クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

164話 船案内

「なぁ、シェレール、船の中を歩かないか?」
 俺とシェレールは、向かい合うように座っていて紅茶を飲んでいた。
 だが、ずっと座っているのも少し退屈なので歩こうと提案してみた。
「いいですね。竜斗は、もうこの中を見たんですか?」
「まぁ、だいたいは見たぞ。詳しくはよく見てないけどね。」
「それでは案内、お願いしてもいいですか?」
「ああ、任せとけ。んじゃ、まずはよく使いそうなところから回るな。」
「はい、よろしくお願いします。」
 俺とシェレールは、部屋を出て船の中を探索し始めた。
 まず最初に来たのは食堂だ。
「とても広いですね。私たちだけじゃ少し寂しい感じもします。」
「うん、俺もそう思う。まぁでも、もしかしたらいつか役に立つ日が来るかもしれないからこれはこれでいっか。」
「竜斗って少しいい加減なところがありますよね?」
「そうか?まぁ、そうかもな。」
 正直、こだわりとは全くないからな。
「私にはいい加減にならないでくださいね?」
「も、もちろんそこだけは大丈夫だ!安心してくれ!」
「ふふっ、分かってます。」
 シェレールは、舌をペロッと出して小悪魔っぽく笑った。だが、その姿は悪魔と言うより天使だな。可愛い………
「それじゃ、次行こっか。」
「はい。」
 それから俺たちは、これから使いそうな部屋を回った。
「あらかた回ったけど何かまた見たいとこある?」
「あの、外に出るのはダメですか?」
「ああ、いいよ。」
 俺たちは、最後に外に出た。
「竜斗!竜斗!とっても綺麗です!」
 シェレールは、外に出ると海の景色を見てすごいはしゃいだ。
「あまり端っこに行くと危ないぞ。」
「ふふっ、大丈夫ですよ。柵もあるんですから。」
「一応……なっ。」
 俺は、シェレールの手を取った。
「そ、そうですね、危ないですからね。………もう少しくっ付いた方が安心します。」
 シェレールは、そう言ってさらに俺の体に密着してきた。
 俺の腕を取り体でぎゅっと挟むようにした。
 そのせいで俺の腕にシェレールの胸が当たり……う〜ん、やっぱり全然慣れないな。正直今、興奮を抑えるのに必死だ。
「竜斗、大丈夫ですか?体が少し震えてるようですが?」
「ぜ、全然大丈夫!平気平気!」
 俺は、興奮していることを悟られまいと誤魔化す。
 何故だろう、シェレールとは何度もエッチなことをいっぱいしたのに未だに全く慣れない。
「そうですか?具合が悪くなったらすぐに言ってくださいね。」
「あ、ああ、分かってる。本当に大丈夫だ。」
「………分かりました。」
 ふぅ、何とか気付かれずに済んだな。
「それにしても海風気持ちいいな。」
「はい、とても涼しくて気持ちいいですね。」
「あっ、でも、海水が飛んできて髪がベタつくかもな。」
「そ、そうかもしれません。」
 シェレールは、自分の髪を触りながらチェックを始めた。
「………まだ大丈夫みたいです。」
「髪がベタつく前に戻るか?」
「い、いえ、大丈夫です。髪は洗えばなんとかなりますからね。それよりも今は、もう少しこうしていたいです。」
 シェレールは、再び俺の腕を抱きしめ俺の方に体を預けた。
 俺は、シェレールの肩を優しく支え、ペタッとくっ付くようにした。今はもうあまり興奮していない。
「やっぱりシェレールっていい匂いだよな。」
「な、何言ってるんですか!?あまり嗅がないでください!」
「あはは、ごめん、ごめん。でも、本当にいい匂いだぞ。甘い匂いだ。やっぱり女の子ってこういう匂いがするんだな。」
「うぅ〜………りゅ、竜斗もとてもいい匂いですよ。すぅ〜はぁ〜すぅ〜はぁ〜とても男らしい匂いです。この匂いを嗅いでると少し………興奮してきます……ね……」
「っ!」
「むぅ〜、竜斗はあまり興奮してくれていないんですね……残念です。」
 シェレールは、俺の下半身を見ながらそう言った。
「い、いや、えっと……ね?ちょっといろいろあって今はあまり興奮しないだけだよ。」
「本当ですか?私、魅力ありますか?」
「あるに決まってるだろ。100人の人にシェレールは可愛いですかって聞いた絶対に100人あるって答えるぞ。」
「りゅ、竜斗以外の人に可愛いと言われても迷惑です!」
「そうか………まぁ、逆に俺がシェレールには釣り合わないんだがな…」
「そ、そんなことないですよ!竜斗、とっても素敵です!カッコイイですよ!」
「………まっ、シェレールにそう言って貰えるだけで俺は、満足だ。シェレールも可愛いよ。」
「〜っ!ず、ずるいです。なんか、竜斗だけ余裕があるみたいで………」
 余裕なんてあるわけないだろ!
 とは言えなかった。
「ま、まぁな。」
 これが男のプライドだ。ちっぽけなプライドだけど。
「むぅ〜………ちゅっ!」
「っ!」
 シェレールは、頬を膨らませたかと思ったら急に俺の頬にキスをしてきた。
「ふふっ、竜斗、顔が赤いですよ。竜斗も照れてくれたんですね?」
「………はぁ、降参だ。シェレールと一緒にいるとすっごいドキドキして緊張してるよ。」
 俺のプライドなんてこんなものだ。まっ、好きな女のためならいくらでもプライドなんか捨ててやるよ。
「………竜斗も緊張してくれていたんですね………ふふっ、良かったです。」
「そろそろ戻るぞ。さすがに冷えてきたからな。」
「えへへ、それならもっとギュッとしていたら暖かいですよ。このまま部屋に帰りましょ!」
 シェレールは、さらに体を近づけ完全に密着している状態だ。
 そんなシェレールに心臓音が聞こえてないか不安になりながら部屋へと帰って行った。

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コメント

  • かわた

    ラブラブだなぁ…私もこういうふうになれたらなと心の中で思ってます(笑)

    0
  • たく

    竜斗って良い奴だけど、ラブラブ過ぎて偶に竜斗死ねって思う時があるw

    0
  • 地球儀さん

    毎日読むのが楽しいw
    これからも頑張って下さい❗

    3
  • ノベルバユーザー264858

    相変わらずのラブラブっぷりで何よりです笑

    2
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