クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

141話 再度

「それは、秘密だよ。」
 斉藤は、人差し指を口元へやりそう言った。
「あっそ。」
「あれ?もう少し取り乱されるかと思ったんだけど?」
「正直、お前が生きている理由を知ることなんてもうどうでも良くなった。」
 そう、どうでも良くなった。
 そして俺は、アイテムボックスから刀神ヘルメスを出し、斉藤に刃を向けてこう言った。
「お前が生きていようがもうどうでもいい。今、ここで殺す。」
「ふっ、ふははは!!」
 斉藤は、大笑いをした。
 そして次にこう言った。
「今の君じゃ僕を殺すことは出来ない。理由は簡単。………今の僕の方が君より強いからだ!!」
 斉藤も剣を取り出し俺に斬りかかった。
「っ!」
 確かに速さも強さも前より遥かに上がっている。
 だが
「その程度じゃ、俺には勝てないぞ?」
 俺は、向かってきた斉藤を薙ぎ払う。
「まだまだ、これからだよ!」
 斉藤は、またこちらに向かってきた。
 今さっきよりも速くそして強く。
 ここで戦っていたらシェレールにもしもの事があるかもしれない。
 俺は、もう一度斉藤を薙ぎ払う。
 そして、シェレールに話しかけた。
「シェレール、ここは危ないから俺の空間の中に。」
「は、はい。」
 今回シェレールは、すんなりと空間に入ることをOKしてくれた。
「ありがとう。」
 俺は、ゲートを出しシェレールを中に入れる。
「竜斗、待ってますからね。」
「なるべく早く終わらせるな。」
「はい!」
 俺は、ゲートを閉じ斉藤の方に向き直る。
「お、お主は一体シェレールとどういう関係なんだ!?」
 だが、斉藤から違う方から声がした。
 その声の主はガイシス国王だと言うことはすぐに分かった。
「どういう関係って……まぁ、教えてもいいかな。俺とシェレールは、恋人同士だ。」
「こ、恋人……だと!?ふ、ふざけるな!何故貴様なんかとシェレールが恋人同士にならなくてはいけないのだ!シェレールは、ちゃんとした貴族の元へ嫁がせる!さぁ、早くシェレールを出せ!」
「黙れ。」
「何!?」
「シェレールをちゃんとした貴族の元へ嫁がせる?ふざけるなよ?シェレールの意志を無視しての結婚なんてなんの意味があるんだ?お前はシェレールをただの道具としか思ってないんだろ?」
 俺は、こいつの今さっきの言葉に腹を立てた。
 こいつが言っていたことはシェレールの考えなんてどうでも良くて自分の王族としての力をもっと上げるためにシェレールを貴族の元へ嫁がせるということだ。
 正直、最初はシェレールのこと、ちゃんと考えられるしっかりとした親なんだと思ったがシェレールがいなくなった途端これか。
「こ、この〜……しょ、処刑だ!斉藤殿、頼めるか!?」
「任せてください。柊君、悪いね、これは命令だから仕方なくだよ。」
 斉藤は、口ではそう言っているが表情がその言葉とは真逆のようだ。
「別にいいよ。だって俺、早くお前には死んで欲しいし。」
「覚悟しろよ?」
「お前こそな。今度こそお前を殺す。」
 俺と斉藤は、互いに刀の刃と剣の刃を交わらせる。
 その行為を何度か行って一旦息を整えるためにお互い下がる。
 斉藤、どんどん力が強くなってやがる。
「柊君、なかなかやるね。楽しくなってきたよ。」
「うるせぇ。」
 まだまだ、力を隠してそうだな。
 なら、全力を使わせる前に片付ける。
 俺は、斉藤の周りを囲むようにして火炎魔法を使った。
 そして、その中心に巨大な火の玉を落とす。
「これで終わればいいんだけどな。」
 まぁ、多分これじゃ終わらないだろう。
 俺が思った通り火の玉を落としたはずなのに斉藤は、ピンピンしていた。
「今のは驚いたな。まぁ、僕には効かなかったみたいだけど。」
「いちいちうるせぇな。そろそろ黙れよ。」
 斉藤の声がウザイ。仕草がウザイ。
 殺してスッキリしていたところに再びこいつと会ってしまったことで俺の心は前よりもさらにイライラが溜まった。
 ーーー復習に抱く憎悪、発動条件の規定に達しました。発動しますか?
 ナビとは違う声が俺の脳に響く。
 久しぶりに聞いたな。
 本当は使ってめちゃくちゃにしたいところだがシェレールにダメと言われてるのでさすがに使えない。
 まぁ、でもこんなやつあんな力使わなくても倒せるな。
 俺は、身体強化を使う。
 スキル 身体強化Lv7
 まぁ、これくらいでいいだろう。
 俺は、一瞬で斉藤の間合いに入り刀で斬る。
 ………首元をばっさりと。
 斉藤は、何を言うことなく首が落ちた。
 終わった、終わった。
 さて……
 俺は、ガイシス国王の方をむく。
「ひっ!ち、近づくな!こ、この化け物!」
「化け物か。俺にはお前の方が化け物のように見えるがな。」
 俺は、一歩、また一歩確実にガイシス国王に近づく。
「誰か!誰か来てくれ!」
 ガイシス国王は、尻もちをついてそう言う。
 だが
「残念だった。一応前もってこのテントに防音用に結界を張らせてもらった。さて、じゃあな。」
「………ふっ、死ぬのはお前だ。」
 俺が刀を振り上げるとガイシス国王は、ニヤッと笑いそう言った。
「何?………がはっ!」
 そして、次の瞬間俺の胸を剣の刃が貫いていた。
 俺は、血を吐き出し地面に膝をつける。
 そしてそのまま後ろを向くとありえない光景があった。
「……さ…斉藤!?」

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コメント

  • ノベルバユーザー264858

    いい予感しないけど主人公負けないよね?

    0
  • ペンギン

    え〜...なんか、嫌な予感しかしない...

    2
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