クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

132話 帰ってきた王城

「久しぶりだな、ガイシス王国。」
「ふふっ、とっても懐かしいですね。」
 俺とシェレールは、ガイシス王国へ入るための門の前の列に並んでいた。
「結構並んでるな。」
「そうですね。」
 俺たちは、他愛もない話をしながら順番が来るのを待った。
「次の人、どうぞー。」
 おっ、ようやく俺たちの番のようだ。
 俺たちは、門番に冒険者カードを見せ無事ガイシス王国の街へと入ることが出来た。
「さて、まずは勇者がどうなってるか調べるか。」
「ということは王城へと入るんですね?」
「ああ、そのつもりだ。」
「ふふっ、久しぶりですね、あの王城も。」
「それじゃ、一旦人気の少ない所へ行って透明化のスキルを使うぞ。」
「はい。」
 俺とシェレールは、人の多い街道を抜けて建物の裏へと入った。
 そして俺たちは、透明化のスキルを使い王城の中へと転移した。
「よし、無事潜入……成……功……ぶっ!」
 俺たちが転移した場所は、まさかの女湯だった。
 しかも結構人数がいるという状況。
 女の人のあれやこれやが丸見えである。
「………竜斗………」
「はひっ!」
 や、やばい。シェレールの声が冷たい。
 お風呂なのに全身が氷りそうだ。
「………まずは出ましょうか……」
「………はい……」
 俺は、何も言うことも出来ず、シェレールの指示に従う。
 そして、女湯を出てやって来たのは昔のシェレールの部屋だった。
 一応シェレールに尋ねてみると部屋は、前までと全く一緒だったらしい。
 だが、シェレールはそんなことを全く気にしていない。
「………竜斗、説明……してもらえますよね?」
 シェレールは、とても冷たい声でそう言った。
「シェレール、これはもしかしたら言い訳になるかもしれないけど俺が転移したい場所を設定したのが王城だけだったから偶然女湯になったんだ。……ごめん!本当に悪気はなかったんだ!」
 俺は、全力で土下座をした。
「それは本当ですか?」
「ああ、本当だ!」
「女の人の裸を見れて良かったとか思ってませんか?」
「そんなこと思わない!そんなことを思うとしたら……シェレールだけだ!」
「………ふふっ、そうですか。なら許します。」
 ホッ、良かった。
「ありがとう、シェレール。」
「いいですよ。次からはちゃんとしてくださいね。」
「ああ、分かってる。……それにしてもここがシェレールの部屋か。なんかシェレールっぽいな。」
「っ!あ、あまり見ないでください。」
 シェレールの部屋は、すごい清潔感で溢れていて所々に可愛いぬいぐるみや花が飾ってある。
「でも、シェレールがいた時とそのまんまってことはシェレールの両親、王と妃はシェレールのことをそれほど可愛がっていたんだろう。」
「………お父様、お母様……」
「少し会いに行ってみるか?」
「………いいえ、大丈夫です。」
「本当にいいのか?親と会うくらいなら別にそんなに時間かからないから構わないぞ。」
「いえ、本当に大丈夫です。それに……今会ってしまって離れる時になると悲しくなるので……」
「……そうか、悪いこと聞いたな。じゃ、早速今の状況がどうなってるのか調べるか。」
「はい、そうですね。」
 シェレールは、まだ少しいまさっきの件を気にしてるようで声が少し寂しそうだった。
 俺は、上手い励ましの言葉が思いつかずこんな自分が嫌になった。
 だが、切り替える時は切り替えないとな。
「それじゃ、まずは一回り王城を回るか。」
「はい。」
 俺たちは、それから王城を回る。
 色々と回ってみたが前とは何も変化は無かった。
 そう、変化がなかったのだ。
「どういうことだ、この状況?」
「さ、さぁ?何故この状況で普通に居られるのでしょう?」
 今の勇者がいなくなった状況でも何も変わらず王城にいる人たちは過ごしていた。
「これは本当に魔王について怪しくなってきたな。」
「はい、そうですね。」
 だが、まだそう決めるのは早い。回ったのはまだ王城の一部。ほかの場所では何かあっているかもしれない。そう思って俺たちは、まだ王城を回った。
 そして、次に立ち寄ったの場所は俺がまだ勇者として体術訓練していた訓練場だ。
「ここも前と変わってないな。」
「そうですね……あ、でも一応中も見て見ます?」
「ああ、そうするよ。」
 俺たちは、中へと入っていった。
「はっ!オラッ!テヤッ!」
 訓練場から声がする。騎士の人たちが訓練でもしているのだろうか?
 俺たちは、訓練場の中に入り今さっきの声の主を確認した……のだが……
「………は?」
「………う、嘘です…よね?」
 そこに居たのは………

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コメント

  • リラ

    更新お疲れ様です今回も面白かったです次の更新も楽しみにしています

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