クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

171話 クロムのお母さん

「今日は、初めて人間の人と交流ができたことを祝って………乾杯!」
「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」
 ジゼルさんのその乾杯の音頭でパーティが始まった。
 ちなみにクロムは、ジゼルさんの隣でモジモジしている。可愛い。
「竜斗殿、シェレール殿、約束通り妻に会ってもらえるか?」
「はい、俺たちもその件で今から伺おうとしていました。」
「そうか、助かる。それじゃ、ついてきてくれ。妻は、別室に待機しているから。」
「分かりました。」
 俺とシェレールは、ジゼルさんについて行きひとつの部屋の扉の前まで来た。
 ジゼルさんがその扉をノックするが中から返事はない。
「いないんですかね?」
「………いや、恐らく居る。だが……竜斗殿、シェレール殿、少し構えておいた方がいいかもしれないな。」
「「え?」」
 ジゼルさんは、俺たちの返事を待たず扉を開けた。
 部屋の中はやけに真っ暗だ。やっぱり居ないんじゃ………
 と思った瞬間、急に部屋に明かりがつき目が少し眩む。
 そしてパァン!という音が耳に響いた。
「なんだ!?」
 だんだん目が光に慣れると周りが良く見えてきた。
「シェレール、無事か?」
「は、はい……えへへ……」
 俺は、知らずにシェレールを抱きしめていた。
「あっ!ご、ごめん!」
「い、いえ……その……嬉しかったです。竜斗が体を張って守ってくれたって思えて………」
「あ、当たり前だろ。シェレールは、絶対に俺が守る。」
「ふふっ、ありがとうございます。でも、竜斗が怪我をしたら嫌です………」
「大丈夫だ。怪我ならシェレールに治してもらえばいいからな!」
「そ、そうですね……私が治してあげます……絶対に……」
 シェレールは、そう言って俺に寄りかかってきた。
 俺もそれを受け止め優しくシェレールを抱きしめた。
 …………あれ?何か忘れてない?
「ね、ねぇ、あなた、私、驚かしたつもりなのにすごいイチャイチャしている所を見せられてるんですけど……思っていた反応と全然違うんですけど……」
「「っ!」」
 俺たちは、今の状況を思い出しお互い離れる。
「竜斗殿とシェレール殿は、お付き合いされているのか?」
「……は、はい……そうです。」
「そうか……残念だったな。」
「え?残念?」
「本当は、クロムを竜斗殿の嫁として嫁がせようかとも考えていたのだが……もう恋人がいたとは……」
「い、いつの間に……」
 シェレールは、ジゼルさんのその言葉を聞いて俺の腕に抱きついた。
「りゅ、竜斗は、私のものですよ。取らないでください。」
「ははっ、とても仲が良いのだな。そんな中を引き裂くようなことはしないよ。」
「そうですか?それならいいです。」
 と言いながらシェレールは、未だ腕を掴んでいる。
「ちょっと!私を無視しないでよっ!!」
「「わっ!」」
 俺とジゼルさんの間に急に女の人が飛び込んできた。
「もうっ!私を放って話すなんて酷いわよ!」
「……え?……あっ……えっと、すいません?」
 俺は、急にでてきた女の人に戸惑いながら謝る。
「竜斗殿、別に謝らなくて良いぞ。コイツわざと困らせるようなことを言ってるからな。」
 ジゼルさんが申し訳なさそうにそう言う。
「えへっ!」
 その女の人も舌をぺろっと出して何かを誤魔化すようしていた。ちょっと可愛い。
「むっ……」
 あの、シェレールさん……何かを察したようですが何も悪いこと考えてないので俺の腕に爪を立てるのはやめてください。とても痛いです!痛い!
「そ、それでこの方が……」
「ああ、儂の妻、セレスだ。」
「セレスです。よろしくね。」
 なんか……あれだな。クロムって全くセレスさんの性格とは真反対だな。でも、どっちも容姿は綺麗だよな。
 あれ?何か不思議と腕の痛みが強く痛て……
「シェレールです。よろしくお願いします。」
 シェレールは、俺の腕に爪を立てたまま挨拶をした。
「ひ、柊 竜斗です。よろしくお願いします。」
「すまんかったな、今さっきはコイツが二人に仕掛けたイタズラだったのだ。」
 今さっきのと言うと……ああ、あの部屋の明かりがいきなりついて変な音がしたやつか。
「あはは〜、ついお客さんと聞くとああいう風にお出迎えしたくなるのよねぇ。悪い癖だわ、直さなくちゃ!」
「それ、毎回言ってるぞ。」
「そうかなぁ?」
 毎回あんなことやってるのか……大丈夫なんだろうか?
「うふふ、大丈夫よ。だって、私、あまり人前に出してもらえないから。」
「え?」
「あら、ごめんなさい。勝手にあなたの心、読んじゃったの。」
「心を読んだって?魔族ってそんなことも出来るんですか?」
「普通の魔族じゃ無理よ。私たちのような上級魔族じゃないとね。クロムも似たようなことは出来るわよ。」
「似たようなこと……それって嘘を見抜くやつですか?」
「そう、それよ。クロムは、嘘を見抜く能力、私は、人の心を見ることが出来る能力。すごいでしょ!」
「あれ?それってシェレールも出来るんじゃ?」
「う〜ん、たぶん私のものとは違うはずです。私は、心の色を見れるだけで人の考えていることは分かりません。なので恐らくセレスさんの能力の方が上だと思います。」
「えっへん!」
 セレスさんは、シェレールに褒められて巨大な胸を張る。そのせいか、大きな胸が上下に揺れた。
「………」
「………竜斗、いい加減にしないと本当に怒りますよ?」
「ご、ごめんなさい!」
 シェレールがマジギレしてしまった。あっ、腕から少し血が流れた。
「ふふっ、本当に仲がいいのね。」
「ふふっ、ありがとうございます。」
 シェレールは、ニコニコとした笑顔でそう言った。
「あ、あの、ところで俺たちが呼ばれたのって人間のことについて話をする理由なんですよね?」
「あ、うん、そうよ。でも、別に人間の歴史なんて興味無いわ。竜斗たちの日常が知りたいわ!聞かせてもらえる?」
「俺たちの日常ですか?まぁ、それくれないなら別に構いませんよ。」
「本当!?ありがとう!それじゃ、こっちに来て座って、座って。」
 セレスさんは、楽しそうにしながら俺たちを席に案内した。
 それから俺とシェレールは、セレスさんとジゼルさんにいつもの日常を話した。

「クラス転移で俺だけずば抜けチート!?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く