クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

134話 デート

 俺たちは、斉藤がなぜ生きているかを探るべく斉藤を尾行している。
 だが、おかしな様子はなく前と一緒だった。
「んん〜、さて、どうしたものか。」
「おかしな様子がない限り私たちは何も出来ませんね。」
「ああ、そうなんだよな。まず1番に知りたいのはあいつがなんで生きているのかって話なんだが……」
 そう簡単に知れたら苦労はないな。
「竜斗、一旦休憩しませんか?もうお昼ですよ。」
「ん?あ、ああ、そうだな。じゃあ、どっかでご飯を食べるか。それじゃ、転移するから掴まって。」
「はい。あっ、今度は気をつけてくださいね。」
「分かってるって。」
 俺は、人目があまりない所を転移先に決定し、転移した。
「よし、今度は大丈夫だった。」
「ふふっ、それじゃ、食べに行きましょ。」
「ああ、分かった。」
 ナビ、もし斉藤に変な動きがあったら教えてくれ。
(分かりました。)
 よし、これで大丈夫かな。
 俺たちは、空いてる店に入り昼食を済ませる。
「はぁ〜、美味かった。」
「そうですね、とっても美味しかったです。」
「………なぁ、シェレール。」
「はい?なんですか?」
「い、今、せっかく二人っきりだからさ、で、デートでもしないか?」
「っ!したいです!」
 お、おお、即答だった。
「あ、でも、斉藤さんの様子見くて大丈夫なんですか?」
「ああ、それなら大丈夫だ。」
 ナビ、斉藤はおかしな様子はしてないか?
(はい、今は食事をとられています。)
 分かった。なんかあったらその時にまた連絡してくれ。
「で、では、デート、しましょうか。」
「あ、ああ、そうだな。それでどこか行きたいところとかある?」
「わ、私は特にないです。竜斗にお任せします。」
「わ、分かった。」
 う〜ん、お任せと言われても……
「なら、市場とかで買い物でもするか?シェレール、あまり自分のもの買わないだろ?」
「そうですか?」
「ああ、服とか数着持ってるだけでそれをずっと着回ししてるだろ。だから、服買いに行こうぜ。」
「はい、分かりました。」
 俺たちは、市場にあった服屋に行きシェレールに合いそうな服を選ぶ。
「この服なんていいんじゃないか?」
 俺は、白のワンピースを取ってそう言った。
「そ、そうですか?」
「絶対似合うって。一旦試着してみようぜ。」
「はい。」
 シェレールは、俺が選んだ服を持って試着室へと入った。
 そして、数分後。
 試着室のカーテンが開き着替え終わったシェレールが現れる。
「………ど、どうでしょうか?」
「…………」
「………竜斗?」
「………ん?あっ、わ、悪い。すっごい似合ったるよ。つい見とれちまったくらいだしな。」
「〜っ!で、では、これ、買います。」
 シェレールは、そう言ってカーテンを閉め着替えて出てきた。
「はい、シェレール、その服貸して?」
「え?どうしてですか?」
「買ってくるから。」
「そ、そんな、自分で買いますよ。」
「いや、ここは買わせてもらう。」
「ど、どうしてですか?」
「こういうのは男の甲斐性なんだとよ。だから、ここは俺が買う。」
 俺は、そう言って店員に服の会計を済ませる。
「う、うぅ〜、あ、ありがとうございます。」
 シェレールは、俺から紙袋をもらい、少し微妙な顔でお礼を言った。
「う〜ん、こういうときはあまり俺の事を気にしないで喜んでほしいな。」
「で、ですが……いいえ、確かにそうですね。竜斗、ありがとうございます!大切にしますね。」
「ああ、そうしてくれ。あっ、そう言えば恋人になってから初めてのプレゼントか。」
「そ、そうですね。なら、なおさら嬉しいです!」
 シェレールは、服の入った紙袋をぎゅっとして喜んでいた。
 あ、あ〜、そういえば、まだプレゼント用に買っていたのがあったな……まぁ、また今度でいっか。
(マスター、斉藤に動きがありました。)
 ほ、本当か?
(今、ガイシス国王と話をしているところです。)
 ガイシス国王と?何を話してるんだ?
(すいません、そこまでは分かりません。)
 ナビでも分からないのか?
(内側からとてつもない防御結界を張られていますので。解析しようと思えば解析できますがそれまでに話が終わってしまうでしょうからマスターに声をかけました。)
 分かった、ありがとう。
 ナビが簡単に解けないほどの結界をしているということは誰にも聞かれてはならない話をしているんだろう。
「シェレール、今、斉藤とシェレールのお父さん、ガイシス国王が話をしているらしい。」
「お、お父様が!?どんな内容なんですか?」
「それが分からないんだ。内側から防御結界を張られているらしいから。」
「そ、そんな……は、早く行きましょう!」
「おう!」
 俺たちは、人混みから離れ人気の少ない所へ行って王城へ転移した。

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