腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

57話 最後のキス

ドキ…ドキ…
(そう言えば短いスカート履いてたな…。)
綺麗な太ももに視線を奪われる優。
「べ、別に…俺ん家に来た時も下着姿を見たことあるから別に…。…」
「すぅ…むにゃ…」
「っ!」
寝返りをうったことでさらに見えそうになるアレ。
「ダメだ…。平常心になろう。」
そう言って優は床に寝転がるマシュマロの肉球をぷにぷにと触る。
ちら…
「おっと…危ない危ない…。」
ちら…
「っ…惜しい!」
くだらない事をやっているうちに時間は過ぎていった。



(…あれ?こんなに分かりやすく寝てるのに…何もしないなんて…)
実は起きているミーシェが薄目で優を見る。
「ほらほらー…いい子だ。お手。」
パヒュ…
「ははは… お手は空振るんだな…。」
「クン…」
「か、可愛ええ…」
ミーシェのことを忘れてマシュマロと遊ぶ優。
(むぅ…こうなったら…)
「うぅん…ユウ〜…」
「!」
ミーシェの寝言で優はばっとミーシェの方を向く。
「うぅん…」
シャツのボタンをひとつ外し、腹を見せて優を誘う。
「…おいおい…風邪ひくぞ?」
(え?)
優はミーシェのお腹に布団をかける。
「ほら、マシュマロ。お手。」
パヒュ…
「はははっ…可愛いな〜…マシュマロ〜。」
「くぅん…」
優の撫でに、気持ちよさそうに声を出すマシュマロ。
「むぅ〜…ユウのバカ〜!」
「どわっ!びっくりした〜…お前…起きてたのか?」
「うわぁーん!ユウがマシュマロに浮気したぁ…」
「はぁ?!」
「そんなにマシュマロが気に入ったならマシュマロと付き合えばいいでしょ!」
「は?!お前本当に何言ってんだ?!」
「私がこんなにも分かりやすくアピールしてるのにぃ…」
「え?本当に何言って…」
「うう…」
「ミーシェ…」
ミーシェは涙を流しながら訴える。
「なんだ…その…悪かったよ。なんの事かわからんが…。」
「うう…私…私ぃ…」
「泣き止んでくれよ…。マジ悪かったからさ…。」
「だって…私…ユウの気引こうとして…」
「もしかして…寝たのって…」
ミーシェは静かに頷いた。
「はぁ…危うく襲うとこだったんだぞ?」
「…いいじゃん…」
「え?」
「だから…襲えばいいじゃん…。」
「おま…何言って…」
「本気だよ…?」
上目遣いで優に話す。
「ミーシェ…」
「ん…ユウ…」
優はミーシェにキスをする。
「っ…悪い…俺…やっぱりまだ無理だよ…。」
「ユウ…」
「でも…今日はせっかくお前の部屋に来たわけだしな…」
「え?ちょ…ユウ…?」
優はミーシェの上に覆いかぶさる。
「ちょ…待っ…」
「心の準備は出来てるんだろ?」
「そうだけど…んっ…」
優はミーシェの口を塞ぐ。
「ぷはぁ…ちょっと待っ…んんっ!!」
「…こうして欲しかったんだろ?」
「そうだけど…まだ心の準備が…」
「出来てるんだろ?」
「んっ!」
さらに唇を重ねる優。
「ぷはぁ…ユウ…」
今度は優はミーシェのシャツのボタンを2個外し、首筋にキスをした。
「んっ…あ…ダメ…そこ…」
「なんだお前…耳が弱いのか。」
かぷ…
「ひゃあっ!?」
耳に甘噛みする優。
「な、何やって…」
「はは…悪い悪い。ミーシェの反応が可愛くてつい。」
「ば、バカ!」
「ん?そんな生意気言ってると…」
かぷ…
「ひゃっ!?ご、ごめんなさい〜!」
「んー?聞こえないな…。」
「ひゃあっ!?い、いじわる〜!」
「…さて、今日はここまでな。」
「…へ?」
「やっぱりさ、大事にしたいしさ。まだ先のことが分かる訳でもな…ミーシェ?」
「バカ…。」
「ど、どうした?」
「ここまでして…まだ分かんないの…?」
「え…」
「私…ユウとじゃなきゃしたくないもん…。」
「そうは言っても…」
「先のことなんていいもん!例えユウがどんな道を辿っても…私はそれに着いてく!なんで…分かんないの…?」
「ミー…シェ…」
「それに…ここまでやったんだから…これで帰ったら…許さない…。」
「ミーシェ…それでも…やっぱり無理だ…。」
「…え?」
「ごめん…。俺…帰る。」
「ユ、ユウ?」
「…別に…これで愛想つかしたなら…別れてもいい。」
「…なんで…そんなこと言うの…?」
「やっぱり…お前と俺は釣り合って無かったのかもな…。」
「ユ…ウ…?」
「俺は…他人に恨まれるようなことばかりしてきた。まあ主に喧嘩だけどな…。俺と一緒にいると…危険な目にあうことが多いだろ?」
「そ、そんなこと…」
「じゃあこれなんだ?」
「!」
優は1枚の紙を取り出す。
「そ、それは…」
「そこのメモ帳の間に挟まってたよ。…南高校の上田…か。確かに俺が喧嘩した相手だ。そいつから手紙来てたのか?「藤山優を連れてこないとお前を殺す。」…か。れっきとした脅迫状じゃねえか…。お前…これ黙ってるつもりだったのか?」
「…」
「俺…やっぱりお前とはいれないよ…。」
「ユウ…」
「ごめん…。お前が悪くないのは当然だ。悪いのは全部俺だよ。だからお前を危険な目には会わせたくない。…今日はもう家の外には出るな。明日は俺が迎えに行くまで家の外に出るな。この件が終わるまでは俺が護衛する。そしてこの件が終わったら


…別れよう。」




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コメント

  • かつあん

    ぇ━(*´・д・)━!!!ぇ━(*´・д・)━!!!いい雰囲気だったのに!
    上田の野郎めぇーーー!ていうか別れないでーー!

    2
  • ワトソン

    早く続き読みたい

    1
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