クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

149話 再開と出発

「っ!ぁ〜、痛てぇ〜。」
 俺は、まだ完全に治ってない体を無理やり起こす。
 まぁ、昨日と比べるとだいぶ治った方なんだがな。
「竜斗、大丈夫ですか?」
 シェレールは、俺の背中に手を添えて俺が立つのを支えてくれる。
「大丈夫、大丈夫。ありがとう、シェレール。」
「あまり無茶しないでくださいね。」
「なるべくそうするつもりだよ。それで、いまさっきの連絡でもう着くって言っていたのか?」
「はい、もうガイシス王国が見えてきたと言ってました。」
「それなら早く準備しないとな。」
 俺は、自分の服が置いてあるところへ行こうとする。
 が、昨日用意しておいてもらった服がない。
「あれ?ここに置いておいた服は?」
「それは私のアイテムボックスに仕舞いました。」
「え?どうして?」
「その……この服、来てもらいたくて……」
 シェレールは、そう言って取り出したのは手編みの服だった。
「それ……まさか作ったのか?」
「はい……一所懸命作ったので……着てもらえませんか?」
 シェレールは、その服で少し顔を隠しながらそう言った。
「あ、ああ、着るよ!せっかくシェレールが作ってくれたんだし!」
「ありがとうございます!」
 俺は、そう言ってシェレールから服をもらう。
 その服を見るとところどころ糸がほつれているところがある。だが、そこがいい!
 シェレールが頑張ってくれたというのが伝わる。
 俺は、さっそくその服を着る。
「着心地はどうですか?」
 シェレールは、不安そうにそう聞く。
 俺は、シェレールを安心させるため笑顔でこう言った。
「最高にいいぞ!サイズもぴったりだし。」
「そうですか、良かったです。」
 シェレールは、ホッと息を吐いた。
 デザインは、至ってシンプルだが俺は、派手目よりそういうシンプルな方が好きなので良かった。
 まぁ、シェレールが作ったものならどんなものだって着るけどな。
「それじゃ、もう出るか。」
「そうですね。ユイさんたちは、門より少し離れたところに待機しているらしいです。」
「分かった。」
 俺たちは、部屋を出て女将さんに挨拶をして人気の少ないところへ行った。
「よし、ここらで移動するか。」
 俺は、シェレールの手を取りガイシス王国の外に転移する。
 よし、転移には成功っと。
 ガイシス王国は、今も出入り禁止になっているので門の前ではすごい行列ができてる。
 まっ、そんなことはどうでもいいとして………
「シェレール、ユイたちがどこら辺にいるか聞いたか?」
「門が見えるところとは聞きましたが詳しい場所までは……すいません。」
「いいよ、それじゃ、探そっか。」
 俺たちは、森の奥の方へ入りユイたちを探した。
「う〜ん………おっ?あれじゃないか?」
 俺は、木々に隠れて少ししか見えてなかった強大な鉄の塊を指さす。
 俺たちは、それに向かって歩き出す。
「やっぱりそうだったな。お〜い!ユイ〜!」
 俺は、声を上げてここに来たことを伝える。
 するとすぐに自動車の扉が開いた。
「柊お兄ちゃ〜ん!!」
 1番最初に出てきたのはとてもニコニコと可愛らしい笑顔を浮かべているリルだった。
 そして、リルは俺のところまで来るとジャンプして俺の胸に飛びついた。
「よしよし、寂しかったか?」
「はいです!柊お兄ちゃんに会えなくてとても寂しかったです!でも、ユイお姉ちゃんたちが一緒に遊んでくれたから少しは気が紛れたです!」
「そうか、そうか。良かったな。」
 ん〜、リル、思いっきり抱きつかれると俺もやばいのだが?
 と、言いたいところだが怪我をしていることをみんなに言うと変に心配させてしまうかもしれないから我慢だ。
「ちょっと、リル。急に飛び出さないの!」
 そう言いながら出てきたのはユイだった。
「よっ!悪かったな、ほとんど任せてしまって。」
「いいのよ、これくらい。それよりもあんたたちも楽しめた?」
「ま、まぁ、多少は……ははっ……」
 あの国で初体験は済ませられたがあまりイチャイチャしたりデートしたりは出来なかった。
「あ、あとこれ。二人にお土産。ここへ来るまでに色々と街や村に寄ってそこで買ったの。」
 ユイは、そう言ってキーホルダーのようなものを俺とシェレールに渡してきた。
「ありがとう、ユイ。大事にするな!」
「ありがとうございます、ユイさん。」
「みんなで選んだからみんなにもお礼を言ってね。」
「ああ、分かった。」
 それからみんなが自動車から降りてきた。
 俺とシェレールは、一人一人にきちんとお礼をしていった。
 そして、俺たちがお礼をし終えるとユイが俺に向かってこう尋ねた。
「それで、竜斗、次はどこに行くの?」
「えっと、魔王が住んでいるって言う魔大陸に行こうと思ってるんだが、距離が結構あるんだよな。」
「いきなり魔王のところへ行くのね……まぁ、いいわ。それでどれくらいで着きそうなの?」
「こっから北に1万キロって言っていたからな。それに途中で海を渡らないといけないからさらに時間もかかるだろうし………」
「長旅になるのは間違いないわね。」
「ああ、そうだな。まぁ、そっちはあまり急がなくてもいいからゆっくり行こうぜ!」
「そうね、私は異論はないわ。」
「みんなはそれでいいかな?」
 みんな、反対の意見はないと言った表情だ。
「リルもそれでいいか?」
 俺は、まだ俺の胸に抱きついていて離れないリルにそう言った。
「はいです!また、みんなで旅が出来るなら嬉しいです!」
「よし、なら決まりだな。行くぞ!魔大陸!」
「「「「「「おおーー!!!」」」」」」

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コメント

  • ペンギン

    個人的には僕もハーレムエンドの方がいいてすね〜

    1
  • AO

    ハーレムエンド求む
    その他ヒロイン可愛そスギィ

    3
  • えぎる

    「行くぞ。魔大陸。」
    「おー。」
    は、もう勇者やんw

    4
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