこの子が目の前の化け物を斬ったのだろう。

すると少女が俺のところに近づく。

「あんた今のうちに逃げなさいって糸が巻き付いてるのね?あー面倒だわ」

そう言って先ほど目の前の少女が消え気づいたら化け物から遠くに離れていた。

「え?」

一瞬の事でまたしても動揺した。

「此処までなら襲って来ないでしょ」

目の前の少女が刀で巻き付いた糸を切る。

「これで動けるでしょ、ほら行った行った」

少女はもう用がないと手をぶらぶらと振り先ほど化け物がいた所までいこうとする。

「おい待てよ!!まさかあの化け物を倒すつもりか?」

「そうだけどそれが何か?」

どうやら当たりのようだ。

「君一人でできる訳がない俺も手伝う」

「はあ~」

何故かため息をつかれてしまった。

「バカなの?死にたいの?さっきまで手も足も出ず挙げ句の果てに化け物に食われそうになったあんたに何が出来るって言うの、むしろかえって邪魔になるだけよ」

そう言われて何も言い返せなくなる俺。

「せっかく拾った命何だから無駄にしないで」

そして少女は一瞬にして目の前から消えた。

「消えた!!」

そう言えば俺を化け物から離す時も消えて気づいたら此処にいた。

「彼女は一体何者なんだ?」

だが今は此処にいても仕方がない。彼女は言ったむしろかえって邪魔になるだけだと。

「それでも俺にも出来る事があるはずだ」

ならやる事は1つ出来るだけ化け物の注意を俺に向けさせてその隙に彼女が倒す。

こうして俺は再び化け物の所まで行くことにした。

そしてまたしても目の前であり得ない光景を目にする事になる。

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あとがき

おかしいところや間違っているところもたくさんあると思うのでこの台詞はこうした方が良いよとかこの表現はこうですなど言ってくれると嬉しいです。
それは自分で見て直してねと言うなら仕方がないけど。

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